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電波少女、メンバー加入後のライブはいかに? 驚きの変化があった

『OWARI NO HAJIMARI』
テキスト
天野史彬
編集:矢島由佳子
2018/07/06
電波少女、メンバー加入後のライブはいかに? 驚きの変化があった

いきなり8人が登場した、新体制初ライブ

去る7月1日、渋谷のライブハウス・TSUTAYA O-EASTにて、電波少女が『OWARI NO HAJIMARI』と題するワンマンライブを開催した。3月31日に新宿LOFTで行われたフリーライブで、これまで数々の楽曲で共演してきた盟友ラッパー・NIHA-Cが新メンバーとして加入することが発表されて以降、フェスなどへの出演はあったものの、ワンマンライブは初。つまりこの日は、ハシシ、nicecream、そしてNIHA-Cから成る「3人の電波少女」の正式な初披露、記念すべき門出の日とも言えたわけだが……そのライブのタイトルが「終わりのはじまり」というのは、なんともハシシらしいサーカスティックなセンスだ。彼は「泣け」と言われれば笑うし、「笑え」と言われれば泣くタイプの男だ。

左から:ハシシ、NIHA-C、nicecream。インタビュー記事「なぜ電波少女にNIHA-Cが加入した?9年目に増員の決意をした背景」より(撮影:西槇太一)
左から:ハシシ、NIHA-C、nicecream。インタビュー記事「なぜ電波少女にNIHA-Cが加入した?9年目に増員の決意をした背景」より(撮影:西槇太一)

タイトルの『OWARI NO HAJIMARI』が大文字アルファベットで綴られているのは、恐らく「SEKAI NO OWARI」を意識してのことだろう。これはあくまでネタ的なもので、それほどの深い意味は込められていなかったとしても、ライブに「エンターテイメント」としての強度を求めている点は、電波少女もセカオワも共通している(もちろん、現状のライブの規模感に差はあるが)。

会場が暗転し、約10年間の電波少女のキャリアを振り返るような映像がフロアの両サイドに備え付けられたモニターに映し出されてライブの幕が上がると、ステージには電波少女の3人、さらに5人のダンサーを含めた計8人がステージに上がった。

撮影:伊藤麻矢
撮影:伊藤麻矢

まず、この5人のダンサーたちを交えた、1曲1曲の世界観に合わせて魅せ方を綿密に練り込まれた演出が素晴らしかった。そもそも、電波少女にはnicecreamというブレイクダンスを得意とするパフォーマーがいるが、彼に加えて5人のダンサーがいることで、ステージから放たれる躍動感は圧倒的に大きなものになるし、それがメジャーデビュー以降の電波少女の楽曲が持つポップさと見事にマッチしている。さらに、いまはNIHA-Cというビジュアルにも歌声にも華のあるMCが、ハシシと双璧をなして立っているのだ。冒頭から、ステージ全体から放たれる華やかで力強いエネルギーが、フロアの空気を一気に掌握していくのが手に取るようにわかる。

撮影:伊藤麻矢

nicecream。撮影:伊藤麻矢
nicecream。撮影:伊藤麻矢

なぜ若者たちは、電波少女の「歌」に釘付けになるのか?

会場を見渡してみると、客層は10代~20代前半あたりの若者たちが多いようだったが、スマホを掲げて写真や動画を撮りながら観るよりも、熱心にステージを見つめながら一緒に歌っているオーディエンスが多いことも印象的だった。それだけ、電波少女の楽曲は彼らの心と深くリンクしているのだ。そんな電波少女とリスナーたちの精神的なリンクを象徴するのが、NIHA-C加入後の最初の楽曲“GXXD MEDICINE”だろう。

この曲のリリース時に行ったインタビューで、ハシシはこの曲を「医療用の薬を過剰摂取してしまうような、精神的な弱さを抱えた若者たちに向けて作った」というふうに語った。心に弱さを持ってしまった若者たちに、「甘えんなよ」と言いたのだ、と。これを本人は「嫌がらせ」なんていうふうに語っていたが、私にはどうしても、これはハシシの大人としての「優しさ」だと思えてしまう。「伝える」ことや「教える」ことを放棄し、若者たちから「奪う」ことしか考えられない大人も多いなかで、ハシシは「伝える」ことを諦めていない。

彼は“A BONE feat. Jinmenusagi & NIHA-C”で歌った<ガンバレ>という言葉が、冷笑的な態度で簡単に扱われていい言葉ではないことを知っている。その言葉が音楽に乗ることで、誰かを生かす可能性があることを知っている。この日、序盤でプレイされた“GXXD MEDICINE”。イントロが鳴った瞬間、フロアからは大きな歓声が上がっていた。

撮影:伊藤麻矢
撮影:伊藤麻矢

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イベント情報

『OWARI NO HAJIMARI』

2018年7月1日(日)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST

リリース情報

電波少女『GXXD MEDICINE』
電波少女
『GXXD MEDICINE』

2018年6月20日(水)配信リリース

電波少女
『Munchii Bear Cookiis 2018』

2018年8月1日(水)配信リリース

イベント情報

『シークレットツアー』

2018年11月18日(日)
会場:東京都 Shibuya WWW X
シークレットゲスト:
Jinmenusagi
Raq
トップハムハット狂 a.k.a AO

2018年11月25日(日)
会場:大阪府 北堀江club vijon
シークレットゲスト:
Jinmenusagi

2018年12月2日(日)
会場:愛知県 名古屋RADHALL
シークレットゲスト:
RAq

2018年12月9日(日)
会場:福岡県 graf
シークレットゲスト:
トップハムハット狂 a.k.a AO

※先行受付期間:2018年7月1日(日)21:00~7月16日(月・祝)24:00

プロフィール

電波少女
電波少女(でんぱがーる)

2009年、インターネット動画投稿サイトに突如姿を現した数名の個性派MC・TMで電波少女結成。幾度のメンバー加入、脱退を経る。MC担当ハシシとパフォーマンス&ボタンを押す係担当nicecreamに、NIHA-Cが加わり、現在は3名で活動。等身大でリアルなリリックと、キャッチーなメロディーは一度聞いたら耳から離れない中毒性を持ち、ライブにおけるnicecreamのダンスパフォーマンスは、ほかでは味わえない華やかさがありライブならではの一体感を生み出している。各動画サイトにアップロードされたMVなどの映像は累計で300万再生を突破しており、今、最も注目と期待を集めているHIPHOPCREWである。2017年9月27日メジャーデビューアルバム『HEALTH』を発売。NIHA-C加入後初となる作品『GXXD MEDICINE』を6月20日に配信リリース。

関連チケット情報

2018年11月18日(日)〜12月9日(日)
電波少女
会場:WWW X(東京都)

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