野村周平&黒島結菜が異能高校生に、『サクラダリセット』実写映画化

映画『サクラダリセット』が2017年春に公開される。

前後篇の2部作で公開される『サクラダリセット』は、河野裕による同名小説シリーズが原作。住人の半数が特別な能力を持つ街・咲良田を舞台に、過去の体験を忘れない「記憶保持」能力を持つ主人公・浅井ケイが、咲良田の人々の能力を組み合わせることで、かつて世界を最長3日分巻き戻す能力「リセット」の影響で命を落とした同級生・相麻菫を蘇らせようとする様を描く。

咲良田の能力者たちを取り締まる管理局にマークされている高校生のケイ役を演じるのは野村周平。「リセット」能力の保持者で、記憶を保持しているケイといることで世界を最長3日間やり直すことができる春埼美空役を黒島結菜が演じる。

さらに2年前に亡くなった菫役に平祐奈、時空を超えて声を届ける能力を持つ中野智樹役に健太郎、対象物を指定して消す能力を持つ村瀬陽香役に玉城ティナ、記憶を操作する能力を持ち、管理局の協力者である金髪の少女・岡絵里役に恒松祐里がキャスティングされている。メガホンを取ったのは『神様のカルテ』などの深川栄洋。今回の発表とあわせて野村、黒島のコメント動画が公開された。なお『サクラダリセット』はテレビアニメ化企画も進行中だという。

野村周平のコメント

僕が演じる浅井ケイというキャラクターは、頭がきれてクールな少年です。彼は、「記憶保持」という辛いことも幸せなこともすべて覚えている、能力を持っています。役を通して、彼が春埼と一緒に明るい未来を過ごしていけたらなと思います。
今回は2部作の主役ということもありセリフも多く、特別な能力の持ち主という今までに演じたことがない役柄なので、挑戦的な部分もあるし、頑張りたいです。撮影が始まったばかりなので、どうなるのか全くわからず、お客さんの反応が想像できない作品ですが、そこがまた楽しみです。
約2ヶ月間の撮影ですが、みんなで楽しく頑張って、最後にみんなで笑いたいです。
参加するからには悔いが残らないように、素晴らしい作品にしたいと思います。

黒島結菜のコメント

最近元気で明るい役が多かったのですが、今回はおとなしくて控えめな女の子を演じます。
感情の起伏があまりないので、細かい部分での揺れみたいなものを大事にしたいと思っています。
大きい変化がないので、セリフ以外でもしぐさとか表情など小さい変化でも伝えられるように頑張りたいです。
ケイの隣に寄り添うように、安心してもらえる存在でいられたらいいなと思います。
前篇から後篇に向けて春埼も成長していくので、楽しみにしていてください。

平祐奈のコメント

今回、初めて前髪を作り、新たな自分になってから撮影が始まるので、とてもわくわくしています。
それぞれのキャラクターが濃く、脚本にどんどん惹きこまれました。相麻菫という役に対して不安もありますが、深川監督やキャストの皆さんと良い作品を作り上げられたらいいなと思います。これからの撮影も楽しみたいです。前篇を観て、“後篇も観たい!”と思ってもらえるよう、パワフルに演じたいと思います。

健太郎のコメント

その場にいない人に、時空をも超えて声を届けることができる、ラジオDJのような素晴らしい能力をもつ役を演じることができ、すごくわくわくしています。今回はギターと歌にも挑戦するのでヤバいぞと思いつつも最大限の力で取り組みたいです。智樹は、他の能力者と比べて元気で明るく、ケイにとって唯一心が許せる友達だと思うので、ケイとの距離感を意識して演じたいと思います。前篇・後篇にわたって、どう役を作っていくのかを考えている時間が楽しいです。

玉城ティナのコメント

脚本を読んで、実際に能力をもった人たちがいる街があったら面白いなと思いました。私が演じる村瀬陽香は、内にエネルギーを秘めていて、誠実だけど感情の出し方が分からず、強がってしまう部分があるので、そこは自分と似ているなと思いました。監督からお話し頂いたように、感情の起伏が激しく見えるように心がけて演じたいと思います。前篇・後篇という壮大な作品の中で、村瀬も大事な役なので、張り切っていきたいです。

恒松祐里のコメント

能力を持つ、インパクトのある役をやると聞いて、自分の殻を破れそうで楽しみだなと思いました。衣装と髪の毛、カラーコンタクトが、役になるのを助けてくれています。岡絵里は、昔の自分から変わろうと、常に悪役になろうとするけれど、逆方向に空回ってしまうので、その感じをどう気持ちを込めて演じようかと思っています。
動の部分が多い役なので、物語をどんどんかき乱していけるようなお芝居ができるようにがんばります。

深川栄洋監督のコメント

初めて原作を読んだとき、集中力が高まる感覚がありました。時間が巻き戻り、別の能力者が現れる。
いま、自分の手持ちの材料だけでは最後まで追いかけられそうになく、新しい価値観を作りながら進んでいかなければならないと感じました。これから先、何が待っているのだろう?読み進めていくと、何か「鍵」が手に入るような気がしました。
例えるならば、美術館で、壁にかかっている一枚の絵を見ている。絵には額縁があるが、実はその壁さえも絵の一部だったーー。前篇はそんなふうに終わります。そうして、いよいよ後篇が始まります。僕たちの中にあるフレームや境界線が壊れるとき、映画的な瞬間が訪れることを祈りながら。新しい体験ができる新しい映画を作りたいと思います。

河野裕のコメント

この度は題材に『サクラダリセット』を選んでいただき、光栄です。監督、プロデューサーをはじめ、スタッフの皆さまは非常に信頼できる方々で、原作者の私は安心してなりゆきを見守っております。脚本の初期の段階では意見を出させていただいたところもありますが、採用されたところも、そうでないところも、心から納得できるストーリーになっております。しっかり映画としての『サクラダ』を作っていただけている手ごたえがあり、現状ではもう、なにも言うことはありません。咲良田という街をみられる日を、楽しみにしております。

作品情報

『サクラダリセット 前篇/後篇』

2017年春に2部作で公開

監督・脚本:深川栄洋
原作:河野裕『サクラダリセット』(角川文庫、角川スニーカー文庫)
出演:
野村周平
黒島結菜
平祐奈
健太郎
玉城ティナ
恒松祐里
配給:ショウゲート

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