文芸評論家・三宅香帆がAmazonオーディブル(以下、Audible)のために書き下ろした最新エッセイ『没頭する力』の配信が本日11月6日にスタートした。
『没頭する力』は「オーディオファースト作品」として制作された作品。「オーディオファースト作品」とは、Audibleのために書き下ろされたオリジナル新作で、一番最初に「音声」で表現される作品となる。
何かに夢中になりたいと思っていても通知が届くたびにスマートフォンへ手が伸び、次々と流れる動画を見続けてしまう。同作は、そんな日常の中で自分の関心に深く向き合うための手がかりを探る作品。三宅が着目するのは、すぐに答えや反応を求めずに待つことや、思いがけない情報や出来事を「ノイズ」として遠ざけずに受け止めること、周囲からの見え方を気にしすぎないこと。デジタルとの接点を断たずに好きなことに浸る時間を持つための考え方が綴られる。
朗読を担当するのは、今回がAudible作品の朗読初挑戦となる影山優佳。三宅と影山の対談がボーナス音源として収録される。
【影山優佳のコメント】
今回、音声で最初に世に届けられるオーディオファースト作品ということで、本作で三宅さんが綴った言葉に、皆さんが初めて触れるのは私の朗読を通してになるのだと思うと、大きな緊張感がありました。まず音声で作品に出会い、その後に文字でも楽しむことができるのは、オーディオファースト作品ならではの新しい読書体験だと思います。私自身も、三宅さんの言葉を一つひとつ味わいながら朗読するという、貴重な経験をさせていただきました。私は普段から、好きなことにはゲリラ豪雨のように一気に集中する、かなりの没頭型です。本作を通じて、皆さんにも何かに没頭することの楽しさを感じていただけたら嬉しいです。
【三宅香帆のコメント】
今回初めて、オーディオファースト作品としてエッセイを書き下ろしました。Audibleの良さのひとつは、気になる作品を気軽に試しに聴いてみるということができることだと思う一方で、筆者としてはやはり最後まで聴いてほしいという気持ちもあり、普段より少し短めに、最後まで一気聴きしてもらえるような作品を目指して書きました。Audibleは、本を読むのが苦手な方に対して読書の間口を広げてくれるような存在だと思います。私の周りでも、Audibleで久々に小説に没頭できたという声をよく聞きます。本作でも書いたように、何かに没頭するには、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。でも、その先にこそ“没頭”があるということを、本作を聴きながら体験していただけると嬉しいです。ノイズにあふれた現代において、Audibleで本を聴くことも、没頭を取り戻すひとつの手段になるのではないかと思います。
【Audible ヘッド・オブ・コンテンツ・ジャパン キーリング・宮川もとみのコメント】
スマートフォンやSNSを通じて、次々と新しい情報が届く今、何かにじっくりと向き合い、夢中になる時間を持つことは、以前より難しく、よりラグジュアリーな事なっているように感じます。そんな今だからこそ、現代を生きる私たちの身近なテーマを独自の視点で捉えてきた三宅香帆さんに、“没頭すること”について考える作品を書き下ろしていただけたことを、大変うれしく思います。
Audibleで作品を聴くことも、日常の中で一つの作品に耳を傾け、その世界にどっぷり浸る体験の一つです。デジタルから離れるのではなく、デジタルとともにある毎日の中で、どうすれば自分の好きなことに深く向き合えるのか。影山優佳さんの朗読で三宅さんの言葉に耳を傾けながら、リスナーの皆様にも、ご自身にとっての“没頭する時間”について考えていただけたらうれしいです。
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