建築と東京の未来を来場者とともに考える、注目を集める建築家・藤本壮介展

建築家・藤本壮介による展覧会『山のような建築 雲のような建築 森のような建築 建築と東京の未来を考える2010』が、東京・外苑前のワタリウム美術館で11月28日まで開催されている。

2000年に青森県立美術館設計競技で2位となり一躍注目を浴びた藤本。2008年には「情緒障害児短期治療施設」で2008年度日本建築大賞を受賞するなど、多数の受賞暦を持つ。

住宅や商業・公共施設といった実用性や機能性を第一にした建物造りが重要視されていたこれまでの建築は、次のステージに進もうとしているといえるだろう。「建築と東京の未来を考える2010」と題した本展は、藤本を軸にしながら、このテーマを多くの人々を交え、一緒に考えて行こうというものだ。

展示はワタリウム美術館の2階から4階までを使って行われ、4階では1/100スケールの都市模型を展示。その中に藤本が考える未来の東京の姿を「建築と東京の未来を考える2010」として提案する。また、来場者に東京の未来像を提案してもらうワークショップや、定期的にレクチャーやトークセッションも行なわれる。建築家の伊東豊雄、藤森照信、塚本由晴、妹島和世に加え、インテリアデザイナーの片山正通や批評家の東浩紀、ウェブデザイナーの中村勇吾ら建築以外の分野の著名人も迎え、今後の東京の都市像について議論を深める。

なお、一連の展覧会や講演会等の記録はワタリウム美術館により編集され、展覧会後に1冊のドキュメントとして日本語版、英語版がそれぞれ出版されるのでこちらもぜひチェックしてほしい。

藤本壮介展
『山のような建築 雲のような建築 森のような建築 建築と東京の未来を考える2010』

2010年8月14日(土)~11月28日(日)
会場:ワタリウム美術館(東京・外苑前)
時間:11:00~19:00(水曜は21:00まで)
休館日:月曜(9月20日、10月11日は開館)
料金:大人1,000円 学生800円(25歳以下) ペア券は大人2人1,600円 学生2人1,200円
※期間中、何度も使えるパスポート制

関連イベント

レクチャー

『予想ははずれる。予兆あるのみ。』

2010年9月24日(金)
会場:建築家会館 本館 ホール
時間:18:00~20:00
出演:藤森照信(建築史家、建築家)

『Void Metabolism』

2010年9月29日(水)
会場:建築家会館 本館 ホール
時間:18:00~20:00
出演:塚本由晴(建築家)

『フラクタル トーキョ−』

2010年10月7日(木)18:00~20:00
会場:建築家会館 本館 ホール
出演:伊東豊雄(建築家)

『ヴェネチア・ビエンナーレについて』

2010年10月31日(日)
出演:妹島和世(建築家)+藤本壮介
※開催時間と場所が異なります。詳細は、ワタリウム美術館までお問合せ下さい

『東京計画1961』

日程未定
出演:磯崎新(建築家)

トークセッション

『建築とインテリアデザイン』

2010年9月30日(木)18:00~20:00
会場:建築家会館 本館 ホール
出演:片山 正通(インテリアデザイナー)+藤本壮介

トークセッション

2010年10月5日(火)18:00~20:00
会場:建築家会館 本館 ホール
出演:
東浩紀(批評家)
藤本壮介

2010年10月29日(金)20:00~22:00
会場:ワタリウム美術館 B1F オン・サンデーズ
出演:
中村勇吾(ウェブデザイナー)
藤本壮介

参加費:各1,500円
申込方法:ワタリウム美術館オフィシャルサイト参照
※建築家会館へ直接のお問合せはご遠慮下さい

(画像上:東京アパートメント、東京・日本、2010、画像中:House N、大分・日本、2008 撮影:Iwan Baan、画像下:東京ガス SUMIKA Project 、栃木・日本、2008)

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