特集 PR

なぜ電波少女にNIHA-Cが加入した?9年目に増員の決意をした背景

なぜ電波少女にNIHA-Cが加入した?9年目に増員の決意をした背景

電波少女『GXXD MEDICINE』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:西槇太一 編集:久野剛士、矢島由佳子

衝撃だった。3月31日、新宿MARZにて行われたフリーワンマンライブで発表され、その後ネットニュースなどを駆け抜けた「電波少女に新メンバー加入」の報。……しかも、その「新メンバー」というのが、これまで電波少女の多くの楽曲に参加し、自身もソロアーティストとして活躍してきたラッパーのNIHA-Cだという。なぜ、いま!? これまでの電波少女とNIHA-Cの活動遍歴を考えれば、2組の関係性はとても深いものがあることは理解できるが、その距離の近さゆえに、今回の加入は驚きだった。

そして本日6月20日には、新体制での初楽曲“GXXD MEDICINE”がデジタルリリースされた。覚醒感のあるポップなトラックに乗せて、聴き手に対し、時代に対し、より鋭く、より重いメッセージを伝えようとするハシシの作家性が際立った1曲だ。メジャーデビューから約1年、新陳代謝を繰り返し、目まぐるしく変わり続ける電波少女の現在地を、3人に濃密に語ってもらった。

NIHA-Cくんがラップを辞めそうだなって思ったんですよ。(ハシシ)

—電波少女にNIHA-Cさん加入というのは、かなり衝撃的だったのですが……。どういった経緯だったのでしょうか?

ハシシ(MC):ノリです。

—いやいやいや(笑)。

NIHA-C(MC):本当にノリでしたよ。準備していたわけでもなく、一緒にご飯行っているときに、ハシシさんに「入る?」って訊かれて、「入りたいです」と答えたっていう。シンプルにそれだけです。

左から:ハシシ、NIHA-C、nicecream
左から:ハシシ、NIHA-C、nicecream

ハシシ:冗談で言っていたんですけどね。NIHA-Cくんが真に受けやがったっていう……。

NIHA-C:なんで急に裏切るんですか!

—ははは(笑)。ナイス(nicecream)さんも、そのとき一緒にいたんですか?

nicecream(ボタンを押す係&パフォーマー):いや、あとから聞きました。ハシシから「メンバー増えるけど、いい?」って電話がかかってきて、「誰?」って訊いたら、NIHA-Cくんだった。意外でしたね。NIHA-Cくんとハシシの関係って、本当に「友達」っていう感じだったし、それぞれの作る曲も個性が強いから、「クルー」という感じではないと思っていたから。ただ、電波少女の基本的な動き方はハシシに任せているし、これまでNIHA-Cと一緒にやってきた曲にはいい曲が多いのは確かなので、反対はしなかったです。

nicecream
nicecream

NIHA-Cがゲスト参加した電波少女の“MO”

—なるほど。ハシシさんは、どうしてNIHA-Cさんを電波少女に誘ったんですか?

ハシシ:電波少女としては、ずっと「もうひとりフロントがほしいな」と思っていたんですよ。いままでの電波少女って、一応「グループ」とは名乗っていたけど、フロントは僕ひとりだったのでグループ感がなかったと思うんです。「ヒップホップユニット」ではあったけど、例えばRIP SLYMEやKICK THE CAN CREWのような「ラップグループ」ではなかった。でも、俺はずっとグループのほうがいいと思っていて。電波少女って、結成した当初は6人組の「ラップグループ」だったし。

—そこでなぜ、他のボーカルではなく、NIHA-Cさんを選んだのでしょう?

ハシシ:……NIHA-Cくんがラップを辞めそうだなって思ったんですよ。

NIHA-C:……そうでした?

ハシシ:本人はわかっていないと思うけど。

NIHA-C:辞めたいとは思ってなかったですよ。……でも、去年2枚目のソロアルバム(2017年11月発売の『アリバイ』)を出して、先のことを考えたときに、自分ひとりでやっていくことの限界は感じていたかもしれないです。この先ひとりでラップをやっていくとしても、なんとなく結果が想像できる状態になってしまっている……そういう相談は、ハシシさんにしていました。

NIHA-C
NIHA-C

—去年のソロインタビューのときも話に出ましたけど、やはりNIHA-Cさんにとってハシシさんは、面倒見のいい兄貴分なんですね(参考記事:NIHA-Cが明かす、2年の葛藤を経て辿り着いた「自分らしさ」)。

ハシシ:面倒は見れてないですよ。ただ俺が勝手に口を挟むことがよくあって、NIHA-Cって、ソロのときは前向きな感じじゃないですか。アルバムのリード曲の“リーダー”でも、「お前がお前のリーダーだろ、やりたい事やっていいんだよ」って言っていたし。でも実際は、普段のNIHA-Cとは少し異なるんじゃないかなと思っていて。

NIHA-C:……(苦笑)。

ハシシ:そういうのを見ると、「本当に長い目で見てるのかな?」って心配になるんですよ。それで、余計なお世話かもしれないけど、横から口出ししちゃうんですよね。

ハシシ
ハシシ

NIHA-C:……確かに俺は自分でなにかを決めることができないタイプかもしれないです。曲では「自分の人生は自分で決めろ」なんて言うんだけど、自分が一番それをできていなくて。常に自分に言い聞かせているというか、自分が言ってほしい言葉だから、他の人も言ってもらいたいんじゃないか? っていうリリックが多いんですよ。

Page 1
次へ

リリース情報

電波少女『GXXD MEDICINE』
電波少女
『GXXD MEDICINE』

6月20日(水)配信リリース

イベント情報

『OWARI NO HAJIMARI』

2018年7月1日(日)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST
料金:前売り4,200円(ドリンク代別)
出演:電波少女 
ゲスト:Jinmenusagi

プロフィール

電波少女(でんぱがーる)

2009年、インターネット動画投稿サイトに突如姿を現した数名の個性派MC・TMで電波少女結成。幾度のメンバー加入、脱退を経る。MC担当ハシシとパフォーマンス&ボタンを押す係担当nicecreamに、NIHA-Cが加わり、現在は3名で活動。等身大でリアルなリリックと、キャッチーなメロディーは一度聞いたら耳から離れない中毒性を持ち、ライブにおけるnicecreamのダンスパフォーマンスは、ほかでは味わえない華やかさがありライブならではの一体感を生み出している。各動画サイトにアップロードされたMVなどの映像は累計で300万再生を突破しており、今、最も注目と期待を集めているHIPHOPCREWである。2017年9月27日メジャーデビューアルバム『HEALTH』を発売。NIHA-C加入後初となる作品『GXXD MEDICINE』を6月20日に配信リリース。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

MONO NO AWARE“東京”

一言で「東京」と言っても、いろんな場所があるし、そこに暮らす人の価値観や思想もさまざま。MONO NO AWAREの新作より、玉置周啓と加藤成順の故郷・八丈島(ここも東京)をドキュメンタリータッチに切り取った“東京”のPVが公開。<みんながみんな 幸せになる方法などない><無理くり手をつないでも 足並みなどそろわない>という歌い出しにハッとさせられる。私とあなたの違いを「受け入れる」のではなく、その違いをもっとポジティブに捉える思考の転換が僕らには必要なのかもしれないですね。これ、マジの名曲です。(山元)

  1. ケンドリック・ラマーの黒塗り広告が突如、霞ヶ関駅&国会議事堂前駅に出現 1

    ケンドリック・ラマーの黒塗り広告が突如、霞ヶ関駅&国会議事堂前駅に出現

  2. 徳永えり主演ドラマ『恋のツキ』に川谷絵音が出演 映画監督役で演技初挑戦 2

    徳永えり主演ドラマ『恋のツキ』に川谷絵音が出演 映画監督役で演技初挑戦

  3. 小栗旬VS窪田正孝の死闘や三浦春馬も登場 映画『銀魂2』予告編&新写真 3

    小栗旬VS窪田正孝の死闘や三浦春馬も登場 映画『銀魂2』予告編&新写真

  4. 欅坂46・平手友梨奈が平手打ち&不良の指を折る 『響 -HIBIKI-』予告編 4

    欅坂46・平手友梨奈が平手打ち&不良の指を折る 『響 -HIBIKI-』予告編

  5. King Gnu常田大希の野望と目論み 次の時代を見据える男の脳内 5

    King Gnu常田大希の野望と目論み 次の時代を見据える男の脳内

  6. サニーデイ・サービスの丸山晴茂が5月に逝去 食道静脈瘤破裂のため 6

    サニーデイ・サービスの丸山晴茂が5月に逝去 食道静脈瘤破裂のため

  7. 『音楽チャンプ』を制覇した16歳。琴音の謎めいた素顔に迫る 7

    『音楽チャンプ』を制覇した16歳。琴音の謎めいた素顔に迫る

  8. Coccoが21着限定のスカートを販売 売上を豪雨被害のチャリティーに寄付 8

    Coccoが21着限定のスカートを販売 売上を豪雨被害のチャリティーに寄付

  9. チャットモンチーの青春は終わっていない。ラストワンマンを観て 9

    チャットモンチーの青春は終わっていない。ラストワンマンを観て

  10. ホン・サンス×キム・ミニのタッグ作が4本連続公開 背景やねらいを訊く 10

    ホン・サンス×キム・ミニのタッグ作が4本連続公開 背景やねらいを訊く