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絶対に古びないCharaのヒミツ 最前線を歩み続けた25年を振り返る

絶対に古びないCharaのヒミツ 最前線を歩み続けた25年を振り返る

『CROSSING CARNIVAL』
テキスト
山元翔一
編集:柏井万作

Charaの存在感と『CROSSING CARIVAL'18』のラインナップ

4月22日開催の『CROSSING CARNIVAL'18』のラインナップを見て、「雑多」と感じる人もいるかもしれない。

KOHHのような世界で輝くラップスターをはじめ、TempalayやKing Gnu、WONKといった次代を担う気鋭のバンド、前野健太や志磨遼平、藤井隆のように単に音楽の領域のみでは括れない才能、Emeraldやおとぎ話、world's end girlfriend、Awesome City Club、THE NOVEMBERSといったCINRA.NETの歴史と深い関わりを持つアーティスト……と、トータル20組前後の出演者が名を連ねるこのイベントには、我々主催の意図や想いが目一杯詰め込まれている。

『CROSSING CARNIVAL』メインビジュアル
『CROSSING CARNIVAL』メインビジュアル(サイトを見る

そんな、ある意味では雑多で、しかしながら「CINRA.NETらしい」とも言える『CROSSING CARIVAL』を形作るにあたって、Charaの存在は「精神的支柱」と言えるほどあまりに大きかった。

今年、50歳を迎えても瑞々しくエッジーな感性はそのままに、さらには世界的なブラックミュージックブームも相まって、何度目かの活動のピークを迎えているCharaのおかげで、若手からベテランまで、バンドもヒップホップもポップスも関係ないブッキングが実現できたし、筋の通ったイベント作りができたという実感が確実にある。

筆者が作成した『CROSSING CARNIVAL'18』のプレイリスト(Spotiyを開く

愛の音楽家・Charaの核心部に触れる

「愛の音楽家」として、ソウルやファンクをはじめとするブラックミュージックのエッセンスを多分に含んだ楽曲と、スウィートかつソウルフルな歌声で25年以上も音楽シーンを走り続けてきたChara。これまで、15枚以上のオリジナルアルバムを生み落としてきたCharaだけに、そのキャリアを簡潔に紹介することは容易ではない。ここでは、デビュー25年周年を記念したオールタイムベスト『Naked & Sweet』リリース時の発言を引用することで、彼女の音楽家としての核心部を垣間見せられたらと思う。

Chara:家族も、男も、全部背負ってきてる。それが歌なんだよね。いろんな人生を背負って生きている先輩の歌を聴くと、めっちゃ沁みますよ。金子マリさんとかね。「女の人生だ」っていうのがわかる。歌には絶対に出るよね、人生が。
(「Charaにとって、愛ってなんですか?歌い続けた25年間の愛の遍歴」より)

Chara:私は小さいころから愛に興味があって、愛が知りたいから歌ってるんだけど、子どもを持って、無償の愛を知って。愛は神秘的だからすごく惹かれるものだけど、最近は……やっぱり、恋だと思うんだよね。失恋から歌い始めたし、恋って自分の思うとおりにはいかない面白さがある。

(中略)異性に対する愛はパッションで、それはやっぱり恋だと思う。自分にないもの、尊敬するものを求める気持ち。あとは単純に自分の細胞がさ、「そっちの細胞ほしい!」って求める神秘的な感覚。
(「Charaにとって、愛ってなんですか?歌い続けた25年間の愛の遍歴」より)

Chara『Naked & Sweet』を聴く(Spotiyを開く

Chara自身、並々ならぬ感性の持ち主であるがゆえに、感覚的に表現している部分も大いにあるはず。しかしながら、自らのシンガーとしての核心、そして歌の源泉でもある「愛」という抽象的な概念について、ここまで明快な言葉で話していただけたことは、筆者の編集者としての大きな財産となった。個人的な話ついでで恐縮だが、その音楽に、歌に、言葉に、存在感に魅せられ、そして救われた身としては、この『CROSSING CARIVAL’18』にCharaをお招きすることには、特別という言葉では語りつくせない想いがある。

岩井俊二や岡村靖幸、岸田繁やtoeなど、Charaの縦横無尽のコラボ遍歴

『CROSSING CARIVAL』とCharaを語るにあたり、これまで数々のアーティストたちと交わってきた彼女のコラボ遍歴を紹介しておきたい。やはり最も有名かつ象徴的なものは、岩井俊二監督の映画『スワロウテイル』(1996年)に登場する架空のバンドにして、小林武史がプロデュースを手がけたYEN TOWN BANDだろう。

YEN TOWN BAND『MONTAGE』(1996年)を聴く(Spotiyを開く

そのほかにも、当時、JUDY AND MARYとして活動していたYUKIとの「CHARA+YUKI」などのように、ユニットを結成することもあれば、楽曲提供を受けたり、また逆に楽曲提供することもあれば、ゲストボーカルとして客演したり、プロデュースしたりされたりと、その縦横無尽さは他に類を見ない。

ゲスト参加した岡村靖幸“パラシュート★ガール”(1992年)を聴く(Spotifyを開く

故・吉村秀樹(bloodthirsty butchers)、名越由貴夫、Charaによる共作曲(1997年)

作詞・作曲・プロデュースを野田洋次郎(RADWIMPS)が手がけた“ラブラドール”(2007年)

ゲスト参加したtoeの楽曲“Commit Ballad”(2015年)

さらに最新作『Sympathy』(2017年)は、岸田繁(くるり)、mabanua(Ovall)、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)、Kan Sanoといった多数のミュージシャンが参加し、ジャンルもシーンも超えてクロスオーバーするCharaらしさを新たに提示する作品となっていた。

Chara『Sympathy』を聴く(Spotiyを開く

今回の『CROSSING CARIVAL’18』でお招きするコラボ相手は、韻シストBAND。両者は、Charaのセルフカバーアルバム『JEWEL』(2013年)の“Junior Sweet(JEWEL ver.)”でコラボして以降、『GREENROOM FESTIVAL』などのフェスへの出演を重ね、2014年には「Chara×韻シスト」としてシングル『I don't know』をリリースしている。

Chara『JEWEL』を聴く(Spotiyを開く

この日は、TAKU(Gt)、SHYOU(Ba)、TAROW-ONE(Dr)、KenT(Sax)、皆川真人(Key)、竹本健一(Cho)を従えた7人編成で出演。WONKやGAGLE、KOHHといったアクトも並ぶなかで、「Chara×韻シストBAND」がどんなライブを見せてくれるのか。ファンならずとも必見のステージになることは間違いないだろう。

韻シストBAND(左から:SHYOU、TAROW-ONE 、TAKU)
韻シストBAND(左から:SHYOU、TAROW-ONE 、TAKU)

Charaの愛ある眼差しが、多様な観客の入り乱れるフロアを包み込む

Chara:ライブには、それぞれのイメージやいろんな想いを持ってお客さんは会いに来てくれるわけじゃない? そこには、一人ひとりの想いがあるから、私もそれに応えたいって思うんです。一緒に気づきたいというか、そういう信頼関係はあると思う。不思議だよね、よく知らない人なのに。
(「Charaとの親密トーク 愛を歌い続けて25年、言葉との関係は?」より)

昨年のインタビューより引用したCharaのライブに対する想いは、フェスだろうがイベントだろうが、自身のワンマンであろうが、きっと変わらないとはずだ。そう考えると、ジャンル横断的なラインナップがゆえに多様な客層が入り乱れるであろう『CROSSING CARIVAL’18』における、Charaという音楽家の存在の大きさを痛感する。22日は、Charaのフロアへの愛ある眼差しのもと、ただ音楽に身を委ねてほしい。

冒頭では、「Charaのおかげで、若手からベテランまで、バンドもヒップホップもポップスも関係ないブッキングが実現できたし、筋の通ったイベント作りができた」と書いた。裏を返すと、『CROSSING CARIVAL』は「Chara×韻シストBAND」を目当てに来てくれた人にとって、何かしらの新しい刺激的な出会いと発見の場となる、と言い換えることができるはず。

「クロスオーバー」の醍醐味は、必ずそこに、これまでにない新しい何かが生まれるということ。そんな未知なるものを求めて、表現者たちはクロスオーバーを重ね、カルチャーを愛する僕たちオーディエンスは、新しい表現に心奪われるのではないか。新しい音楽、新しい表現、新しい文化……そんなものがリアルに生まれてくるカルチャー最前線の場のひとつとして、『CROSSING CARIVAL』をお見逃しなく。

『CROSSING CARNIVAL』タイムテーブル
『CROSSING CARNIVAL』タイムテーブル(サイトを見る

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イベント情報

『CROSSING CARNIVAL'18』
『CROSSING CARNIVAL'18』

2018年4月22日(日)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST、TSUTAYA O-WEST、TSUTAYA O-nest、duo MUSIC EXCHANGE
出演:
KOHH
Chara×韻シストBAND
GRAPEVINE(ゲスト:康本雅子)
大森靖子(Crossing:world's end girlfriend)
藤井隆
おとぎ話(新作の完全再現ライブ)
前野健太
Awesome City Club feat. Jiro Endo
world's end girlfriend × Have a Nice Day!
THE NOVEMBERS(ゲスト:志磨遼平(ドレスコーズ))
GAGLE(ゲスト:鎮座DOPENESS、KGE THE SHADOWMEN)
DADARAY(ゲスト:藤井隆)
WONK
Tempalay
King Gnu
LILI LIMIT(Crossing:牧野正幸)
Emerald(ゲスト:環ROY)
料金:前売6,000円 当日6,500円(共にドリンク別)

プロフィール

Chara
Chara(ちゃら)

1991年9月シングル『Heaven』でデビュー。一貫して「愛」をテーマに曲を創り、歌い続けている日本で唯一無二の女性アーティストである。オリジナリティー溢れる楽曲と独特な存在感により人気を得て、1992年には『日本レコード大賞』ポップ・ロック部門のアルバム・ニューアーティスト賞を受賞。1996年には、女優として出演した岩井俊二監督の映画『スワロウテイル』が公開され、劇中バンドYEN TOWN BANDのボーカルとして参加し制作されたテーマソング“Swallowtail Butterfly~あいのうた~”は大ヒットを記録。この頃から、ライフスタイルをも含めた「新しい女性像」としての支持も獲得し、1997年のアルバム『Junior Sweet』は100万枚を超えるセールスを記録する。2014年には、ファッション業界でも先駆的な取り組みが話題となっているクロスカンパニー社のグローバル新ブランド「KOE」のブランドアンバサダーに愛SUMIREと共に抜擢。Chara=「音楽そのもの」として、その才能を余す所なく創作し続けている。2015年秋、伝説のバンド「Yen Town Band」が復活、ライブ・楽曲制作が始動。2016年9月にデビュー25周年を迎えた。2017年25周年記念アルバム『Sympathy』を発表。2017年12月初のDJイベントを企画し、DJ Charaとしてのキャリアをスタートする。2018年1月、50歳の誕生日を記念して、歴代のバンドメンバーと共に2日間のスペシャルLIVEを開催。2018年5月より全国ツアー開催決定。26周年、50歳となり更なる進化を求め精力的に活動している。

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