『バグスクール2025:モーメント・スケープ』が12月17日よりリクルートホールディングスが運営する東京・丸の内のBUGで開催される。
『バグスクール』はグループ展と参加型プログラムを組み合わせたアートプロジェクト。3回目となる今回は、池田佳穂をゲストキュレーターに迎え、複数のアーティストを紹介する場として、アーティスト7人が小展示と多様なプログラムを実施する。アーティストの思考や作品に触れる機会を創出することで、アートセンターの可能性を広げることを目指すという。
参加アーティストはAokid、芦川瑞季、KANOKO TAKAYA、坂本森海、タツルハタヤマ、八木恵梨、吉田勝信。日常の中で積み重なる経験や、ふとしたときに生まれる感覚的な気づきなど、さまざまな「瞬間」を手がかりに、生や生活のあり方を捉え直す作品を展示する。
参加型プログラムでは、手を動かしながらアーティストの制作背景を追体験できるワークショップや、作品の世界観を引き継ぎつつ、BUG周辺の都市空間を活用したワークショップなどを実施予定。
アーティストと対話し、学び合うなかでの作品購入体験も創出。BUGの活動方針の一つであるキャリアの支援に基づき、作品販売経験の少ないアーティストに機会を提供する。アーティスト収入分、配送経費等を除いた全額が「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付される。
会場に設置されたラーニングスペースは、参加型プログラムの会場となるほか、出展アーティストの推薦書籍を読むことができる。併設のBUG Cafeでは展覧会テーマに合わせたフードメニューを提供予定。
参加型プログラム
詳細は後日、予約ページの公開とともに発表。
Aokid/「何か作りたかった、なりたかった私、が、東京を作ってきたんだった。」
12月27日(土)14:00〜16:00
1月23日(金)14:00〜16:00
1月25日(日)17:00〜19:00
1月31日(土)17:00〜19:00
※連続参加・単発参加のいずれも可能。
芦川瑞季/「『使い道のない公園』をつくる」
12月28日(日)13:00〜16:00
1月12日(月)13:00〜16:00
※同内容のワークショップ。
KANOKO TAKAYA/「Tsuru Tsuru[池田1] Workshop」
12月21日(日)11:00〜13:00/15:00〜17:00
※同内容のワークショップ。
坂本森海/「東京駅をパンにして食べる」
1月18日(日)時間調整中
2月6日(金)時間調整中
坂本森海/「ナガカレー料理教室4」
2月7日(土)時間調整中
※開催時間は決まり次第、予約ページで公開。
タツルハタヤマ/「diyファッションスナップ」
12月20日(土)13:00〜16:00
タツルハタヤマ/「パッチワーク絨毯deどこでもピクニック」
1月24日(土)13:00〜16:00
八木恵梨/「怒りとテーブルマナー」(仮)
1月11日(日)14:00〜16:00
八木恵梨/「ちゃぶ台返しについての考察」(仮)
1月21日(水)19:00〜20:30
吉田勝信/「光の採集と複製I:アスファルトで光を採集する」
1月17日(土)15:00〜18:00
吉田勝信/「光の採集と複製II:採集した光を現像する」
2月1日(日)13:00〜16:00
※このワークショップは連続参加型(全2回)。
関連トークイベント
参加アーティスト7人によるオープニングトーク
12月17日(水)19:00〜20:30
ゲストトーク:KANOKO TAKAYA(同展出展アーティスト)
12月19日(金)19:00〜20:30
ゲストトーク:服部浩之(キュレーター/青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC] 館長)
1月16日(金)19:00〜20:30
【池田佳穂のコメント】
アーティストは作品をつくり、鑑賞者は表現を受け取り解釈する。バグスクールでは、こうした枠組みにとらわれず、鑑賞者が作品や参加型プログラムを通じて自ら感じ、考えることや、アーティストとのあいだに思いがけない対話や発見が生まれるような関係を重視しています。
今回もその姿勢を引き継ぎながら、7名のアーティストと協働し、より多層的な関わりを育む40日間限定のアートプロジェクト「バグスクール2025:モーメント・スケープ」を開催します。
タイトルは「瞬間(Moment)」と「風景(Scape)」を組み合わせた言葉で、日常の中で積み重なる経験や、ふとしたときに生まれる感覚的な気づきなど、さまざまな「瞬間」を手がかりに、生や生活のあり方を捉え直したいという思いが込められています。
制作のヒントとして、アーティストと2つのキーワードを共有しました。
・Pile of Moment(積み重なる瞬間)
例:日々の経験や思考の蓄積が、私たちの営みを形づくっていること。
・Catch Moment(とらえる瞬間)
例:感覚をひらくことで、普段とは異なるものの見方が可能になること。
これらの解釈はアーティストに委ねました。どちらか一方を起点にする人もいれば、2つのキーワードを行き来しながら制作する人もいます。こうしたアーティストの多彩な実践に、鑑賞体験や参加型プログラムを通じて来場者の思考や感覚が交わることで、異なる視点と瞬間が重なり、風景のようにひらかれた場として本プロジェクトがかたちづくられていくことを願っています。
池田佳穂/Kaho IKEDA
池田佳穂
Aokid 撮影:伊藤靖史(Creative Peg Works)
芦川瑞季
KANOKO TAKAYA
坂本森海
タツルハタヤマ 撮影:Karyn Ashley Ebone Zialor
八木恵梨
吉田勝信
昨年開催「バグスクール2024:野性の都市」参加型プログラム開催の様子
昨年開催「バグスクール2024:野性の都市」参加型プログラム開催の様子
芦川瑞季《塩の晶の君》
KANOKO TAKAYA 《Yonakae》
タツルハタヤマ《蝶の神話》
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