アトランティコギャラリー(東京・神楽坂)にて、山下律子氏の2年ぶりとなる個展が3月22日から4月19日まで開催される。
山下氏はキャンバスに白い油絵具を均一に塗り、特製のニードル(針)を用いて描線を掘り込み、単色で着色する独自の手法による作品を制作するアーティスト。一見すると版画のような印象も受けるものの、転写されたその作品からは版画とは違った強い存在感を感じることができる。
山下氏自身の記憶の世界を膨らませたり、イメージを組み合わせたりすることで、形成される世界。手法と世界観が絡まりあい、見るものを虚構と現実が混ざった不思議な感覚へ誘い込む作品たちだ。
今回の個展では、「VOCA2007」や「都市との対話」展などに出品された作品と、新作を中心に構成される。
『山下律子展』
2008年3月22日(土)~4月19日(土)12:00~19:00
※木・金・土曜日のみオープン
会場:アトランティコギャラリー(東京・神楽坂)
料金:無料
「オープニングレセプション」
2008年3月22日(土)18:00~20:00