BLACKPINK、SEVENTEEN、SE SO NEON……サマソニで来日の韓国アクトに注目

メイン画像:BLACKPINK

20周年で3DAYS開催の『サマソニ2019』

今年も夏フェスのシーズンが近づいてきた。海外のアーティストを多数擁する『FUJI ROCK FESTIVAL』『SUMMER SONIC』をはじめ、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』『RISING SUN ROCK FESTIVAL』など主要フェスのラインナップが徐々に明らかになっている。

なかでも『SUMMER SONIC』(以下『サマソニ』)は、東京オリンピックが開催される2020年は休止すると発表されており、20周年を迎える今年は開催期間を通常の2日間から8月16日、17日、18日の3日間に拡大して行なわれる。

ヘッドライナーはRed Hot Chili Peppers、The Chainsmokers、そして日本人初のヘッドライナーとなるB'z。さらにTHE 1975、WEEZER、RADWIMPS、BABYMETAL、YUKI、CHAI、ZEDD、DISCLOSURE、Perfume、CHVRCHES、Suchmos、BROCKHAMPTONなど錚々たるラインナップが千葉・ZOZOマリンスタジアム、幕張メッセ、大阪・舞洲SONIC PARKに集う。

『SUMMER SONIC』出演アーティスト(2019年5月24日時点) 左が東京公演、右が大阪公演

一方で日本や欧米のアーティストだけでなく、アジアの「いま」の音楽シーンに触れることができるのも『サマソニ』の魅力だ。かつては少女時代、BIGBANG、BTSといったK-POPアーティストも出演し、昨年はHIGHER BROTHERSなど88 risingのアーティストたちの出演も話題を呼んだ。今年もアジアから多様なアーティストが名を連ねている。まだラインナップは出揃っていないが、本記事では現時点の出演者から韓国発の注目アーティストを取り上げてみたい。

BLACKPINKが北米&ヨーロッパツアー後に来日、『サマソニ』初登場

4人組ガールズグループ・BLACKPINKは『サマソニ』初登場。3日目となる8月18日の東京公演に出演する。

4月の『コーチェラ・フェスティバル』では、全世界に生配信もされたステージで堂々たるパフォーマンスを披露した彼女たち。『コーチェラ』のバックステージではアリアナ・グランデやジェイデン・スミスらアメリカのポップスターとたちと交流する様子も目撃された。

BLACKPINKの最新曲“Kill This Love”PV。YouTube史上最速(62時間)で1億回再生を突破した

現在BLACKPINKはワールドツアーの真っ最中だ。『サマソニ』への出演はアジア、北米、ヨーロッパ、オーストラリアを巡った後でのタイミングとなり、世界各地の観客を沸かせてきた彼女たちの最新パフォーマンスを目撃できる絶好の機会となる。

2年前の『サマソニ』では事務所の先輩でもある元2NE1のCLがメインステージに登場し、BLACK EYED PEASとのコラボも披露した。BLACKPINKの出演ステージはまだ発表されていないが、『コーチェラ』を見た後では野外のZOZOマリンスタジアムでのライブを期待してしまう。

2月には『グッドモーニング・アメリカ』でアメリカのテレビ初パフォーマンスを行なった

なお彼女たちは『サマソニ』出演後、12月、1月にも来日を予定している。初の東京ドーム公演を皮切りに、京セラドーム大阪、福岡ヤフオク!ドームの3会場で4公演を行なう。

たまアリ5DAYSを敢行した「自作ドル」SEVENTEENも日本の音楽フェス初出演

8月17日の大阪公演に出演する13人組のSEVENTEENも、国内外ですでに大きな人気を獲得している。

2015年に本国でデビューし、昨年に日本デビューした彼らは作詞・作曲・振付までをメンバー自ら行なう「自作ドル」として知られる。メンバーはラッパーたちによるヒップホップチーム、シンガーが集うボーカルチーム、メインダンサーたちのパフォーマンスチームの3チームで構成され、韓国、中国、アメリカなど出身国も様々だ。

SEVENTEEN“Mansae”。大人数を活かしたコミカルな振付も観客の目を惹きつける

SEVENTEENの2017年の楽曲“Don't Wanna Cry”

SEVENTEENは昨年9月に単独アーティストとしては史上初となる、さいたまスーパーアリーナでの5日間公演を敢行した。また日本デビュー1周年のタイミングとなる今年5月29日発売の『anan』では表紙に初抜擢。同日からは角川文庫とのコラボにより、『若草物語』『赤毛のアン』『十五少年漂流記』といった海外の名作文学14タイトルにメンバーのビジュアルが入った帯が巻かれた『SEVENTEEN文庫』の刊行がスタートするなど、日本でも着実にその名を浸透させている。

SEVENTEEN。大阪公演の2日目、8月17日に登場

5月29日には日本での初シングル『Happy Ending』のリリースを控える。日本国内の音楽フェス初登場となる彼らは『サマソニ』のステージでどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

SEVENTEEN“Happy Ending”PV

坂本龍一もファンを公言。カリスマ的な紅一点フロントマンが率いるスリーピースバンド・SE SO NEON

いわゆる「K-POP」のフィールドで活躍する上記2アクトとは毛色が異なるのが、スリーピースバンドのSE SO NEON(セソニョン)だ。これまでにCHAI、PAELLAS、Yogee New Wavesらと対バンを行なっているので、日本の音楽ファンにも知られた存在かもしれない。坂本龍一もプライベートでライブに行くなど、彼女たちのファンを公言している。

SE SO NEONの2017年発表の2ndシングル“The Wave”

スモーキーな歌声のファン・ソユンがフロントマンを務め、ブルースやサイケデリックロック、シンセポップなどを取り込んだ、どこか懐かしさを覚えるようなサウンドが特徴的。2016年に結成され、翌年にデビューシングル、1st EPを発表し、BTSのRMやDEANといったアーティストからも高く評価されたという。

今年4月にはボーカリストのソユンがSo!YoON!名義で初のシングルを発表した。“HOLIDAY”のPVでは貫禄すら漂う彼女のカリスマ性が存分に発揮されている。

SE SO NEONのボーカリスト・ソユンはSo!YoON!名義で4月にシングルを発表

SE SO NEONはメンバーの兵役の関係で活動休止していたが、ドラマーとベーシストの交代を経て、現在は初のフルアルバムを制作中だという。『サマソニ』では3日目の東京公演に出演する。

2人組のSSWデュオ・赤頬思春期。6月に日本デビュー控える

同じく3日目の東京公演に出演する赤頬思春期(BOL4)は、アン・ジヨン(Vo)とウ・ジユン(Gt)による2人組。6月に日本デビューすることが先日発表されたばかりだが、韓国では多くの楽曲でチャート1位を達成している人気のシンガーソングライターデュオだ。

ボーカル・ジヨンの透明感のある歌声、耳馴染みの良いメロディーが溶け合うクオリティーの高い楽曲群と実績から本国では「音源女王」の異名もあるという。ジヨンは昨年の『平昌冬季オリンピック』開会式に登場し、3人の歌手と共にジョン・レノンの“Imagine”をカバーした。

赤頬思春期(BOL4)“Travel”

2016年に韓国でデビューし、1stアルバム『RED PLANET』のリード曲“Galaxy(宇宙をあげる)”は国内全ての音楽チャートで1位の座を獲得した。6月5日にリリースされる日本デビューアルバムにはこの曲の日本語版が収められる。『サマソニ』のステージでも同曲のパフォーマンスが期待できるだろう。

本国で音楽チャートを席巻した赤頬思春期(BOL4)のデビュー曲“宇宙をあげる”の日本語版

赤頬思春期は6月6日に大阪・梅田のバナナホール、6月8日に東京・渋谷のTSUTAYA O-EASTで日本デビュー記念の単独ライブを行なう。日本デビューに際して「これから皆さんと一緒に、共感できるような音楽で、たくさん活動していく予定ですので、応援宜しくお願いします」と日本での活発な活動を予告していた。『サマソニ』ではそのパフォーマンスをいち早くチェックすることができる。

韓国の音楽番組で1位に輝いたばかりのTHE BOYZ。東京、大阪両公演に登場

K-POPのボーイズグループからもう1組、THE BOYZは2日目の大阪公演、3日目の東京公演と両会場に登場。2017年末に本国でデビューし、昨年は多くの新人賞を受賞した。

THE BOYZは東京、大阪、両会場に出演する

メンバーは総勢12人。まだ10代のメンバーもいるなど若さと勢いのあるダンスボーカルグループだ。音楽番組ではデビュー時から存在感を発揮していたが、今月リリースされた最新曲“Bloom Bloom”で初めて1位を獲得。番組放送後のライブ配信では涙ながらにファンに感謝した。

THE BOYZ“Bloom Bloom”。韓国の音楽番組で1位に輝いた

彼らは昨年からTOKYO MXでレギュラー番組に出演している。今年からは日本での活動を本格化させ、5月には東京と大阪でライブを開催。同公演を皮切りに初となるアジアツアーに臨む。また5月23日発売の雑誌『Ray』最新号に特集されるなど、注目度は高まっている。

THE BOYZ、2017年のデビュー曲“Boy”

台湾、タイ、香港からも新進アーティストが集う

『サマソニ』はアジアの新進アーティストたちをプッシュするプロジェクト「ASIAN CALLING」を展開している。赤頬思春期(BOL4)、SE SO NEONは同プロジェクトで選出されたアクトだ。

「ASIAN CALLING」ではほかにもアジアの各国からミュージシャンが集まる。タイからはSTAMP、Phum Viphurit、TELEx TELEXs、台湾からはXIAO BING CHIH、9m88、八三夭、香港からはSUPPER MOMENT。今後も『サマソニ』のラインナップは続々追加される予定だが、アジア圏の現行の多様な音楽に触れることのできる彼らのパフォーマンスにも注目してみていほしい。

Higher Brothersともコラボし、来日公演ではSTUTSらと共演しているタイのシンガーソングライターPhum Viphurit

イベント情報
『SUMMER SONIC 2019』東京公演

2019年8月16日(金)~8月18日(日)
会場:千葉県 ZOZOマリンスタジアム、幕張メッセ

8月16日出演:
B'z
FALL OUT BOY
THE 1975
WEEZER
WANIMA
YUKI
[ALEXANDROS]
RITA ORA
ROBERT GLASPER featuring CHRIS DAVE, DERRICK HODGE and YASIIN BEY
TWO DOOR CINEMA CLUB
SNOW PATROL(ACOUSTIC)
BANANARAMA
JUJU
ENDRECHERI
秋山黄色
ALEC BENJAMIN
八三夭 831
The Birthday
BiSH
BJÖRN AGAIN
CHERYL LYNN
クリープハイプ
GRACE CARTER
秦基博
HY
INTERSECTION
神様、僕は気づいてしまった
KEYTALK
Little Glee Monster
MICHAEL MONROE
向井太一
MY FIRST STORY
PALE WAVES
PassCode
PSYCHEDELIC PORN CRUMPETS
リーガルリリー
RIRI
SABRINA CARPENTER
SAM FENDER
THE STRUTS
SUPPER MOMENT
XIAO BING CHIH
8月17日出演:
RED HOT CHILI PEPPERS
RADWIMPS
BABYMETAL
MAN WITH A MISSION
RANCID
BRING ME THE HORIZON
マキシマム ザ ホルモン
ROBERT GLASPER featuring CHRIS DAVE, DERRICK HODGE and YASIIN BEY
CATFISH AND THE BOTTLEMEN
FOALS
10-FEET
BAND-MAID
cero
CHAI
CIRCA WAVES
COIN
THE DAMNED
DEAF HAVANA
Dizzy Sunfist
THE INTERRUPTERS
木村カエラ
THE LEMON TWIGS
LOVEBITES
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS
MACHINE GUN KELLY
Official 髭男 dism
Phum Viphurit
錯乱前戦
サンボマスター
STAMP
suga/es
SUPER BEAVER
SUPERORGANISM
TASH SULTANA
TELEx TELEXs
東京スカパラダイスオーケストラ
TOM WALKER
TOTALFAT
TRI4TH
ヤバイTシャツ屋さん
Yogee New Waves
ZEBRAHEAD
8月18日出演:
THE CHAINSMOKERS
ZEDD
DISCLOSURE(DJ SET)
Perfume
CHVRCHES
FLUME

ALAN WALKER
Suchmos
BROCKHAMPTON
BLACKPINK
KREVA
9m88
AI
赤頬思春期(BOL4)
THE BOYZ
ちゃんみな
Chara
FKJ
JAIN
女王蜂
King Gnu
Kizuna AI
MAHALIA
milet
中田ヤスタカ/きゃりーぱみゅぱみゅ
NENEH CHERRY
Nulbarich
OCTAVIAN
ポルカドットスティングレイ
PREP
THE REGRETTES
R3HAB
SE SO NEON
SHAED
SIRUP
SOFI TUKKER
ステレオガール
the telephones
TOKiMONSTA
THE VAMPS
VICKEBLANKA
山崎まさよし
and more
料金:1日券15,000円 3日券39,000円 プラチナチケット25,000円

イベント情報
『SUMMER SONIC 2019』大阪公演

2019年8月16日(金)~8月18日(日)
会場:大阪府 舞洲SONIC PARK

8月16日出演:
RED HOT CHILI PEPPERS
RADWIMPS
BABYMETAL
MAN WITH A MISSION
RANCID
BRING ME THE HORIZON
CATFISH AND THE BOTTLEMEN
FOALS
04Limited Sazabys
10-FEET
COIN
indigo la End
THE INTERRUPTERS
木村カエラ
THE LEMON TWIGS
MACHINE GUN KELLY
マキシマム ザ ホルモン 2号店
milet
NAMBA69
ナオト・インティライミ
緑黄色社会
SUPERORGANISM
Survive Said The Prophet
TASH SULTANA
TEAM SHACHI
TOM WALKER
ヤバイTシャツ屋さん
ZEBRAHEAD
8月17日出演:
THE CHAINSMOKERS
ZEDD
DISCLOSURE(DJ SET)
CHVRCHES
FLUME
ALAN WALKER
BROCKHAMPTON
SEVENTEEN
KREVA
AI
THE BOYZ
JAIN
MAHALIA
向井太一
中田ヤスタカ/きゃりーぱみゅぱみゅ
Nulbarich
OCTAVIAN
THE REGRETTES
R3HAB
SHAED
SIRUP
SOFI TUKKER
TOKiMONSTA
THE VAMPS
VICKEBLANKA
8月18日出演:
B'z
THE 1975
FALL OUT BOY
WEEZER
YUKI
[ALEXANDROS]
RITA ORA
TWO DOOR CINEMA CLUB
SNOW PATROL(ACOUSTIC)
BANANARAMA
ACE COLLECTION
amazarashi
The Birthday
BiSH
BJÖRN AGAIN
CHAI
THE DAMNED
GLIM SPANKY
GRACE CARTER
キュウソネコカミ
MICHAEL MONROE
MY FIRST STORY
PALE WAVES
PSYCHEDELIC PORN CRUMPETS
SABRINA CARPENTER
SAM FENDER
SCANDAL
THE STRUTS
and more
料金:1日券13,800円 2日券36,500円 プラチナチケット25,000円



フィードバック 1

新たな発見や感動を得ることはできましたか?

  • HOME
  • Music
  • BLACKPINK、SEVENTEEN、SE SO NEON……サマソニで来日の韓国アクトに注目

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて