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デジタルコミュニケーションが社会を変える Vol.9 「bómi×デジタルハリウッド学生」ミュージックビデオ制作記(2)

それぞれが踏み出す「デジタル×コミュニケーション」への貴重な一歩

上映会後に、改めて皆さんに直接話を聞いてみました。各チームとも、個性が存分に発揮されたMVだったので、この表現にいきつくまでには、やはり相応の苦労や反省もあったようです……。

上映作品より

「苦労したところですか? う〜ん……全部(苦笑)」というのは、Aチームの大内さんと杉山さん。

大内:今後は技術力はもちろん「伝える力」を鍛えたい。メンバーの価値観もそれぞれだから、お互い頭のなかのイメージをいかに共有できるか、に苦心しながらの経験でした。「こうしてほしい」を的確にメンバーに伝えられないこともあって、結局自分でやってしまったり、それはリーダーとしての反省点ですね。一人一人の得意なところを見極めて活かすことで、映像にも厚みが出るんだと思います。

もっと挑戦していい、という宮脇さんの激励については、杉山さんから「bómiさんの顔を蹴飛ばしちゃうとか、某ヒーローキャラ風に入れ替えちゃおうとかもアイデアとしては考えたんですけど、どこらへんまでがご本人にとってOKかわからなくて」との告白も。実際の現場でも、そのあたりのさじ加減はマニュアルのない世界になりそうですね。

上映作品より

Bチームの中村リーダーは「伝えること」の重要性に気付いた背景を教えてくれました。

中村:実際は、先生に何度も突っ込みを受けるなかで気付いていきました。「これがいい」と思って見てもらっても「でもそれ、実際に伝わるの?」と返される。最初は不満でしたが、よく考えるとその通りで、伝わらなければそもそも意味がないなと感じて。たとえば格闘ゲームのシーンではbómiさんの帽子から飛び出るキャラ「睡魔くん」がいます。でもあれがなぜ出てくるのか、当初は身内以外よくわからないものだった。それで最終的にそのためのギミックを加えたり……本当に終盤での気付きでした。

極度の疲労からマンダラのシーンを思いついたという伝説風エピソード(?)の張本人、村越さんはこんなコメントを。

村越:もともと撮影現場でbómiさんが、仏像ぽいポーズをとってくれたショットがあって、そこから広げた感じです。bómiさんのキャラなら逆におもしろいかも……って。個人的に90年代初頭のぶっとんだテレビ番組、『ウゴウゴルーガ』とかの感じはすごく好きなんですが、今回それがbómiさんに喜んでもらえるんじゃないかと思って。

独自路線を貫いたようで、「クライアント」「視聴者」の存在への意識もコメントの各所に感じられた彼ら。また、新井さんからは「楽曲の音・リズムに映像を合わせるのもこだわりたいと思った」との言葉もありました。共同作業に重要な、「やりたいこと」と「すべきこと」を常に意識するバランス感覚。それをさらに磨くことで、さらなる成長があるのでしょう。

上映作品より

Cチームの甲斐さんは、コンセプトの「箱のなかの日常」について、プレゼン時には語られなかった事情を明かしてくれました。

甲斐:最初にまとまった映像が、映像コンテを丁寧に仕上げたみたいな感じを脱していなくて、もうひとひねり必要だと思ったんです。「箱のなか」はそこから生まれたアイデアで、でも当初は箱自体は見せずに、頑張ってアルバイトしてるんだけど、最後に「実はそれは小さな箱のなかの世界でしかなかった」とわかる終わり方にしたかった。ただ、残り時間と工程の問題などもあって、条件内での最善策として視点をさらに少し修正しました。そこから「ちっぽけな箱のなかだけど、頑張って生きている」というこの作品のテーマが生まれたんです。

同チームでダンス振付から素材制作まで活躍した村上喜美さんは、グループワークについてのこんな気付きも教えてくれました。

村上:きっとどのチームも、リーダーがディレクションも日程管理も兼任して、さらに責任感から制作自体にも参加してしまう結果、負荷が集中してしまった面はある。でもこの経験は、私たちの今後に活かしていけると思います。

そして最後に、今回のDCA専攻の挑戦に共感し、ときに彼らをリードもしてくれたbómiさんに話を聞くことができました。

上映作品より

bómi:実際にはMVって、もちろん完成映像だけで観る人たちに感じてもらうものです。でも今回、そこに至る過程を含めて一緒に考え、感じ合う経験ができてよかったです。技術も条件も、最前線のプロの現場と比べれば足りないものも多いなかで……というのは当然あったはずです。きっと誰の心にも「あそこでもっとこうしたら」は残ったとも思う。でも、そういった思いこそ、これから学んでいく糧になるんだと思います。きっと将来、皆さんが全員MVの監督になるわけじゃなく、いろんな分野で活躍していくんでしょうね。でもだからこそ、今の時期に皆で同じものを目指した日々が、大切な経験になれていたらうれしい。

確かに、DCA専攻はMV制作の専門コースではありません。でも、広がり続けるデジタルコミュニケーションの力が、今後ますますこの分野にも貢献できる領域を広げていくのも事実。さらに言えば業界の違いを超えて、こうしたグループワークで自らの力をどう発揮できるかは、すべてのデジタルコミュニケーションアーティストに必須ともいえる課題でしょう。なぜなら、デジタル技術を駆使して新たな「コミュニケーション」の可能性を探ることこそが、彼らに託された希望なのだから。DCA専攻が輩出する人材の今後の活躍への期待とともに、そんなことを改めて感じさせてくれた今回のプロジェクトでした。

集合写真
学校風景

『本科 デジタルコミュニケーションアーティスト専攻』(DCA専攻)について

<ソーシャルメディア時代の新たなコミュニケーションと広告を生み出せる次世代デザイナーへ。>

ソーシャルメディアの普及とWeb技術の発展は、あらゆるメディアを旧来の枠から解き放ちました。PC上のWebだけでなく、スマートフォンやARアプリ、映像、デジタルサイネージなど、技術の進歩で生活者の周りには情報があふれ、企業からのメッセージは今までの方法では届かなくなっています。そんな環境の中、広告やCMは、新しいカタチへ生まれ変わろうとしています。「どんな技術を」「どう組み合わせて」生活者との新しいコミュニケーションをデザインするのか、次世代の広告デザイナーには『クロスメディア』で提案する力が求められています。今、国内で最も実践的なコミュニケーションデザインを学ぶコースです。

授業風景

目指すゴール

1. 次世代コミュニケーションのクロスメディアデザイナー

Webとグラフィックデザインをベースとして、本格的な映像技術と、スマートフォンアプリやSNS連動企画、プロジェクションマッピングなどに応用できる即戦力デザイナーを目指す。

2. ソーシャルメディアを駆使するクリエイティブディレクター

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用し、クライアントのニーズに応えられる広告・ブランディングを展開できる即戦力のデザイナー・ディレクターを目指す。

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