『ヨコハマ カルチャーガイド』 -街から生まれるクリエイティブ-

『ヨコハマカルチャーガイド 街から生まれるクリエイティブ』vol.05 音楽家・蓮沼執太と行くヨコハマアート探訪

『ヨコハマカルチャーガイド 街から生まれるクリエイティブ』vol.05 音楽家・蓮沼執太と行くヨコハマアート探訪

象の鼻テラス:カフェを併設する、アート展示や音楽ライブなどを楽しめる場所

象の鼻テラス

しばしの休息を取るために訪れたのは「象の鼻テラス」。象の鼻パーク内にあるこちらの施設は、象の鼻カフェもあり、家族連れやカップルたちでにぎわう人気スポットです。炎天下の中で歩き疲れた蓮沼さんは、まず象の鼻カフェオリジナルラベルの横浜地ビールである「ZOU-NO-HANA BEER」(700円)をごくりと飲み干し、のどの渇きを潤します。「ビール、大好きです」という蓮沼さんも大満足のフルーティーですっきりした味が特徴のこの地ビール。大きな窓の外には大さん橋と横浜港の風景が広がり、さらに窓には詩人・谷川俊太郎さんによる書き下ろしの質問が書かれリラックスして過ごすことができる空間となっています。周囲には『ヨコハマトリエンナーレ2011』帰りと思われるお客さんもちらほら見られました。

続いて外のテーブル席へ。人気の「クロワッサンサンド(棒々鶏)」(500円)をたいらげ、この9月より販売開始されたばかりの新商品「1 hour before Sunset / pomegranates(ザクロ)」(450円)を飲んでスッキリ、疲れた身体もすっかり癒されました。

象の鼻テラス
テラス内には『OPEN YOKOHAMA 2011』のインフォメーションデスクも設置。各種イベント情報を知ることができます!(木曜除く)

さらに、象の鼻テラスでは美術家の小山田徹さんが発案した『聞き耳ワールド』という横浜のお散歩型音声ガイドを制作しています。『ヨコハマトリエンナーレ2011』の総合プロデューサーである逢坂恵理子さんや振付家の山下残さんなどのナビゲートに従って、みなとみらい地区を中心とした横浜の各地の町歩きを楽しめる『聞き耳ワールド』。こちらのサイトでMP3データが無料ダウンロードできる他、象の鼻テラスでもMP3プレイヤーの無料貸出を行っています。

聞き耳ワールド
住所:横浜市中区海岸通1丁目
電話:045-661-0602
HP:http://www.zounohana.com/
スマートイルミネーション横浜 10/7(金)〜10/9(日)
象の鼻テラス・象の鼻パークで開催されるイベント一覧
http://www.invitation-yokohama.jp/event/?id=308
さわやかな海辺の風を浴びながら、横浜散策はつづきます!

横浜赤レンガ倉庫1号館:100年あまりの歴史を誇る建物はショッピング、アート、グルメなんでもござれ

横浜赤レンガ倉庫1号館

お腹が満たされた蓮沼さんが次に赴いたのは、横浜を代表する観光地として知られる横浜赤レンガ倉庫。保税倉庫として荷揚げされた酒や煙草などを保管していた建物は今年で築100年あまり。2002年には、商業施設と文化施設が入居するレジャースポットとして生まれ変わり、近代の面影を残す赤レンガ倉庫は、ショッピングやグルメなどを楽しむハイセンスな人々と、ギャラリーや劇場でアートを楽しむカルチャー好きな人々で連日ごった返しています。

「近くに来た時は、施設の中にあるカフェをよく利用していますよ。劇場には灰野敬二さんや大友良英さんのライブを観にきたこともあります」と蓮沼さんもかなりのヘビーユーザーです。

横浜赤レンガ倉庫1号館

今回、蓮沼さんとともにお邪魔させていただいたのは、劇場やギャラリーなどが設置されている1号館。「劇場内では、上演中に出港する船から聞こえる汽笛の音や、屋根を打つ雨の音が聞こえてきたりします。この場所で見る意味について考えさせられる劇場ではないでしょうか」と、赤レンガ倉庫1号館の中冨さんが説明してくれました。本物の汽笛の音に耳を澄ませながら舞台を見ることができる劇場は、日本中でもここだけではないでしょうか。

またあまり知られていませんが、バルコニーは一般立ち入りも可能(イベント内容により立ち入り禁止の場合も)。海から吹き抜ける潮風が気持ちよく、開放的な穴場スポットです。蓮沼さんとともにバルコニーへ出ると、ちょうど、大さん橋から大型客船が出航し、見送りの人たちが船に向かって手を振っていました。

横浜赤レンガ倉庫1号館
住所:横浜市中区新港一丁目1番1号
電話:045-211-1515
HP:http://www.yokohama-akarenga.jp/
横浜赤レンガ倉庫で開催されるイベント一覧
http://invitation-yokohama.jp/event/?id=39
アートやダンス鑑賞のあとは、横浜土産のショッピングを!(Yokohama Glass 横濱硝子)

新港ピア:150チーム以上の団体が、滞在制作やスタジオとして使用する「新・港村」

新港ピア

最後に訪れた新港ピアは、前回のヨコハマトリエンナーレではメイン会場として使用された施設。今回の『ヨコハマトリエンナーレ2011』期間中は、特別提携プログラムとして「新・港村—小さな未来都市」が行われています。150チーム以上の若手アーティストや芸術団体などが、ここ新港ピアを滞在制作やスタジオとして使用するこのプロジェクト。ショップ、劇場やカフェ、さらには洋服屋に本屋に動物園(!)までもが軒を連ねる、アーティストにとって夢のような環境です。

新港ピア

蓮沼さんも「『その場所でつくる』というおもしろさは美術や舞台芸術だけじゃなく、音楽にもあるんです。こういった滞在制作も、チャンスがあれば挑戦してみたいです」と、フィールド・レコーディングや環境音の収録など積極的に外音を使用されているだけに、興味津々の様子でした。

新港ピア

ところで、1日中横浜の町を巡って、蓮沼さんはどのように横浜の町を見ていたのでしょうか?「横浜は新しい物事を寛容に受け入れる街だと思いました。今日、いろいろな場所を訪れてみても再確認しました。大きくて、深くて、丈夫な器のような寛大さを感じました」と、見慣れた横浜の魅力が再発見できたようです。その魅力を一言で表すなら…「人も街も、常にアップデートされる『現在進行形のおもしろさ』じゃないでしょうか」。

住所:横浜市中区新港2丁目5
電話:045-228-8212
HP:http://shinminatomura.com/
音楽、アート、舞台…いくつもの領域を横断して活動を続ける蓮沼さん。そんな彼をしっかりと受け止める「懐の深さ」が、横浜の街にはありました。/『ヨコハマトリエンナーレ2011』は、11月6日まで開催中。その作品はほんの一部しか紹介できませんでしたので、ぜひ実際に足を運び、作品に触れてみてください。/また『OPEN YOKOHAMA 2011』では、今後もさまざまなイベントを開催予定。その一部を最後にご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

特設公式ホームページには、参加イベント詳細から最新情報まで、全ての情報が集まっています!

200を超えるイベントを網羅した特設公式ホームページには、エリア別や、ジャンルと期間を自由に組み合わせてのイベント検索機能が備わっているほか、1000人を超える横浜ゆかりの人々から寄せられた横浜の『おすすめ』情報が掲載された手書きの「横浜からの招待状」を閲覧可能。ホームページには、モバイルサイトが併設されており、携帯電話からも閲覧可能です。
http://www.invitation-yokohama.jp/

横浜からの招待状

OPEN YOKOHAMA 2011来場者アンケート実施中!
回答者全員にオリジナル壁紙プレゼント中です。
さらに抽選で5名様に豪華プレゼントも。
http://cs-t.jp/yokohama2011/welcome.php

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