ロメロ監督『ザ・クレイジーズ』『マーティン／呪われた吸血少年』予告編

2021.08.31 Tue

ジョージ・A・ロメロ監督の映画『ザ・クレイジーズ』『マーティン／呪われた吸血少年』の予告編と場面写真が到着した。

1973年の『ザ・クレイジーズ』は人間を発狂させる細菌兵器の事故によって人々が混乱する姿を描くパニックホラー。予告編にはガスマスクと白い化学防護服に身を包み、銃を手にした軍隊が武力で街を隔離するシーンや、感染地帯となった街などが映し出されている。

ロメロ監督が「自身の手掛けた作品の中で、最も気に入っている」と公言し、自身も出演する1977年の『マーティン／呪われた吸血少年』は、人間の血を求める少年と彼を監視する老人との確執を軸に吸血鬼伝説を描いた作品。予告編ではマーティンが「普通になりたい」「血を飲まないと死ぬ」と説明する姿や、「人は理解してくれない」「僕を吸血鬼と呼び、怪物扱いする」「みんなと同じになりたい」「好きでやってるんじゃない」と明かす様子などが確認できる。

両作とロメロ監督の1973年の映画『アミューズメント・パーク』は、10月15日から東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開。『アミューズメント・パーク』は、ルーテル教会が年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるためにロメロ監督に依頼した作品で、老人の悲惨な状況を容赦なく映し出し、当時のアメリカ社会をストレートに描いた内容から長年にわたって封印されていた。