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ROVO初の全員インタビューで明かされる結成秘話と20年の歴史

ROVO初の全員インタビューで明かされる結成秘話と20年の歴史

ROVO『XI』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:飯嶋藍子
2016/10/21

ライブで毎回違う演奏になるかもしれないし、録音されているものがベストかどうかはまだ分からない。(山本)

―では、ニューアルバム『XI』についてお伺いしたいと思います。1曲目がタイトルトラックの“XI”で山本さん作曲ですが、実際スタジオの中ではどんなやり取りがあって、どのように曲が作られていくんでしょうか?

山本:最初はモチーフとかアイデアがあって、そのスケッチみたいなのから始まります。それを元にだんだんライブで肉付けしていくんですけど、各パートに関してはほとんどお任せです。最初のフレーズは決まっていても、展開していくプロセスの中ではもうお任せ。“XI”は変な曲ですけど、益子くんのシンセの音がすごく印象的で。

ROVO『XI』ジャケット
ROVO『XI』ジャケット

益子:このフレーズ、山本さんが弾くかと思ってたんだよね。最初に山本さんがテーマのフレーズを弾き始めて、「これ曲にしたい」って言うから拍を確認して戻したのに、今度は違う拍のを弾き出して、「やっぱりこれを当てはめたい」って。

山本:そうそう。で、最後の方でいきなりフュージョンみたいになるのも益子くんですよね?

益子:山本さんに「すごいコードつけてください」って言われたんですよ(笑)。

岡部:僕は、その部分を作った日に参加してなくて、次のリハに行ったら、「え?」っていう(笑)。

山本:まあ、こういうふうに、ひとつのフレーズからいろんな化学反応が起きるわけです。ROVOの音楽はその妙ですよね。「こうやってくれ」って譜面でやりとりするのとは違うから、それで奇妙な音楽ができるんです。

山本精一

勝井:録音はしたけど、これで終わりじゃないかもしれないですしね。

山本:そう、ライブで毎回違う演奏になるかもしれないし、ここに録音されているのがベストかどうかはまだ分からない。

―先ほど話にも出た『imago』から“KMARA”が再録されているのも、曲が進化を続けていることの象徴と言えそうですね。

勝井:この曲はもう15年以上前の曲ですけど、今年のツアーでひさびさにやってみたら、また変わってきていたので、改めて収録することにしたんです。もしかしたら、ここからまた変わっていくかもしれないし、そういう曲はいっぱいありますね。

―さらには、中村弘二さんとの共作による“R.o.N”が収録されていて、これは昨年の『soundohb』における「ROVO×ナカコー」から生まれたわけですよね?

芳垣:そうですね。この曲は一番最初のモチーフをナカコーが作っているんです。

勝井:そういう意味でも、20周年記念曲みたいなすごく特殊な感じの曲です。「一緒に新曲作れたらいいですね」っていうのはナカコーから言ってくれたんだけど、いつもの僕らのやり方で、俺や山本さんが最初のモチーフを作って、そこにナカコーに入ってもらっても、単なるプラスワンにしかならない。だから、最初のモチーフをナカコーに作ってくれって頼んで、そこから一緒に作っていきました。

山本:この曲は結構ドラムンベースっぽいんで、初期の感じがする。ただ、俺はナカコーと楽器がダブるんで、やることないんですよ(笑)。あと、僕は“Bonten”がすごくいいと思った。

勝井:“Bonten”はもともとNYANTORA(ナカコーのソロプロジェクト)の曲で、今年の『RISING SUN ROCK FESTIVAL』に「ROVO×ナカコー」で出たときに一緒に演奏したんです。ナカコーはNYANTORAとしても出演して、最後に“Bonten”を演奏していたんだけど、すごくいいライブだった。

勝井祐二

―リリースツアーの名古屋公演では「ROVO×ナカコー」でのライブもありますし、そこで聴けることを期待しています。そして、ラストには勝井さん作曲の20分を超す大曲“LIEGE”が収録されていますね。

勝井:初期のコンセプトというか原点に近いけど、今のROVOのバージョンを表している曲だと思います。ひたすら繰り返して、そこにメロディーがあるっていうかたちの曲です。これは何テイクもレコーディングしてるんですけど、何度やっても見事に演奏時間がほぼ同じでしたね。

山本:真ん中の長いソロパートとか結構フリーなんですけどね。

勝井:曲のサイズに関しては決め事が少ないんだけど、やっぱりこれだけ長く一緒にやっていると、「これくらいだ」という時間感覚の共通認識がみんなの中でできあがっているんだなっていうのをすごく実感します。

リリース情報

ROVO『XI』
ROVO
『XI』(CD)

2016年10月26日(水)発売
価格:2,916円(税込)
WRCD-70

1. XI
2. R.o.N
3. PALMA
4. KMARA
5. LIEGE

イベント情報

『ROVOニューアルバム「XI(eleven)」発売記念LIVEツアー』

2016年11月9日(水)
会場:愛知県 今池TOKUZO
出演:
ROVO
NYANTORA
ROVO×ナカコー
料金:前売3,800円 当日4,300円(共にドリンク別)

2016年11月10日(木)
会場:大阪府 梅田 Shangri-La
出演:
ROVO
PARA
and more
料金:前売4,000円 当日4,500円(共にドリンク別)

2016年11月12日(土)
会場:東京都 代官山 UNIT
出演:
Koji Nakamura(バンドセット)
ROVO
料金:前売4,300円 当日4,800円(共にドリンク別)

『ROVO結成20周年記念シリーズファイナルワンマンLIVE』

2016年11月13日(日)
会場:東京都 代官山UNIT
出演:ROVO
料金:前売4,000円 当日4,500円(共にドリンク別)

※11月12日と11月13日の前売通しチケット7,000円(ROVO結成20周年記念品付き)

プロフィール

ROVO
ROVO(ろぼ)

「何か宇宙っぽい、でっかい音楽をやろう」と、勝井祐二と山本精一を中心に結成。バンドサウンドによるダンスミュージックシーンの先駆者として、シーンを牽引してきた。驚異のツインドラムから叩き出される強靱なグルーヴを核に、6人の鬼神が創り出す音宇宙。音と光、時間と空間が溶け合った異次元時空のなか、どこまでも昇りつめていく非日常LIVEは、ROVOでしか体験できない。国内外で幅広い音楽ファンから絶大な信頼と熱狂的な人気を集める、唯一無二のダンスミュージックバンド。

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