内館牧子の小説『老害の人』がリーディングドラマとして舞台化。2026年5月に東京、大阪、愛知、秋田で上演される。
あらすじは、小さな玩具屋を大手企業に育てた元社長・福太郎は老いてなお自慢話が止まらず、家族にも会社にも「老害」認定されるが、自分以上に強烈な「老害」サキとの出会いをきっかけに、世の中から締め出された老人たちの反撃が始まるというもの。
出演は友近、千葉雄大。音楽は小春(チャラン・ポ・ランタン)が担当し、アコーディオンの生演奏で舞台を彩る。台本・演出は笹部博司が担当。
友近と千葉雄大は登場人物を切り替えながら物語を紡ぎ、フィナーレは千葉演じる福太郎の司会で、友近演じる春子が昭和歌謡を熱唱するという。
【友近のコメント】
今回朗読劇の2人芝居に初チャレンジさせていただきます。
一人何役もあり大変そうではありますがいろんな声をだしたり演じるのは好きか苦手かと言えば好きな方なので(笑)
若手のホープ千葉くんと力合わせて張り切って参ります。
是非会場に足をお運びくださいませ。
【千葉雄大のコメント】
こんなにたくさんの役をやらせていただくのは初めてなので、緊張しますが、一視聴者として大好きな友近さんとご一緒できる日が来るなんて、生きててよかった、と思うくらいうれしいです。
また、内館牧子先生の作品で演じさせていただくのも久しぶりなので、これまたうれしいです。
いつかの自分の話な気もするので、お越しくださるお客様に楽しんでいただけるよう、精一杯お稽古したいと思います。
【笹部博司のコメント】
ここに登場する老人たちは、みんな欠点だらけです。でも、それ以上に魅力的な人たちばかりです。
そんな彼らを、たった二人の俳優が演じ分ける。
その挑戦にふさわしいのが、友近さんと千葉雄大さんだと思いました。
「老害」という言葉のイメージは、きっと重くて、嫌われ者で……
けれど本作の“老害たち”は、どこかチャーミングで、愉快痛快です。
害を益に変えていく、その姿がまさにエンターテインメントなのです。
内館牧子さんはこう綴っています。
「老害をまき散らす老人たちと、それにうんざりする若年層――
両者の活劇のような物語を書けないか」。
まさに本作は、その“活劇”に仕上がりました。
観る人が誰かを思い出し、笑いながら、心のどこかを温めて劇場を後にする。
そんな舞台にしたいと願っています。
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