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連載・コラム

『消えた男の日記』

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People In The Boxの波多野裕文による随筆作品連載。第六回を公開。

インタビュー

「進化するタップ・ダンス」HIDEBOH × SUJI TAP対談

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観る者の感情を揺さぶる、ダンス×音楽の最新形。古くて新しい芸術に迫る

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sugiurumnインタビュー

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世界で活躍するDJの激ヤバトーク。「来ないともったいない」クラブの真実

インタビュー

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『うれしくって抱きあうよ』YUKIインタビュー

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やっとここまでたどり着いた。ありのままに歌う「生きる喜び」

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『裏切りの街』松尾スズキインタビュー

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演劇のみならず小説・映画の分野でも才能を発揮し続ける奇才の出発点と現在

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wooderd chiarieインタビュー

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一度死んで実感できたこと――伝えたいことは「愛と感謝」

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スチャダラパー×TOKYO No.1 SOUL SET対談

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People In The Box インタビュー

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逃避することも、「J-POP」を奏でることも受け入れた彼らの行き先を訊く

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信藤三雄×ASA-CHANG×岡一郎の「にほんのお話」

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『にほんのうた』を通して第一線のクリエイターが教えてくれることとは?

00年代末に産み落とされた 時代を象徴する名曲“Rollin’ Rollin’”

MUSIC

これぞ00年代の代表曲 七尾旅人×やけのはら インタビュー

これぞ00年代の代表曲 七尾旅人×やけのはら インタビューをdel.icio.usに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加 これぞ00年代の代表曲 七尾旅人×やけのはら インタビューをlivedoorクリップに追加 これぞ00年代の代表曲 七尾旅人×やけのはら インタビューをlivedoorクリップに追加 (2009/09/30)

たった1つの楽曲が、人の記憶に宿る「何か」を象徴することがある。個人的な話しで恐縮だが、例えばそれはナンバーガールの“透明少女”や、underworldの“Born Slippy”、小沢健二とスチャダラパーの“今夜はブギーバック”であり、それらの楽曲が多くの点を線に紡いで「あの時代・あのシーン」を浮かび上がらせてくれる。ところがこの00年代、数多くの点を紡ぎ合わせてくれる力をもった楽曲があったかと問われると、すぐに思いあたらないのが本当のところだった。

10代でデビューし「天才」と謳われるシンガーソングライター「七尾旅人」、インディペンデントな音楽シーンを象徴する『RAW LIFE』や『ボロフェスタ』などにも出演し、DJ/ラッパーとして支持を集めてきた「やけのはら」。同学年ながらなかなか出会うことのなかったこの二人が、「新しい何か」を求めて00年代をさまよい、戯れるように名曲“Rollin’ Rollin’”を産み落としたことに、必然を感じた人間は筆者だけではないはずだ。リリースと共に大きな反響を呼び、この時代を象徴する可能性を孕んだ“Rollin’ Rollin’”について、二人にメールインタビューを行った。

(インタビュー・テキスト:柏井万作)

PROFILE

七尾旅人
79年夏生まれのシンガーソングライター。98年のデビュー以来、幾つかの問題作を発表。07年9月11日には3枚組というボリュームで、驚異に満ちたインディペンデント・ミュージカル作品≪911ファンタジア≫を発売。また、ライブパフォーマンスも圧倒的な存在感を見せつけており、自身ライフワークと位置付け全国各地で開催してきた弾き語り独演会≪歌の事故≫、全共演者と即興セッションを行う≪百人組手≫の二つの自主企画を軸に、各地のフェスでも伝説的ステージを生み出し続ける。
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Ψ人生おかわりΨ
MySpace 七尾旅人


やけのはら
DJ/ラッパー/リミキサー。近年では、バンド"younGSounds”にサンプラー〜ボーカルで参加。また、MIX CDも多数発表している。
YAKENOHARA BLOG


七尾旅人インタビュー

(やけのはら君は)焦土的、焼け野原的状況で浮遊し続ける21世紀ニッポンにあって、もっとも今日的でソウルフルなDJのひとりじゃないでしょうか。

―”Rollin’ Rollin’”はやけのはらさんとのコラボレーション作ですが、お二人はどんなきっかけで出会ったのでしょうか?

七尾:イルリメくんというラッパーの方から「友達のDJやけのはらが、旅人くんの『911FANTASIA』をすごく気に入っていたよ」と教えてもらったことがありました。その後、僕の『百人組手』というイベントに、イルリメくんがやけのはら君を同伴して遊びに来てくれたのですが、一日のうちに全共演者と即興でバトルして合間には司会もこなすという慌ただしいイベントだったため、挨拶も出来ずじまいでした。翌月、仕事で行った野外フェスの会場でやけのはらくんと初めて会話しました。

その時に頂いたMIXCD『Summer Gift For You』に大きな感動を抱き、remix誌の年間ベストアルバムで取り上げさせてもらいました。やけのはら君の方からは対談オファーが来て、お話したのですが、僕のアルバム『911FANTASIA』への深い理解が嬉しかった記憶があります。3枚組で、労作でしたし、賛否両論ありましたので。そういう流れの中で、自然な感じで、一緒に何かやれたらな、という話になりました。


これぞ00年代の代表曲 七尾旅人×やけのはら インタビュー

―旅人さんが考えるやけのはらさんの魅力を教えてください。また、どんなところに共通点を見いだしたり、共感なさっているのでしょうか?

七尾:まず同学年だってことは大きいです。自分は98年に、10代でデビューしたので、同じ年頃の人間と仕事する機会が非常に少なかったというかほぼ皆無だった。黙っていても同じ空気を共有できるような、同世代の登場を心待ちにしていたところがあります。

そして、同世代の中でも特にやけのはら君に強いシンパシーを感じるのですが、まだ出会いたてなので、うまく言語化できない部分もあります。2人とも、音も歌詞も作って、歌い、頼まれれれば文章も書く、シーンみたいなものからは、はぐれてる感じも、少し似てるかな。

まず「やけのはら」っていうネーミングセンスが好きですね。これまでのDJカルチャーにあった借り物感、バブリー感、おぼっちゃま感がないというか、ついに日本的な、かっこいい名前のDJが出てきた! ていう感じでした。

焦土的、焼け野原的状況で浮遊し続ける21世紀ニッポンにあって、もっとも今日的でソウルフルなDJのひとりじゃないでしょうか。彼がスーパーの(?)白いビニール袋からCD-Rを取り出してDJしてる様子が、本来の意味でのダンスカルチャー、人々による人々のためのリズム生成を想起させて、すごく痛快です。

トラックも好きですね。これはやはり年齢が近いからでしょうか。音の質感が、自分の求めてるものに、すごくフィットしてしまう感じです。

それから、やけのはら君は、近い世代の音楽家の中では珍しく、批評的な資質というか側面を持ってると思うんですけど、悪い意味での評論家みたいにメタ視点に立って色んなものを見下ろすみたいなとこには決して行かず、いつも妙に情熱的で、チャーミングな歌詞を書き、ラップします。音楽を使って皆を鼓舞しようとします。そういうとこ好きですね。

ものごとを誠実に見て、聴いて、たくさんのことを感じて、一生懸命考える。時代と真摯に向き合いながら、次の、新しい音楽のあり方を、夢想しようとするところがある。共感が湧きます。

―旅人さんは、「ジャンル」に捉れない音楽を作り続けていると思いますし、核となる部分は残しながら、色々な音楽にチャンレジしていらっしゃるように感じます。その中で”Rollin’ Rollin’”は、どういったコンセプトや方向性を考えていらしたのでしょうか?

七尾:やけのはら君のラップが乗るという前提で何曲か用意したのですが、”Rollin’ Rollin’”はそのうちの1曲ですね。ひとりで作り込んでいくものと違って、音的にも、意味的にも、余白を多めに作りました。その方がラップを乗せ易いと思ったからです。

それ以外に特に、事前に意図したことはありませんでした。未決定の部分が多ければ多いほど、コラボは面白いので。




2/4ページ:ほんとに苦しい時を支えてくれた、かみさんとか、お客さんとか、仲間への、ラブソング

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