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デジタルコミュニケーションが社会を変える Vol.9 「bómi×デジタルハリウッド学生」ミュージックビデオ制作記(2)

この連載の第7回でお伝えした、ミュージシャンbómiさんの最新ミュージックビデオ制作プロジェクト。これに挑戦するのは、デジタルハリウッドの「デジタルコミュニケーションアーティスト専攻」(DCA専攻)の学生たちです。以前レポートした撮影までの奮闘を経て、いよいよ3チームそれぞれの映像が完成、初公開の日を迎えました。そこで今回は、8月7日にデジタルハリウッド東京本校で行われた公開上映会を取材。3つの新作映像と、それぞれが生まれるまでの裏舞台もレポートします。

夢を実写で、現実をコラージュで? ―逆転発想のAチーム

このプロジェクトは、bómiさんのメジャー初ミニアルバム『キーゼルバッファ』からの1曲“PANIC☆アルバイター”のミュージックビデオ(MV)をDCA専攻の学生たちが制作するという今までにない試み。3チームそれぞれが、企画から撮影・編集までを自ら行います。この日の公開上映会は、その完成映像が初めてお披露目される場でした。

公開上映会の様子

会場にはbómiさん本人や、彼女が所属する日本コロムビアの皆さんも来場。緊張感も高まるなか、学生たちの発表が始まります。先陣を切ったのはAチーム。リーダーの大内仁美さんが壇上でプレゼンを行います。

大内仁美さん

大内:映像のテーマは、歌のなかで感じられる「アルバイトで多忙な毎日」という現実と、「でも実際はもっと色んなことをしたい」という主人公の夢のせめぎあい。これを対照的な2つの世界として表現した作品です。

撮影時には、カラフルな衣装やセット、またメイクまでをも自分たちで手がけた彼ら。いっぽうで、ミュージシャンとの初の共同作業で、撮りたいイメージを伝え合うことの難しさも感じていたようでした。その後の制作ではFacebookも活用しながらメンバー間で意見交換し、また進行過程の動画をアップして講師陣の助言も得つつ、ブラッシュアップしていったとか。最終的にどんな作品に仕上がったのでしょうか?

動画はこちら

上映後、Aチームの担当講師・高岡悠氣さんと、bómiさんがコメントします。

高岡:担当班をあまり褒めるのもなんですが、個性的で、ポップな世界感のいい映像になったと思います。ネオ・エイティーズぽいビビッドカラーやストライプ、ドットなどをうまく絡めて、世界観を統一できている。雑多に詰め込むより、例えばサビとAメロで異なる2つの世界を進めていく、といった手法はMVの常道でもあり、それを踏襲していますね。セット作りにも力を入れていて、大画面で見るとディテールの作り込みも感じました。トイピアノの上の人形とか、コラージュの背景にいる変なコアラなど(笑)、飽きさせない工夫もあったと思います。

bómi

bómi:撮影現場での印象から、めちゃめちゃ進化しててびっくりしました。モチーフがどれもすごく可愛い。最初に送ってくれた映像ラフでは背景だけでしたよね。それがどんどん増えて、あげく私の顔が時計になって回るっていう(笑)、あそこはすごくポップでいいと思いました。撮影時にも感じたけど、セットもすごく可愛い。あとは私の表情が、もうちょい柔らかかったらよかったかな(苦笑)。ありがとうございました!

また、コロムビアの宮脇ディレクターは、「ポップで綺麗なMV。動物たちもいいし、顔が出てくる、放射されるところは格好いいなとも思いました」と評価。しかし逆に、もっと「主人公の顔をどんどん破って進んでいくとか、眉毛の角度がどんどん上がっていくとか、グロテスクな要素を加えてもいいかもしれないね(笑)」と、作り手の更なる挑戦心への期待も覗かせました。

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