福耳が話題のAirbnbで旅体験。普通とは違う出会いとライブをレポ

新しい旅行スタイルを提案する「Airbnb」による、福耳の旅に密着

世界191か国、6万5千都市に登録されているリスティング(宿泊物件)の中から、旅の目的に合わせて自由に滞在先を選択できるという、新しい旅行スタイルを提案する「Airbnb(エアビーアンドビー)」。この夏、ミュージシャンと「Airbnb」によるライブ企画が始動。その名も『THE LIVE HOUSE』という、ミュージシャンが滞在先でライブ演奏を行うというものだ。

この企画に参加したのは、オフィスオーガスタの精鋭たちで結成された福耳。今回は福耳から杏子、スキマスイッチの大橋卓弥と常田真太郎、さかいゆう、松室政哉の5人にAirbnbを体験してもらった。通常のガイドブックには載っていないような、山間のエリアに滞在するという特別な旅の時間を堪能したあとに、5人体制では初となるライブパフォーマンスを行った。

福耳。当日のライブはYouTubeで生配信された
福耳。当日のライブはYouTubeで生配信された

福耳の5人は、今回の旅を通じてどのような特別な体験をしたのか? 当日のライブの模様と、終止笑いの絶えなかった現場の様子を旅の前後に行ったインタビューを織り交ぜてレポートする。

Airbnb×福耳『THE LIVE HOUSE』ダイジェスト映像

ホストの言葉に導かれ、暮らすような旅を味わい尽くす

8月20日、長野県松本市の山間にある滞在先に、杏子、さかいゆう、松室政哉の3人が一足先に到着。ホストへ挨拶を済ませ、ひとしきり部屋を案内してもらうやいなや、3人は趣豊かなこの住まいに感動しきり。

左から:さかいゆう、松室政哉、杏子
左から:さかいゆう、松室政哉、杏子

ホストいわく、この建物は「130年前に建築されたものを4年前に買い取り、改装したもの」だそうで、ホストとその仲間が丸1年かけて内装をリノベーションした家は、天井、壁、階段に小さなこだわりがたくさん詰まっていた。

週末は、1階でカフェの営業もしており、自然栽培と蔵付き麹菌で仕込んだ天然醸造の醤油が置かれていた。そして目の前には「話しかけたり、歌をうたってくれたらうれしいです」という張り紙が貼ってあり、杏子が「SHOW YOU, SHOW ME」と即興で作った歌を歌い出す一幕も。

大橋:よく僕の家にもミュージシャンが遊びに来ますが、その時にみんなお酒が入って盛り上がってくると即興で曲を作ったりします。

旅の前に行ったインタビューで、大橋はこのように話していた。仲間内で家に集まって楽器を演奏したり、音楽の話をしたりするなかで、暮らしながら音楽が生まれることがあるという。ミュージシャンにとって密接な関係にある「暮らし」と「音楽」。では、「旅」と「音楽」の場合はどうだろうか?

杏子:旅に音楽があると、その時の思いが倍増し、より素晴らしいものになりますよね。時に音楽を聴くことで、その場所の空気感を感じることができますし。旅と音楽は、互いに相乗効果もたらす関係だと思います。

リスティング先に到着してひと息つく3人
リスティング先に到着してひと息つく3人

旅の前にこう話してくれたのは杏子。「暮らすように旅する」ということをコンセプトに、「暮らし」と「旅」の境界が曖昧なまま共存している「Airbnb」の旅において、彼女がふと歌いはじめたワンシーンはひとつのハイライトだった。さらに彼女は、今回の旅を振り返った際に以下のように語っている。

杏子:曲や詩を書こうと思って旅しても、上手くいかないんですよ。でも、こういう自然体でのつながりや出会い、思い出が堆積して、それを日常に戻って反芻することで、音楽は生まれていくんです。

この杏子の発言は、今回の「暮らし」と「旅」の中間とも言えるようなリラックスしながらも充実した時間と、音楽の化学反応を象徴しているようで印象的だった。

旅行先の人々との交流を楽しむ面々

ホストの計らいでハンドメイドのひょうたんランプ作りを体験した3人。さかいが器用に鍵盤を形作れば、杏子は名曲“星のかけらを探しに行こうAgain”にちなんで星形のデザインを、松室は「福耳」の文字をそれぞれあしらっていた。お昼時には、ピザ釜でピザ作りを体験。3人が手作りのピザをほおばっていた頃、スキマスイッチの2人が到着した。

ひょうたんランプ作りを体験する松室
ひょうたんランプ作りを体験する松室

個別行動の時間、さかいと松室の2人は、ホスト夫妻の子どもたちとトランポリンをしながら遊んでいた。運動が苦手だという松室はさかいにいじられながらも、何度もジャンプにトライ。やりすぎて腰を痛めるほど子どもたちと打ち解けているようだった。

一足遅れてやってきたスキマスイッチ一行は、おすすめされた釣り堀へと向かった。今回はルアーフィッシングを体験。開始早々から器用に釣り上げていた大橋に対して、常田は苦戦を強いられていた模様。それでも最後にはニジマスを釣り上げたようだった。

スキマスイッチの2人は釣堀へ
スキマスイッチの2人は釣堀へ

大橋卓弥
大橋卓弥

杏子は近くの雑貨屋で手作りのリースを購入。ホストの紹介で来たことを告げ、店主と早々に打ち解ける。杏子は、「誰かの紹介だとこうやって、もともと知り合いだったように、すぐに打ち解けられる。それってひとつの魅力だよね」と語っていた。

雑貨屋の店主と打ち解け、笑顔の杏子
雑貨屋の店主と打ち解け、笑顔の杏子

杏子:非日常での体験は、特に心深く残ります。時には、とんでもないハプニングさえ、あとから笑い話になったり。あと旅は、何と言っても人なので、「自分が選んだ場所」で、一緒に行く人、出会う人と紡がれる綾が、喜びにつながります。

「旅行ならではの喜び」について、杏子は事前インタビューでこのように答えていた。ホストとの交流や、地域の人たちとの会話を通じてコミュニティーの壁を越えることができる「Airbnb」の旅は、「旅の喜び」を一層引き立たせてくれるのかもしれない。

子どもたちとふれあう杏子
子どもたちとふれあう杏子

その後、杏子は三つ子の女の子に手を引かれ、四葉のクローバーを見つけることに勤しんで、現地の子どもたちとの触れ合いを満喫していた。

ライブハウスでも、スタジオでも見られない、聴けない、一夜限りのホームセッションがはじまる

宿に戻るとそれぞれの話を持ち寄りながら、リラックスしたムードで談笑し、一夜限りのパフォーマンスの準備を進める。照明に先ほど手作りしたひょうたんランプを吊るし、会場を飾りつけていく。

福耳にとって「旅先で音楽を奏でる」というのはもちろん初めてのこと。今回の「バンドのツアー」と「プライベートの旅行」の2つの要素が混じり合うような非日常的体験を前に、常田と松室は以下のように語っていた。

常田:ツアーは決まったメンバーで行動し、待っているお客さんのもとへ出向き、お客さんが満足して帰ってもらえるよう演奏する。プライベートの旅行は自分で決めて、いわば自分が出会いや刺激を待っているような部分が大きいのかなと。なのでその2つが組み合わさるとしたら、感動のチカラは大きいだろうなと想像します。

でも、もしかしたら全く別のものになるのかもしれません。むしろ今回のライブはお客さんが目の前にいるわけではないので、より新体験な気もします。

松室:音楽ツアーは、それぞれの土地で自分の音楽がどう受けとめられているか感じることができる。旅行は自分が何も考えずに、その場その場でしたいことができる。そういう意味で、今回のライブではより自然体な空気感で届けることができるんじゃないかと思います。

リラックスして談笑する面々
リラックスして談笑する面々

今回のライブはライブハウスでの演奏と異なり、常田とさかいが使用したエレピ以外はすべてアコースティックで行われた。さらに音のバランスを調整するPAも今回は不在。そのため、それぞれが近くにいる人、遠くにいる人の音を意識し合いながら演奏しなくてはならない。スピーカーやモニターなどの音響設備はなく、楽器そのものからこの家の柱や畳などの床の反響がダイレクトに伝わり、それがそのまま音として配信されていくのだ。

大橋:キャンプファイヤーの時みたいに、みんなとのんびりゆったりリラックスしながらライブが出来たらいいなぁと思います。

さかい:そうですね、自宅でほろ酔いのときに、友達の前でリラックスして歌ってる感じのライブにしたいです。

ライブ前にそう語り合った2人。今回のライブは仲間との旅のムードも相まって、他では見ることのできないリラックスした5人の姿を見ることができた。

大橋卓弥

まるで彼らの家に集まり、「『部屋着』の音楽」と言えるような、親密な演奏を見ることができるのは、音楽のはじまりそのものの瞬間に立ちあうような心持ちだった。5人は入念に歌のフレーズを確かめ合い、この日の特別な音の響き自体を楽しみながら、セッションを続ける。今回の旅の総集編となるような音を鳴らす瞬間が刻一刻と迫ってきた。

「家」が「ライブハウス」になる瞬間に立ち会う。福耳の一夜限りのパフォーマンス

「お待たせしました! 5分後に本番開始です!」。スタッフの声がかかると「はーい!」と士気高く、最後のリハーサルを行う。一夜限りのスペシャルライブがはじまりを迎えた。

ライブは、さかいゆうの楽曲“薔薇とローズ”で幕開け。さかいの「せーの!」というかけ声から奏でられる、ややレイドバックしたエレピのコード音に呼応するように他のメンバーも音を重ねていく。大橋や杏子の豪華なコーラスワークが主旋律を支えて福耳のアンサンブルができあがる。途中、常田が奏でるピアニカの軽快なフレーズが絡み、演奏に華やかさを添えていた。

さかいゆう
さかいゆう

2曲目は、松室政哉の楽曲“写真少年の憂鬱”。松室がアコースティックギターをかき鳴らす傍ら、大橋がカホンでリズムセクションを担当していた。松室のまっすぐで伸びやかなファルセットが山の麓に伸びていく様が、詩世界と相まって夏の甘酸っぱい思い出を想起させる。演奏後に松室は、「この窓を開け放った空間で歌ったら泣きそうになってしまいました」と感慨深げに語っていた。

松室政哉
松室政哉

MCを挟みながら、ライブ後半戦に進んでいく。「ちょっとゆったりやりますか」という大橋の一言からはじまったのは、スキマスイッチの“全力少年”。普段とは異なるアレンジによって彼らの名曲が新しい表情を見せていく。このパフォーマンスは、福耳というスペシャルなバンドにしか出せない演出だ。

スキマスイッチ
スキマスイッチ

演奏後は視聴者からの質問コーナー。この旅の感想を問われると「本には載ってない現地のプチ情報を知れるのは『Airbnb』ならでは。ホストさんごと、泊まる宿ごとに違う表情がある」とさかいが充実した旅の感想を伝える。

「『Airbnb』には島を丸ごと貸切できるところもあるから、スキマさんに借りてもらって、今度みんなでキャンプしよう」と杏子がけしかけ、「兄さん(山崎まさよし)、姉さん(杏子)もいるのになんでや(笑)」と大橋が答える。メンバー間の仲の良さを窺い知ることができるやりとりだった。

左から:杏子、常田真太郎
左から:杏子、常田真太郎

4曲目を披露する頃には、外が暗くなってきていた。最後の演奏を名残惜しそうにしていたが、杏子の歌いだしで“星のかけらを探しに行こうAgain”を披露。この旅で購入したというプリザーブドフラワーとドライフラワーを重ねて作られたリースを持ちながら、楽しげに舞い踊る杏子の姿が印象的だった。

ひと夏の貴重な旅を味わい尽くすメンバーが奏でた音楽は、虫の鳴く声とともに山の麓にこだましていった。アンコールを望むファンのコメントが多数寄せられていたが、惜しまれつつも、一夜限りのパフォーマンスが幕を閉じた。9月23日に開催される『Augusta Camp 2017』がいっそう楽しみになる演奏だった。

特別な旅の経験を通じて、仲を深めた5人にインタビュー

終演後、わずかな時間ではあったが5人はインタビューに応じてくれた。初めて「Airbnb」の旅を堪能し、旅先での演奏を終えた彼らに感想を訊いた。定番の旅とは違う、「Airbnb」がもたらす旅。まるでプライベートとツアーの間のような親密な時間を過ごす中で、メンバー同士に何か発見はあったのだろうか。

杏子:もう、さかいゆうがずっとテンション高くて(笑)。松室くんをずっと子どもみたいにいじり続けてました。「スキマが来たら注意してもらうからね」なんて言っても聞かないし。面白かったです。

さかい:年下だけど、同級生ができたみたいな気持ちになって(笑)。

松室:僕にとっても、さかいさんのテンションがつぼで。ありがたいですね。ここまでじっくり話したこともなかったですし、距離が縮まった感じがしますね。

常田:後半はそのいじりも上手くかわせるようになっていったしね。

大橋:オフィスオーガスタのメンバーはみんな仲がいいのですが、なんだかんだいっても新人はきっと緊張するだろうと。そんな状況で、さかいがふざけていたのは居場所を作ってあげるという先輩の愛情かもしれないですね。

さかい:俯瞰で語るのやめてもらっていいですか(笑)。

「Airbnb」の旅は、いつもの旅では得られない、かけがえのない財産をもたらすかもしれない

ただ宿泊先に泊まるだけが「Airbnb」の旅ではない。ホストとの交流やその土地ならではの体験は、彼らのインスピレーションを刺激したのだろうか? 「Airbnb」の通じた旅と音楽の化学反応について尋ねてみた。

大橋:仕事柄、アウトプットが多くてインプットする時間がなかなかとれないのですが、ツアーとは違ってホストの方と交流することで、インプットする機会を作ることができてありがたかったですね。

僕は体験したことをそのまま音楽にするタイプではないのですが、ふとした交流や何気ないことがきっかけで音楽が生まれることがあるんです。今回で言うと、ホストの方が豆から作ってる醤油に向かって、杏子姐さんがおもむろに歌を歌って、メロディーをさかいが弾いて即興の音楽ができたみたいに。そういう偶然に満ちていて、楽しかったです。

さかい:普通、醤油のために歌なんて作らないですからね(笑)。こういう特別な経験から生まれた感情の揺れがメロディーや音楽になっていく。そんなうねりに立ち会えたのはこの旅ならではですね。

もちろん、日常生活や通常の旅行では味わえない「特別な体験」で手に入るインスピレーションはミュージシャンたちだけのものではない。私たちもこうした特別な時間を味わえば、きっと人生の引き出しが増え、かけがえのない財産になっていくのだろう。

キャンペーン情報
Airbnb×福耳×Awesome City Club
『THE LIVE HOUSE』

おうちには、派手な照明も質のいい音響もないけれど、気取らずに歌える自由がある。寝っころがって聴く自由がある。いつもと違う景色を見て、地元の人とふれあって。旅をしたから生まれる音楽。この夏、Airbnbが新しい旅のカタチをお届けします。

プロフィール
福耳 (ふくみみ)

杏子、山崎まさよし、スキマスイッチらオフィスオーガスタ所属アーティストからなるスペシャルユニット。シンガーソングライターのユニットならではの、確かな演奏力と歌声のハーモニーが魅力。前作から5年ぶりとなるファン待望のニューシングル「ブライト / Swing Swing Sing」を8月23日(水)にリリース。



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