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ROVO初の全員インタビューで明かされる結成秘話と20年の歴史

ROVO初の全員インタビューで明かされる結成秘話と20年の歴史

ROVO『XI』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:飯嶋藍子
2016/10/21
  • 150

今年結成20周年を迎えたROVOがニューアルバム『XI』を発表する。勝井祐二、山本精一、芳垣安洋、岡部洋一、原田仁、益子樹という六人は、もともと主にアンダーグラウンドのシーンで活躍していたプレイヤーたちだ。

しかし、勝井の「ダンスミュージックを生演奏するバンド」というアイデアのもとに集まると、その特異な音楽性が徐々にオーバーグラウンドでも注目を集めていく。今では同じく今年20周年を迎えた『FUJI ROCK FESTIVAL』のFIELD OF HEAVENや、日比谷野外音楽堂といった彼らにとってのホームグラウンドで大勢のオーディエンスを熱狂的に踊らせているというのは、改めて考えると非常に感慨深い。

1999年発表のファーストアルバム『imago』に収録されている“KMARA”の再録から、元レーベルメイトで、昨年から共演を果たしているナカコーを迎えた“R.o.N”、いかにもROVOらしい20分超えの大曲“LIEGE”などを含む『XI』は、まさにこの20年の歩みを凝縮したような濃厚な一枚である。

11月からはリリースツアーもスタートする、そんなメモリアルイヤーに、なんとバンド結成以来初めてとなるメンバー全員インタビューが実現! プレイヤーとしても、パーソナリティーにおいても、それぞれの個性を持った六人の集合体であるROVOというバンドの実体を解き明かす、実に貴重なテキストとなった。

DJとクロスフェードしてバンドに変わるっていうアイデアを思いついた。そのときに「ライブハウスでやるのはやめよう」って。(勝井)

―まずは改めて、バンドの結成についてお伺いしたいと思います。プロフィールには「『何か宇宙っぽい、でっかい音楽をやろう』と、勝井祐二と山本精一を中心に1996年結成」とあって、今や「宇宙」はROVOの代名詞となっているわけですが、どんな構想があってバンドを結成したのでしょうか?

勝井(Vl):「ダンスミュージックとして機能する音楽をやろう」って決めたのが1996年で、このメンバーで最初にライブをしたのは1997年の2月なんです。そのライブはRHYTHM FREAKSというドラムンベースのDJチームと一緒に企画をしたものなんですけど、当時はまだバンドとDJが一緒にやるライブ形態が一切なかった。でも、DJから次のDJにプレイが繋がっていくように、DJからバンドに替わったら面白いんじゃないかと思いついて、そんなことを山本さんと話したのがスタートのポイントかな。

左から:益子樹、原田仁、勝井祐二
左から:益子樹、原田仁、勝井祐二

山本(Gt):全然覚えてないな……。例の「宇宙っぽい」っていうのは誰が言ったの?

勝井:俺だよ。あのプロフィール書いたの俺だもん。

山本:そうなの?(笑) 半分パロディーっていうか、冗談みたいなもんでしょ?

勝井:もちろん、もちろん。実際に「何か宇宙っぽい、でっかい音楽をやろう」っていう会話をしてるわけじゃないですよ。

ROVO
ROVO

益子(Syn):もともと太陽の塔(ROVOの前身バンド)のときにさ、「Hawkwind(イギリスのサイケデリックロックバンド)とかNEU!(旧西ドイツで結成されたロックバンド)みたいな、ああいうスペースロックをやろう」っていう話をしたんだよね。そのとき俺「宇宙っぽい音を出してほしい」って呼ばれたよ(笑)。

勝井:あ、「宇宙っぽい」って実際言ってたのか、ごめん(笑)。

―もともと山本さん、勝井さん、益子さん、原田さんがメンバーだった太陽の塔としてスタートして、後に芳垣さんと岡部さんが加入してROVOになったんですよね。

芳垣(Dr):僕は当時、勝井といろんなバンドをやっていたんです。二人とも渋さ知らズのメンバーだったことがあったりして。ROVOの形態に一番近かったのは、岡部と(原田)仁とかとやっていたKICKSというバンドで、それはわざとリズムをずらしたり、ポリリズム(ひとつの演奏の中で複数の異なる拍子が同時に用いられること)を使ったバンドだったんだよね。で、あるとき「似たようなメンバーでまた別のことをやってみたい」と呼ばれて行ったのが、ROVOの最初のリハーサルでした。

左から:山本精一、芳垣安洋、岡部洋一
左から:山本精一、芳垣安洋、岡部洋一

勝井:1996年に一度、芳垣さんと宗修司がドラムを叩くかたちで、高円寺の20000Vでライブをやったんだけど、そこにRHYTHM FREAKSのメンバーが遊びに来てくれて、彼らもすごく盛り上がって、一緒にパーティーをやることになったんです。

山本:当時は「ミニマルをやろう」ということだけ決まっていて、今よりダビーな演奏だったよね。僕はその頃BOREDOMSにも所属していたんですけど、BOREDOMSも、ちょっとスピリチュアルな感じが入りつつ、トランシーな世界にシフトし始めた頃だったから、自分の中ではそこでシンクロした部分もありました。

勝井:その20000Vのときはまだ「ダンスミュージックをやろう」とは考えてなかったんですけど、僕たちがやっていることは「ドラムンベースとビート感が近い」という話になって、そこで最初に話したDJとクロスフェードしてバンドに変わるっていうアイデアを思いついたんです。そのときに「ライブハウスでやるのはやめよう」って、恵比寿みるく(2007年に閉店したクラブハウス)を会場に選んで、音楽的な方向性も決まった感じですね。

左から:原田仁、勝井祐二

山本:一緒にやってたのがハウスのDJだったら、ROVOはハウスになってたかも。

芳垣:ハウスじゃなくてよかった。ずっとバスドラ4つ踏まなあかんかった(笑)。

原田(Ba):それだったら2年で終わってたね(笑)。

岡部(Dr):その頃ってライブ始まるの何時くらいでしたっけ?

芳垣:深夜の1時とか。その頃からオールナイトのイベントが増えて、新宿のリキッドルームとかでもやるようになったんですよ。真夜中に演奏するのは面白いのとしんどいのと両方あったけど、それまで経験したことのないことだったから、いろんなことにびっくりしながらやっていた印象があります。

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リリース情報

ROVO『XI』
ROVO
『XI』(CD)

2016年10月26日(水)発売
価格:2,916円(税込)
WRCD-70

1. XI
2. R.o.N
3. PALMA
4. KMARA
5. LIEGE

イベント情報

『ROVOニューアルバム「XI(eleven)」発売記念LIVEツアー』

2016年11月9日(水)
会場:愛知県 今池TOKUZO
出演:
ROVO
NYANTORA
ROVO×ナカコー
料金:前売3,800円 当日4,300円(共にドリンク別)

2016年11月10日(木)
会場:大阪府 梅田 Shangri-La
出演:
ROVO
PARA
and more
料金:前売4,000円 当日4,500円(共にドリンク別)

2016年11月12日(土)
会場:東京都 代官山 UNIT
出演:
Koji Nakamura(バンドセット)
ROVO
料金:前売4,300円 当日4,800円(共にドリンク別)

『ROVO結成20周年記念シリーズファイナルワンマンLIVE』

2016年11月13日(日)
会場:東京都 代官山UNIT
出演:ROVO
料金:前売4,000円 当日4,500円(共にドリンク別)

※11月12日と11月13日の前売通しチケット7,000円(ROVO結成20周年記念品付き)

プロフィール

ROVO
ROVO(ろぼ)

「何か宇宙っぽい、でっかい音楽をやろう」と、勝井祐二と山本精一を中心に結成。バンドサウンドによるダンスミュージックシーンの先駆者として、シーンを牽引してきた。驚異のツインドラムから叩き出される強靱なグルーヴを核に、6人の鬼神が創り出す音宇宙。音と光、時間と空間が溶け合った異次元時空のなか、どこまでも昇りつめていく非日常LIVEは、ROVOでしか体験できない。国内外で幅広い音楽ファンから絶大な信頼と熱狂的な人気を集める、唯一無二のダンスミュージックバンド。

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