今週の編集部まとめ

毎週火曜日更新 2019年12月24日
BACKNUMBER

編集部員の、ちょっとひとこと

  • 宮原朋之(CINRA.NET編集部)
    宮原朋之(CINRA.NET編集部)

    もう少しで開けられた新しい扉

    先日、休日の寝ぼけた頭で立ち寄った、数年来ずっと気になりつづけている某作家の個展。目の保養程度のつもりが、ギャラリー入った正面に飾ってあった絵画が気になって仕方がなく、気がつけば購入を真剣に悩んでいた。数十万円という決して安くはないどころか致命傷になりかねない痛恨の臨時出費をイメトレした後、少し頭を冷やしに近くの喫茶店で小休憩。「よし、買おう」と再訪するやいなやギャラリストの元に直行、購入意思を伝えると嗚呼、時すでに遅し。数分前に先約があったとのこと。あと少し早ければ、打算的な価値換算を厭わない人生の奥行きに直結するような唯一無二の出会いができたのに。異次元を開くチャンスは突然訪れる。2020年こそは、こんな機会を絶対逃さぬよう一期一会の精神で大切に過ごしたい。

  • 川浦慧(CINRA.NET編集部)
    川浦慧(CINRA.NET編集部)

    2019→2020

    2019年最後の、こちらのコーナーになりました。簡単にこの1年を振り返ってみる。『NEWTOWN』で私の職域はぐっと広がって(というか、何者なのかわからなくなっていた)これまでのようにメールや電話で話を進めるだけじゃなく、直接足を運んで会いに行くことが多い1年だった(多摩は遠い)。それは時間も手間もかかることかもしれないけど、合理化されない良さも感じていた。顔を合わせることで知り合えることはたくさんあるし、打ち合わせの帰りに「ここのパンは美味しいわよ」と、パンをいただいたり、打ち合わせにお孫さんも同席したりしてとても楽しいこともあった。真夏の郊外の街を汗だくになって歩き続けたりするのも、けっこう好きだった(蝉が鳴いたり喉が渇いたときの景色を今もよく覚えている)。デスクでパソコンにだけ向き合っていたら机上の空論みたいに感じられていたことが、自分から出向いて会いに行ったり外を歩いたりすることで、いろんなことを実感できた気がした。関わっていただいたみなさん、ありがとうございました。来年の目標は、人と比べないことと、諦めないことにしようと思っています。

  • 久野剛士(CINRA.NET編集部)
    久野剛士(CINRA.NET編集部)

    さよなら2019年

    先週公開されたインタビュー中でオリヴィエ・アサイヤス監督もいっていましたが、ラディカルな変化がどんどん私たちに押し寄せてきています。そして、それを2019年は今まで以上にまざまざと感じました。「分断が進んでいる」などとよく耳にしますが、「分断」なら同じ空間にいる必要もないけれど、現実は同じ世界で生きなければいけないわけで。実際には、変化を求める人と、変化に適応できずにいる人のあいだの摩擦が解消されずにいる「膠着」という状態なのでしょう。変化に適応できずにいる人も、明確に意思を持って変化したがらない人もいれば、上手に立ち回れないだけの不器用な人もいるはずで、そうした人々の思いはどうなるのか。過去に信じられていた価値観の中で何十年も育ってきた人に、突然「これが今の価値観なんで!」と突き放す残酷さの前に、慎重にならなくていいのか。単に「老害」「変化を受け入れない敵」として置いてけぼりにしていいのか(ただ、「変えるな」という話ではなく、うまく変われない人に対してどうすれば変化を促せるか、検討しなくていいのかということです)。私自身も器用な人間ではないからかもしれませんが、そんなことを考えながら過ごした1年でした。それでも、ポジティブに、優しく世の中が変わっていけばいいですね。次の2020年代は、そんな10年になってほしいと願うと同時に、10年後は自分が「老害」扱いされている番になるはずなんですよね。いやだなー、まあ無理しない程度にがんばります。

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