メイン画像:©1+2 Seisaku Iinkai
エドワード・ヤン監督の映画『ヤンヤン 夏の想い出 4Kレストア版』の日本版予告編が公開された。
『恐怖分子』『牯嶺街少年殺人事件』『カップルズ』などで知られ、台湾ニューシネマを代表するエドワード・ヤン監督。『ヤンヤン 夏の想い出』は2007年に59歳で亡くなった監督の遺作であり集大成とされる。
2000年に『第53回カンヌ国際映画祭』監督賞を受賞した『ヤンヤン 夏の想い出』は台北と東京、熱海を舞台に少年とその家族が経験するひと夏の出来事を描いた物語。台湾と日本合作で製作され、イッセー尾形ら日本の俳優陣も参加している。
岩井俊二が手がけた予告編では、昏睡状態の祖母に語りかける家族の姿や、イッセー尾形演じる大田の「なぜ私たちは“初めて”を恐れるのか。人生は毎日が“初めて”だ」という言葉が確認できる。岩井俊二は2000年の公開時にも『ヤンヤン 夏の想い出』の予告編を手がけている。岩井俊二のコメント、新規場面写真も到着。
また本日10月3日よりムビチケオンラインが販売開始。購入者には「2025年カンヌ国際映画祭ver.壁紙」が特典として用意されている。
同作は、12月19日からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座、109シネマズプレミアム新宿ほか全国で公開。10月27日から開催される『第38回東京国際映画祭』にて11月1日にジャパンプレミア上映されることも発表された。
【岩井俊二のコメント】
エドワードと初めて会ったのは1996年の台湾。三人の監督がお互いの国で映画を撮影するという企画Y2Kプロジェクト構想を聞いた。結局は僕だけ挫折して申し訳ないことをした。実現していたら「リリイ・シュシュのすべて」の舞台は台湾だったはずだ。結局エドワードも若干の日本ロケを入れつつも台湾を主たる舞台に作品を作った。それが「ヤンヤン」だった。
2007年。突然の訃報が舞い込んだ。奇遇なことに葬儀のあったウエストウッドの墓地のすぐ近くにいて、参列することができた。現場では気難しい時もあると聞いていたが、僕にはいつも笑顔で、僕もエドワードを兄のように思っていた。まさか「ヤンヤン」が最後の作品になるとは思わなかった。歳月は過ぎたが、エドワードの作品は今もまったく色褪せない。

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