規制に縛られずもっと自由に。バブルな社会派ベッド・インの表現

このド派手なボディコン姿の2人組を見て、あなたは一体何を思うだろうか。2012年の結成以降、セルフプロデュースの活動を通して徐々に認知度を上げてきた「地下セクシーアイドル」ベッド・インが、アルバム『RICH』と共にメジャーデビューを果たす。既に深夜番組やCMにも出演する彼女たちの注目度を考えれば納得のデビュー。確実に、時代はベッド・インを求めている。

当時の文化に対する深い敬意と理解、そして今の社会やカルチャーの在り方に対する明確な批評性のもとで「過去を参照し、現在を更新する」ことは、優れたポップアクトの正攻法でもある。この数年間、tofubeatsのようなトラックメイカーによって1980年代~90年代の歌謡曲やJ-POP文化がレアグルーヴ的に発掘 / 再評価されてきたことを考えれば、ベッド・インが標榜する「バブル」というコンセプトにも、今の日本で暮らす若者の何かしらの意志――それは「理想」か、「ノスタルジー」か――が投射されていると考えることだってできる。高潔なほどに猥雑であろうとするベッド・イン。彼女たちの生き様には、今の時代にこそ必要な「懐かしくて新しい」価値観がある。発言の一つひとつまでバブリーな世界が貫かれたインタビューをお届けしたい。

「処女性を重んじる世の中にパツイチ(一発)ぶっこもう!」っていう気持ちからベッド・インは始まったので、メジャーデビューした途端大人しくなってしまうのは違うと思っていて。(かおり)

―ベッド・インにとって、今回のメジャーデビューはどのような意味を持つことなのでしょうか?

かおり(Vo):ウチらは今までずっとセルフプロデュースで活動してきて。おギグ(ライブ)や作品はロンモチのこと、CDジャケットやグッズのデザイン、世に出る文章一言一句まで二人でチンキングし(考え)ながら、自分たちのGスポットに当たるカッコイイと思うこと、楽しいことだけを追い求めてきたんです。

まい(Gt,Vo):たまたまそれを面白がってくださる方が増えて、「ぶっとびぃ~ッ!」な状態のまま今に至るので、いざメジャーデビューのお話をいただいたときは「ナニかを変えなくてはいけなくなるのか……?」っていう不安は若干ありましたね。Twitterでも好き勝手に下ネタを交えたバブルジョークで「お嬢だん(お冗談)」をかましていたので。

かおり:バブル時代のセクシーアイドルさんたちに憧れて「処女性を重んじる世の中にパツイチ(一発)ぶっこもう!」っていう気持ちからベッド・インは始まったので、メジャーデビューした途端大人しくなってしまうのは違うと思っていて。今までやってきたことの筋は、絶対に変えたくなかったんです。

かおり:そうしたら、キングレコードさんが「セルフプロデュースのままでいいから、マル金パパとして協力するよ」って言ってくれて。「当時のオマージュ的な表現や下ネタに規制がかかっちゃうのかな?」っていう不安もあったんですけど、今のところ、まったく何も言われることなく。

むしろ「もっとヤレ!的」なイキフンすら感じて心強いくらいなので(笑)、ありがたいことにウチらがずっと大事MANにしてきたことは変わらず、ただ、日本にバブルの嵐を起こす強度がマル金パパたちの力によって増したっていう感じですね!

益子寺かおり
益子寺かおり

―信頼関係が成り立ったうえでのメジャーデビューである、と。

まい:信頼できるオトナたちに出会えたなって思ってます。やっぱり、今の世の中は規制ばかりで、テレビも、音楽業界も、自由の範囲が狭まっていると思うんです。でも、私たちを見た人が「うわ、ヤバい!」って思っちゃうようなことを、にこにこにゃんにゃんヤっていきたいんです♡ ポロリはしないけど、パンチラくらいは許してほしいですよ! 具を見せてるわけじゃないんだから(笑)。

問題発言もどんどんしてイキたいし、「昨日のベッド・イン見た?」みたいな感じで、みんなの話題になれたらいいなと思うんです。ウチらが家族や友達、恋人同士の会話の糸口になればマンモスうれPな♡

中尊寺まい
中尊寺まい

かおり:これまで応援してくれてた性徒諸クン(ベッド・インのファンの総称)も、メジャーデビューするにあたって規制の部分を結構心配してくれてたみたいなんですけど、そこは「大丈ブイ♪」なので、安心してついてきてほしいですね。むしろマル金パパたちのマンパワーを得て、もっと自由にヤリたいことをヤレるようになったので……! ヤリマンが、さらにヤリマンになっちゃった……みたいな?♡

―なるほど(笑)。ただ、お二人はベッド・インの活動を始める以前から、それぞれバンド活動をされていたんですよね。バンド活動をしてきた自分とベッド・インとしての自分の間に軋轢はないですか?

まい:ない……と言ったら嘘になりますね。特に、私は真逆と言っていいようなバンドを組んでいたので。一旦、自分が元々やっていた活動は止めたんですけど、そのとき、ベッド・インに対して覚悟を決めたのかもしれないです。昔は「硬派でなければいけない」とか「ロックをやるなら舐められちゃいけない」とか、凝り固まった気持ちもあったけど、ベッド・イン一本になったタイミングで「もう、どう受け止められても大丈夫になろう」って。

かおり:たぶん、ベッド・インの活動をするうえで、ウチらは二人とも「バンドマン」から「アイドル」になるという意識をどこかで持ったと思います。

バブルの時代って、いい意味で「軽薄な明るさ」があった時代だと思うんです。「失敗しても大丈夫! 面白ければいいじゃないか!」っていう、今の時代にはない度量と熱量があった。(まい)

―お二人にとって「アイドル」とはどんな存在ですか?

まい:これはずっと一番大事MANにしていることなんですけど、私たちが目指しているのは、あくまで「セクシーアイドル」なんですよ。たとえばバブル時代の『ギルガメッシュないと』みたいな深夜番組で幅を利かせていた「エロイものこそ、エライ!」的なひな壇ギャルのお姉さんたちって、いわゆる「アイドル」ではなくて「セクシーアイドル」なんですよね。なので、石野真子ちゃんやキャンディーズ、(松田)聖子ちゃんのような存在とは、ちょっと違うとは思うんですけど……でも、共通する何かはあると思います。

かおり:例外もあると思いますが、おおむね共通する部分って、きっと「陽」であることなんじゃないかと思っていて。私は今でも「妖精達」という別のバンドの活動も続けているんですが、そのバンドとベッド・インで明らかに切り替えるのって、「陰」と「陽」なんです。

どちらも根底にある信念は変わらないんですけど、そのバンドでステージに立つとき、曲を作るときはどちらかと言うと自分の「陰」の部分を見せていることが多いんですよね。でも「なんてっ勃ってアイドル」としてのベッド・インでは、君は1000%……いえ、マン%で「陽」! 見ている人たちの気持ちをモッコシモコモコ、アゲることができる存在でいられたらいいなって思ってます。

左から:益子寺かおり、中尊寺まい

―「見ている人たちの気持ちをアゲたい」「規制を打ち破りたい」という想いの根源にあるのが、お二人のなかのバブル時代の日本に対する愛着なわけですね。

まい:バブルの頃って、いい意味で「軽薄な明るさ」があった時代だと思うんです。「失敗しても大丈夫! 面白ければいいじゃないか!」っていう、今の時代にはない度量と熱量があったんじゃないかな。「お色気番組発のセクシーアイドル結成!」とか「AVギャルが急にロックバンドを組んだ!」とか、面白いことに対してすごく貪欲で自由だったと思うんです。

だからこそ、いろんな面白い文化が生まれて、いろんなジャンルの音楽が生まれたんだと思うんですけど、今は何かが一つ売れたら、「それっぽいもの」を量産しようとしますよね。四つ打ちのバンドが売れたら、他も全部四つ打ちになる、みたいな。世の中が失敗を許してくれないんです。経済的な要因もロンモチであるとは思うのですが……。

かおり:日本は一つのものが認められると、みんなそっちに向かってしまう風潮がありますよね。アメリカみたいにたくさんの人種や文化が共存しているわけではないからかもしれないですが……。バブル時代はセクシーなお姉さんがもてはやされていたのに、突然ロリロリ至上主義な時代になってしまったのもそうだし。

バブル時代に対して「ダサい」「負の時代」とかネガティブな印象を持つ声も多く聞くんですけど、フラットな視点で見てみるとモーレツな魅力がたくさんあるんだよ、って言いたいですね! たとえば当時の音楽って1曲1曲をちゃんと聴いてみると、実はすごくクオリティーが高かったり、凝った楽曲が多いんです。ちょうど、昭和歌謡と洋楽の中間地点にあって、サウンドは洋楽的なんだけどメロディーは歌謡らしく頭に残るものだったり、洋楽と歌謡が絶妙にマッチングされている部分もタマランチ会長な魅力だと思っています!

まい:さらにそこに、お笑いやプロレスのような、いろんなジャンルの文化が足されていますよね。変に凝り固まらずに、「面白いものは全部入れて混ぜちゃお!」って、すごくアクティブに文化が成熟していった時代でもあると思うんです。なのに、1980年代文化について語られることは多いけど、80年代後半から92年くらい、平成に一歩踏み入れる頃の文化についてはほとんど言及されていない。

音楽に関しても、トレンディドラマやコント番組やお色気番組も、みんな見て聴いて楽しんできたはずなのに……そんなの淋しい熱帯魚じゃないですか! DAISUKI!な文化だからこそ、私たちがちゃんと受け継ぎたいっていう気持ちもあるんです。

バブル時代と今の男女の在り方で何が変わったのかっていうと、男性が求める女性像だと思う。(まい)

―ただ、バブルは「弾けた」からこそバブルなわけで、バブル崩壊後の日本は、不景気で暗い事件が多かった時代でもありましたよね。だからこそ、バブル時代にネガティブなイメージを抱えている人も多いと思うんですけど、お二人がバブルをポジティブに受け入れることのできる要因はどこにあるんですか?

かおり:私の場合は、当時のタカビーでかっこいいお姉さんのイメージに憧れを抱いたり共感した部分が大きいですね。おチビちゃんの頃から周りに媚びたり、弱さを売るタイプの女の子にはなりたくないなと思っていて。「周りの目を気にせず、自分らしくありたい」「強いナオンになりたい」って思いながら生きてきた節があるので、バブル時代のお姉さまたちの生き方を知ったとき、「私が求めていたのはこの道かもしれない」とビビビっときちゃって。

―女性としての理想的な在り方を求めた先に、バブル時代を生きていた女性たちの姿があったんですね。

まい:そうですね。でも私は、バブル時代と今の男女の在り方で何が変わったのかっていうと、男性の方だと思うんですよ。男性が求める女性像が変わったんだと思うんです。女の人って、男の人が求める像に近づけてしまえる、いつの時代もしたたかで強い生き物だと思うんです。

でも、今の男性はバブル時代よりお金もないだろうし、サービス残業もしなきゃイケナイし、負の連鎖に心も体も疲れている。だから疲れを癒してくれる女性……つまり、自分には文句を言わない女性を求めるんじゃないかって。それで、自分色に染められそうな子、男性経験が少なそうな子が好かれる。その需要にこたえているのが、現代のアイドルという存在なんだと思うんです。

左から:益子寺かおり、中尊寺まい

―最初にも少し話に出ましたけど、「処女性」ですよね。

まい:日本人男性は基本的にはロリコンですし、それを批判するつもりはなくて。ただ、バブル時代の男性は24時間戦える元気びんびん物語状態のタフマンだったんだろうなって。あの頃は女性の社会進出も進んだ時代ですし、そういう女性に対しても「一緒に登り詰めていこうぜ」って言えちゃう気概があったように思うんですよね。

でも、私たちが追い求めているのはフェミニズム的なものとは少し違って。女性として抑圧されてきた意識もないし、正直ちゃんとモテてきましたし(笑)、これからもチヤホヤされたいです♡ 私、男の人がDAISUKI!で、男の人がいなければ生きていけないからこそ、思うことはいろいろあるんですよね。

かおり:これは女の子にも男の子にも言えることですけど、恋愛に対して億劫になっているナウでヤングな子たちが多いってよく聞きますよね。バブルの頃の男性がかっこいいと思うのは、意中の女の子を落とすためには努力を惜しまなかったところで。それこそ『東京いい店やれる店』を読んで、お店を予約して、1日のデートコースをすごく丹念に考えて当日に臨んだり!

まい:そもそも、「意中の子を落とすためには童貞じゃ恥ずかしい」っていう意識が現代にはないんじゃない?

かおり:そうそう! 女性は女性で、それに対して美意識を高く持とうとしていて。そういうお互いの努力、恋愛に対する前のめりな部分は、当時をお手本にして学んでいきたいですよね。

恋愛って、自分にはない価値観を発見できるじゃないですか。相手の知見や視点を知ることで、自分のものの見え方が変わることがあるし、「こんな私、初めて……(照)」っていう自分でも気づかなかった新たな一面を発見できたり……それはロンモチ、ベッドの上でもだけど♡ こういう「発見」こそが悦びや刺激になったり感性が豊かになるので、恋愛は肉食にどんどんしていきたいですね。なので、不器用でもTOO SHY SHY BOYでもケーオツだから、性徒諸クンも男闘呼(おとこ)を磨いて、ウチらにぐいぐいモーションかけにきてチョンマゲ~♡

―(笑)。

女として生まれた悦びをナウでヤングな子たちにも感じてもらいたいですね。私がパイオツを強調した服装をするように、自分が自信を持てる部分を外に出していけばいいと思うんですよ。(まい)

―ベッド・インは性的な発言も臆することなくしているし、その部分も含めて、女性としての悦びを表現しようとしていますよね。

まい:そうですね。私は女として生まれてよかったことのほうが多いので。その悦びをナウでヤングな女の子たちが同じように感じてくれたら、きっといい世の中になるんじゃないかなって思いますね。露出の多いあざとい服装も、怖がらずにみんなもっとガンガン着て、メンズにやまだかつてないモーションをぶっかけてドキドキさせちゃえばいいと思いまぁ~す♡ なんちて♡

たとえばですけど、私は普段からタートルネックやVネックみたいな、わっかりやすくパイオツを強調できる服装をしているんです。私はそれで自分に自信がついたので、みんな自分が自信を持てる部分を外に出していけばいいと思うんですよ。

―男の僕が訊くのもなんなんですけど、男からの目線は気になりませんか?

まい:女の私のおクチからそんなこと、言わせるんですかぁ~? 見てもらいたくて着ているんですぅ♡ ヤダ、セキメ~ン(照)……でも、服装はあくまでも自分を表現する一部なので。露出をすることに抵抗がある人は、仕事でも趣味でも、「私にはこれがある!」っていうことを外に出せればいいんじゃないかと。

かおり:そうだよね! 要は「自分らしくいられる」かどうか。私も普段からおみ足やボディラインを強調した服を着たり、ベッド・インでは露出をしているけど、女の子たちに対して無理に「露出すべし!」と主張しているわけではなくて。

ただ「自分に合ったもの」や「好きなもの」「曲げないもの」を突き詰めることに対して「周りの目を気にして怖がらなくてもいいよ」って言ってあげたいんですよね。「自分には似合わない」とか「合っていない」って決めつけちゃわないで、「したい」と思うのであれば、「したほうがモアベターだゾ♡」って。

左から:中尊寺まい、益子寺かおり

―今の日本で、自分たちと同じベクトルのエネルギーを持って活動している女性のミュージシャンやタレントって、いると思いますか?

まい:女性かぁ……実は男性には、チンパシー……じゃなくてシンパシーを覚える存在はいらっしゃるんです。たとえば、氣志團さんとか、ゴールデンボンバーさんとか。あと、これは、もはや憧れですけれど、電気グルーヴさんとか、とんねるずさんとか。女性だと、誰だろう……あっ!! 渡辺直美さん?

かおり:わっかるぅ~! 自分道を突き進んでる姿とか、女性としての生き様をあけっぴろげに曝してる部分がチンパシー感じちゃうカモ……?♡ 実際にお会いしたことがないので勝手なイメージになっちゃうんですけど、いい意味で欲望に正直で「我慢しない女性」っていう印象があります。

ウチらも、絶対に我慢しないんですよ。水着を着るときも、お腹が空いたら出番直前でも絶対に食べちゃう「食いチン棒」(笑)。ヤリたいことはヤるし、嫌なものは嫌と言う。とことん快楽主義、それがベッド・イン!

まい:ウチらは性欲も隠さないゾ~♡ みたいな?♡

ただの真似っ子になってしまうのは、私たちのパンク精神とは相反する。新しい何かを作らないと、道はできないから挑戦して新しいものも生み出していきたいです。(まい)

―ベッド・インが提示しようとしているものって、今の日本にすごく必要とされている価値観だと思うんです。ただ、バブル時代の明るさには「経済的な豊かさ」という根拠があったけど、今の日本にそれはないですよね。そのうえで、僕らが当時のような「明るさ」を手に入れるには、どうすればいいと思いますか?

まい:下降している時代に生きているのは確かなんですよね。でも、私たちが言いたいのは、「気持ちぐらいは景気よくいこうよ♡」っていうことなんです。

かおり:今回のアルバムタイトルの『RICH』は、バブル時代をわかりやすく表すキーワードとして金銭的に「リッチ」という意味でつけたところもあるんですが、裏筋テーマというか、もう一つ意味を込めていて。結局、周りの価値判断ではなくて、自分自身がリッチと思えるかどうかだと思うんです。物質的な意味合いではなく、気持ちの部分で。

声を大にしてDAISUKI!と言えることがある、そこに自分自身の意思や芯がある。それさえしっかり満たされていれば、どんな状況にいてもリッチな気持ちでいられると思うんですよね。……そんなメッセージも込めつつリード曲“GOLDの快感”の歌詞をカキコキしたんですが、「リッチ」さを手に入れるにはやっぱりバディフィールですよ!

ベッド・イン『RICH』ジャケット
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―バディですか(笑)。

かおり:そう! 下半身で感じること。素直に本能のままに子宮で感じること。今って人の目線や評価を怖がっている人が昔より増えてしまったように思うんですよね。些細な発言で炎上とかしちゃうパソコン通信……ネット社会の影響じゃないかと思うんですが。こんな時代だからこそ、そこから脱却して、何でもおナマで体感して感度を高めることが大事MANだと思うんです。「書を捨てよ町へ出よう」じゃないですけど。

興味Twin Twin(興味津々)なことがあったら恐れずに何でも五感で体験してみて自分自身の「心のGスポット」を探り続ければ、おのずと道が見えてくるんじゃないかって。ロンモチで自分もこうありたい、という想いも込めて。ウチらのおギグもやっぱりナマが一番ABCDE気持ちだから、来てみてちょ♡

―ベッド・インの音楽が今以上に、人を外に連れ出すものになったら最高ですよね。たとえば80年代のマドンナは、マリリン・モンローのような1960年代のセックスアイコンを参照しながら、同時に当時最先端のダンスビートも取り入れる、いわば過去とモダンのマッチングによって世界を変えた女性だと思うんです。僕がベッド・インに期待するのもまさにそこで、過去の豊かな文化を背負いながら、音楽では最先端の快楽を提示してほしいです!

かおり:マンモスうれP~! イロモノ扱いを受ける場面もあるんですけど、やっぱり私たちの主軸は「音楽」なんです! 『RICH』はメジャー第一弾だし、ベッド・インを知らない人たちに向けて名刺代わりになるように、サウンドやメロディーはバブル時代を彷彿とさせるように心掛けつつも、実はビートは現代風のものを取り入れて作るようにしていて。当時を知らないガラスの十代の子たちにも受け入れてもらいたいので。

今後はさらにいろんな形に発展させていけたら面白いなってWAKU WAKUしてます♪ サイプレス上野さんとロベルト吉野さんと淫ぐり悶ぐりして作ったラップナンバー“成りアガり VICTORY”では、その片りんをチラ見せできたんじゃないかな♡

まい:私たちはバブル文化が心底DAISUKI!でリスペクトしているからこそ、焼き増しではイケナイと思っていて。ただの真似っ子になってしまうのは、私たちのパンク精神とは相反するんです。新しい何かを作らないと、道はできないじゃないですか。 ロンモチで、「バブル」という軸をブラしたくはないけど、マル痴に活動していく中で、いろんなことに挑戦して新しいものも生み出していきたいですね。それが、私たちが貫きたい「ボディーコンシャス反逆同盟」を掲げたベッド・インらしさなんだと思います。……ってヤバッ! 真面目に語り過ぎちゃったカナ♡

リリース情報
ベッド・イン
『RICH』(CD)

2016年7月27日(水)発売
価格:3,240円(税込)
KICS-3404

1. GOLDの快感
2. ♂×♀×ポーカーゲーム
3. Summer Dream
4. GIVE ME! ~哀・してる~
5. 成りアガり VICTORY(ベッド・イン×サイプレス上野とロベルト吉野)
6. 太陽を信じて...
7. ROSA -魅惑のバリライト-
8. V.H.S.
9. SEXY HERO
10. C調び~なす!
11. 真夜中のディスタンス
12. 白黒つかない(feat.アンジャッシュ)

イベント情報
『祝!“RICH”発射記念ツアー ~そこのけ そこのけ バブルが通る~』

2016年11月3日(木・祝)
会場:北海道 札幌COLONY

2016年11月5日(土)
会場:新潟県 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE

2016年11月12日(土)
会場:広島県 広島BACK BEAT

2016年11月13日(日)
会場:福岡県 福岡DRUM SON

2016年11月19日(土)
会場:愛知県 名古屋RAD HALL

2016年11月20日(日)
会場:大阪府 大阪FANJ TWICE

2016年12月4日(日)
会場:宮城県 仙台HOOK

2016年12月18日(日)
会場:東京都 赤坂BLITZ

プロフィール
ベッド・イン
ベッド・イン

益子寺かおり、中尊寺まいによる地下セクシーアイドルユニット。日本に再びバブルの嵐を起こすべく、80年代末~90年代初頭へのリスペクト精神により完全セルフプロデュースで活動中。2012年、お互い別のバンドで活動していた二人が、猫も杓子もロリロリ重視の現代のアイドルシーンに殴り込みにイクかと一念勃起。バンド歴の長い二人による、ロック姐ちゃんなライブパフォーマンスと『おやじギャル』的な発言やTwitterが話題となり、日本各地を毎度おさわがせします中! かおりの逞しいドヤ顔ヴォイスと、まいの下心をつん裂くギタープレイによる「ボディコンロック」に酔いしれろ!



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