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Suchmosが夢見る成功は、まだ先にある。次世代への意識を語る

Suchmosが夢見る成功は、まだ先にある。次世代への意識を語る

Suchmos『THE KIDS』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:矢島由佳子
2017/01/25
  • 599

俺はもともとロックが大好きで、ロックのことを信じてやまないからこそ、リアムやノエルのようにジャージを着るし、カート・コバーンのようにボロボロのデニムを履く。

―“YMM”や“STAY TUNE”がラジオヒットしたことも、今のSuchmosの状況ができるのに欠かせなかった要因だと思うんですね。インターネットで音楽を聴くことが普通になって、自分の好きなものを聴けるのはいいけど、偶然の出会いが減った、という話があるじゃないですか? それに対して、ラジオというメディアは偶然の出会いを与えてくれるメディアであり、Suchmosはそうやって出会った人の耳を惹きつける魅力があったという、その証明にもなっていると思うんですよね。

1,200万回以上(2017年1月25日時点)再生されているこのPVの一部も、J-WAVEで撮影されている

YONCE:確かにそうですね。世代的には、もともとラジオがものすごく親しみのあったメディアというわけではなくて、どちらかというと「時代遅れ」くらいの認識だった気がするんです。でも、友達から「ラジオで聴いたよ」ってよく言われるようになって、「ホントはこうだったんだよな」と思った。古き良き音楽は、きっとこうやってラジオを通して人の耳と出会って、広まって、愛されていったんだなって。

音楽って、機能として「そもそも耳で聴くもの」じゃないですか。音楽の一番純粋な快楽は耳から入ってくる情報だけということを改めて知らしめて、そこで俺らの曲に対して反響があったのは、「全然やっていけるぞ」って自信にもつながりました。

YONCE

YONCE

―YouTubeの時代になって、音楽とビジュアルがより密接になったことを否定するつもりはまったくないけど、中には「ネットとの親和性」に特化した音楽の作り方をしているものもあって、ちょっと歪だなって思ったりもするんですよね。

YONCE:時代に合わせていくだけだと、進化の行き止まりが見えるということは前から思っていたことで、だからこそ、ルーツを信じるべきだし、リスペクトするべきだと思っていて。それに、ルーツを知ってもらうことが、俺たちの音楽をやる理由のひとつだと思ってるんですよね。

マディ・ウォーターズの歌詞で「フルーツ・フロム・ルーツ」という言葉があるんですけど、核心を突いてるなと思うんです。それはブルースという音楽が、ある意味今のポップスのひな型を作ったんだぞっていう、マディなりのプライドの表れだと思うんですよね。俺たちもブルースという根から生えた果実だという自覚を持って、「じゃあ、次に俺たちは誰の根になるのか」を考えることが大事。今はようやく根がいろんなシーンで生え始めてきたのかなって思うんです。

YONCE

―根が生えるには種をまく必要があるわけだけど、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチ(後藤正文)さんがよく「日本にはそもそもまだ土がないから、俺たちは土から作る」ということを言ってるんですよね。ゴッチさんの世代が土を作って、種がまかれて、今やっと芽が出て、根が生えてきた。今の音楽シーンの盛り上がり、Suchmosであり、周りにいる若いバンドたちを見ていると、そういうことなのかもしれないなって思います。

YONCE:確かに、言われてみると、そうかもしれないですね。

―さらに言うと、「土」は「文化」という言葉に置き換えられると思っていて、2016年のSuchmosは音楽とストリートカルチャーとの結びつきを改めて世に示したとも言えると思うんですね。Levi's®とのコラボだったり、BEAMSの「TOKYO CULTURE STORY」への出演だったり。

YONCE:それは言われて気付きましたけど、まさしくだと思いますね。カルチャーが超大事っていうのは、Suchmosをやる前から、みんな薄々勘づきながら音楽をやっていたと思う。身に付けるものへこだわりとか、自分の考えをどう歌にするか、メディアでどんな発言をするのかって、カルチャーに対する信頼度の表れだと思うんです。たとえば、俺はもともとロックが大好きで、ロックのことを信じてやまないからこそ、リアムやノエルのようにジャージを着るし、カート・コバーンのようにボロボロのデニムを履くし。

YONCE

―Suchmosのその姿勢は一貫してますよね。

YONCE:『THE KIDS』は、自分たちでもアッと驚くような作品になったなって思ってるんですけど、これをどう嗜むかということを、「音楽好きか?」ということを、俺は問いかけたいと思っていて。「音楽が好き」にもいろいろあると思うんですよ。

たとえばTHE BEATLESだったら、メロディー、歌詞、発言が好きというのはもちろん、ジョン・レノンの服装が好きとか、「映画に出たときの、ちょっと緊張してるんだけど、それを取り繕ってる感じが好き」とか、俺らの中ではあるんです。だから、次は俺らのこともそういうふうに楽しんでもらいたくて、そこに挑みたいという気持ちがありました。

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リリース情報

Suchmos『THE KIDS』初回限定盤
Suchmos
『THE KIDS』初回限定盤(CD+DVD)

2017年1月25日(水)発売
価格:3,780円(税込)
PECF-9023

[CD]
1. A.G.I.T.
2. STAY TUNE
3. PINKVIBES
4. TOBACCO
5. SNOOZE
6. DUMBO
7. INTERLUDE S.G.S.4
8. MINT
9. SEAWEED
10. ARE WE ALONE
11. BODY
[DVD]
1. Pacific
2. YMM
3. JET COAST
4. GAGA0
5. DUMBO
6. STAY TUNE
7. MINT
8. Life Easy

Suchmos『THE KIDS』通常盤
Suchmos
『THE KIDS』通常盤(CD)

2017年1月25日(水)発売
価格:2,700円(税込)
PECF-3174

1. A.G.I.T.
2. STAY TUNE
3. PINKVIBES
4. TOBACCO
5. SNOOZE
6. DUMBO
7. INTERLUDE S.G.S.4
8. MINT
9. SEAWEED
10. ARE WE ALONE
11. BODY

イベント情報

Suchmos
『TOUR THE KIDS』

2017年3月2日(木)
会場:神奈川県 横浜 club Lizard YOKOHAMA
出演:Suchmos
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年3月5日(日)
会場:静岡県 浜松 窓枠
出演:
Suchmos
GRAPEVINE(ゲスト)
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年3月8日(水)
会場:栃木県 宇都宮 HEAVEN'S ROCK VJ-2
出演:
Suchmos
Yogee New Waves(ゲスト)
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年3月10日(金)
会場:京都府 MUSE
出演:
Suchmos
D.A.N.(ゲスト)
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年3月11日(土)
会場:岡山県 YEBISU YA PRO
出演:
Suchmos
D.A.N.(ゲスト)
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年3月15日(水)
会場:群馬県 高崎 club FLEEZ
出演:
Suchmos
GRAPEVINE(ゲスト)
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年3月17日(金)
会場:新潟県 LOTS
出演:
Suchmos
OKAMOTO'S(ゲスト)
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年3月18日(土)
会場:石川県 金沢 Eight Hall
出演:
Suchmos
OKAMOTO'S(ゲスト)
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年3月26日(日)
会場:北海道 札幌 PENNY LANE24
出演:Suchmos
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年4月1日(土)
会場:宮城県 仙台 Rensa
出演:Suchmos
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年4月7日(金)
会場:広島県 広島CLUB QUATTRO
出演:Suchmos
料金:前売4,000円(ドリンク込)

2017年4月9日(日)
会場:福岡県 BEAT STATION
出演:Suchmos
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年4月13日(木)
会場:大阪府 なんばHatch
出演:Suchmos
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年4月15日(土)
会場:大阪府 なんばHatch
出演:Suchmos
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年4月16日(日)
会場:愛知県 名古屋 DIAMOND HALL
出演:Suchmos
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年4月18日(火)
会場:愛知県 名古屋 DIAMOND HALL
出演:Suchmos
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年4月22日(土)
会場:東京都 恵比寿 ザ・ガーデンホール
出演:Suchmos
料金:前売3,500円(ドリンク別)

2017年4月23日(日)
会場:東京都 恵比寿 ザ・ガーデンホール
出演:Suchmos
料金:前売3,500円(ドリンク別)

プロフィール

Suchmos
Suchmos(さちもす)

2013年1月結成。ROCK、JAZZ、HIP HOPなどブラックミュージックにインスパイアされたSuchmos。メンバー全員神奈川育ち。Vo.YONCEは湘南・茅ヶ崎生まれ、レペゼン茅ヶ崎。都内ライブハウス、神奈川・湘南のイベントを中心に活動。バンド名の由来は、スキャットのパイオニア、ルイ・アームストロングの愛称サッチモからパイオニアとなるべく引用。普段からバイブスを共有していた、YONCE(Vo)、HSU(Ba)、OK(Dr)、TAIKING(Gt)、KCEE(Dj)、TAIHEI(Key)の6人グループ。

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RYOHEI KUBOTA “RISING”

ぼくのりりっくのぼうよみ、小山薫堂らからも注目される19歳のハンドパン奏者・久保田リョウヘイの“RISING”のPV。自然に溶け込むような佇まいから生み出される、まるみのある幽玄的なサウンドと情熱的なビートに身をもたげたくなる。演奏はYouTubeを見て独学で学んだらしい。圧巻です。(飯嶋)