自然体のすすめ bomiインタビュー

『メニー・ア・マール』という、なんともbomiらしい不思議な響きを持ったこの言葉は、「目に余る」が変形した、bomi初のフルアルバムのタイトルである。インディーズデビューからメジャーデビューへ至る約1年半の活動で彼女が表現してきたことは、「あなたはあなたでしかない」ということであったように思う。目に余ろうが、周りから浮いていようが、鼻血を出そうが、でもやっぱりそれがあなた。ただ、あなたでありさえすれば、なんにでもなれるし、願いだって叶っちゃうかも。bomiの歌に登場するちょっとおかしなキャラクターたちは、そんなことを伝えてくれる。そして、bomi自身はこの1年半での様々な出会いを通じて、共同で何かを作り上げることの喜びを覚えていった。悲しみを抱えていた少女の周りには、いつしか同じように表現を志向する仲間が集まり、「たくさんの丸」が生まれたのだ。

うーん……それでもやっぱり「武道館でやりたい」って言うのは恥ずかしいかも(笑)。

―資料の中にあるアンケートで、「最近読んだ本」っていう質問に矢沢永吉の『成りあがり』と、内田裕也の『俺はロッキンローラー』って答えてましたよね(笑)。これって、たまたま最近読んだっていうことなのか、それとも、最近のbomiのモードを反映していると言っていいのでしょうか?

bomi:音楽というより、存在として面白いと思ったんです。例えば、私は「将来の夢は?」って聞かれて、「武道館でやりたいです」って素直に言うことにすごくためらいがあったんですよ。「なんかダサいし、それを叶えたら目標なくなっちゃうじゃん」って、どんどんひねくれモードに入ってたんだけど、よくよく考えたらやりたいことはやりたいし、だったら言った方がいいかなって、そう思わせてくれたのが永ちゃん(笑)。

―まさに、「成り上がり」ですもんね(笑)。「ビッグになる」って言って、本当にビッグになった人だから。

bomi:永ちゃん大好きな知り合いが『アー・ユー・ハッピー?』(矢沢永吉著)と『成りあがり』を誕生日にプレゼントしてくれて、最近それを読み始めたら面白くて。「俺はとにかくビッグになりたい」とか書いてて、でも何かすごく説得力があったんです。

bomi
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―永ちゃんは自分で自分の活動をしっかりコントロールして成り上がった人ですからね。

bomi:そう、それで私は元気をもらったんです! 「ここまで自分でするものなのかな?」って思ってたこととか、実は「わりとやってる」と思って。

―今読んだのがよかったのかもしれないですね。メジャーで活動を始めて、実体験としてわかるっていう。

bomi:本自体は3年前に知り合いからもらったんですけど、人に薦められたものって、そのときに「いい」ってなかなか言えないというか、ゴリ押しされるとちょっと引いちゃったりしませんか? CDプレゼントされても、素直に喜べずに「◯◯に似てるね」とか言っちゃったりして……。

―ちょっと斜めから見ちゃうっていう。

bomi:そう(笑)。でもそれってホントよくないと思うし、自分の中で引っかかっていたんです。ただ事実として、自分のアンテナで、自分から探して出会うのはやっぱりすごくいいですよね。そうやって「自分対その作品」になったときに、すごく素直に受け入れられたりするんです。

―ちなみに、今「将来の夢は?」って聞かれたら、何て答えますか?

bomi:うーんなんでしょうか。……それでもやっぱり例えば分かりやすく「武道館でやりたい」って言うのは恥ずかしいかも(笑)。

1センチだけ、よく見ると浮いてるとか、よく見るとサイズ感がおかしいとか、そういう世界って一番想像力の余幅があって、面白いなって思うんですよね。

―じゃあ、今の質問は今日の取材の最後にもう一度聞かせてもらうことにしますね。遂にフルアルバムの『メニー・ア・マール』が完成したわけですが、デビューからこれまでの1年半はbomiさんにとってどんな1年半でしたか?

bomi:新しいことの多い1年半だったと思います。新作の取材もたくさんして。あと、まさかこんなにファッション誌とかに出ることになるとは思ってなかったし……いまだにあんまり自分をモデルだと思ったことはなくて、「ミュージシャンとして出てる」みたいなイメージなんだけど、でも……わりと楽しい感じですね。

―初めて取材をさせてもらっときは、「最終的にたどり着く先が音楽なら、それ以外で間口を広げるのは何でもいいと思ってる」っていうことを言ってましたよね。ただ、そこから意識が変化した部分もあるんじゃないかと思ったんですけど、どうですか?

bomi:やっぱり「本業じゃないから」みたいな気持ちはずっとどこかにあったんですけど、カメラマンの米原康正さんに、「カメラの前で表現するのが好きなんだね」って言われたときにハッとしたんです。写真を撮られるのも、表現する場所なんだなって。そこから全然角度が違って見えてきて、それは意識の変化かな。

bomi

―ミュージシャンは音楽で自分を表現するけど、モデルさんは素材になることで自分を表現するっていう、ベクトルこそ違えども、表現という意味では同じかもしれないですね。

bomi:例えばジャケットの写真ひとつとっても、「目立てばいいのかな」と思ってたんですよ。「音楽が面白ければ伝わるだろう」って思ってたんだけど、そうじゃなくてもっと複合的に、アートワークも音楽を連想させるような表現の場所なんだなって改めて思って。今回のジャケットはいいですよ!

bomi『メニー・ア・マール』ジャケット
bomi『メニー・ア・マール』ジャケット

―ジャケット写真の撮影を担当してるカメラマンの川島小鳥さんは、bomiさんからのリクエストでお願いしたそうですが、川島さんのどんな部分がお好きだったんですか?

bomi:おかしみのある写真を撮られているじゃないですか? 撮影のときも、海辺で3人くらいサラリーマンの人が休憩しているのを見て「あそこに並んできて」って言われたり、そういうナチュラルなおかしみっていうか、日常の中のちょっと非日常な部分を切り取るのがすごく上手な人だと思って。

―ああ、なるほど。

bomi:『未来ちゃん』(川島小鳥の写真集)についてのインタビューを読んだときに、「未来ちゃんは未来ちゃんって子がいるんじゃなくて、フィクションなんだ」って言ってたんですよ。すごく現実的な写真で、「あんな生命力にあふれた子がいるんだな」って私は思ってたんだけど、「あの女の子が未来ちゃんになったときだけシャッターを下ろした」って言ってて、それは自分の音楽のポップ感みたいのに、すごく近いなって思ったんです。

―確かに、“麹町のスネーク”も“PANIC☆アルバイター”も、どの曲にも日常の中の非日常という感じありますもんね。

bomi:それが最近屋号にしてる「1センチメートルPOP」っていうのとも近いというか。1センチだけ、よく見ると浮いてるとか、よく見るとサイズ感がおかしいとか、そういう世界って一番想像力の余幅があって、面白いなって思うんですよね。

私のことを好きになってくれるのは、「bomiちゃんが白目剥いて鼻血出しながら倒れちゃうところが最高!」って思ってくれる人たちなんじゃないかと思うんです。

―では、アルバム自体の話を聞かせてください。これまでのミニアルバムの楽曲も収録した、まさに集大成的な作品になりましたね。

bomi:曲を並べてみて、これまで作ってきた曲の軸はぶれてなかったんだなって思いました。わりといろんなモードの曲を出してきたとは思うんですけど、「主人公に託す」っていう部分は一貫してて、「私がどうだ」とか「私はあなたに会いたい」とかではないんですよね。その主人公に自分の中にいるいろんな部分を投影しつつ、でも私そのものではなくて、ちゃんと人格を持ってるというか。

―そういうbomiさんの曲の中の主人公たちが、結果的に聴いてくれる人への「あなたはあなたでいいんだよ」っていうメッセージになってると思うんですよね。bomiさん自身も、真面目だったり、変に熱かったりする部分を認めながら、自分であり続けてるっていう部分に、ファンの子たちは惹かれてるんじゃないかなって。

bomi:わかりやすくかわいいものとか、形容しやすいものが好きな人は、たぶん私じゃなくて違う人を好きになってると思うんです。“薄目のプリンセス”のPVは見てもらえました?

―見ました。相変わらずぶっ飛んでた(笑)。

bomi:私のことを好きになってくれるのは、ああいう「bomiが白目剥いて鼻血出しながら倒れちゃうところが最高!」って思ってくれる人たちなんじゃないかと思うんです(笑)。完璧じゃなくていいというか、無理してない感じというか、そこが伝わって「いい」って言ってくれるのかなって。

―例えば、アルバムの1曲目の“BIG BANG!!”にしても、スケールの大きいイマジネーション豊かな曲なんだけど、<迷子の自分に出会うでしょう>って歌ってて、「結局自分が何者かなんていうのはわかんないんだけど、でも自分は自分だよね」ぐらいのテンション感がいいなって思いました。

bomi:“BIG BANG!!”は1曲目の曲を書きたくて作ったんですけど、試聴するときにパッと耳に入るのってやっぱり1曲目じゃないですか? だから、1曲目で「bomiってこういうムードを持った人なんだ」って伝わるといいなって。曲のアタマの友達4人ぐらい呼んで、<BIG BANG!! BIG BANG!!……>ってずっと言ってる部分がわりと気に入ってますね。なんか楽しそうじゃないですか? ああいうムードって、「はい、録りましょう」だとなかなか出ないんですよね。でも、私が「こういう風にやりたい!」って思ってた、海外のインディーロックのゆるさにすごく近い感じで録れて、ご満悦(笑)。

―アルバム全体としても海外のインディーロック、インディーダンス感に溢れていて、バンドサウンドもあればエレクトロニクスもあり、非常に幅の広い作品になりましたよね。

bomi:私、アルバム3曲目の“Rock'n Roll TAKADA-KUN”が好きなんですよ。私の曲の主題となっている人物って、頑張ってるんだけど空回ってるとか、基本的にちょっと残念なところがあって(笑)。でも、そういう人って存在として愛しいし、面白いんですよね。

―「TAKADA-KUN」にはモデルになってる人がいるんですか?

bomi:何人かいるんですけど、例えば、普段はすごいゆったりした感じのキャラで、「bomiちゃんは……なんとかだよね……」みたいな優しい感じなんだけど、バンドでステージに立つと豹変して「てめーら!」みたいにロッカーの顔になる人とか(笑)。最初はそのギャップに「えー!」って思ったんだけど、そういう人って愛しい感じがあるというか、可愛げがあるなって。

―自分の世界にそれだけ入り込んでる人の姿っていうのは感動しますよね。周りを気にしないというか、見えてないだけかもしれないけど(笑)。

bomi:うん、そういう姿には元気をもらいますね。

私友達とかいらないと思ってたんですよ。でも、友達が沢山できました。「仲間」とか、フンッって鼻で笑う感じだったんですけど(笑)。

―プロデューサーのwtfさんとの共同作業は、この1年半でより密になっていったわけですよね?

bomi:そうですね。最初はできた曲が送られてきて、「この曲のムードをくみ取る」っていうところから作業がスタートして、それに詞を乗せるっていう、それはそれでいいところがあったんです。でも最近は曲を作るところから一緒にいるので、またちょっと違う感じですね。ソロではあるんですけど、wtfとのユニットみたいな感じがしてます。wtfはトラックを作るセンスがあって、音の選び方も、組み立て方も、あんまりいないタイプだと思いますね。

bomi

―このアルバムをきっかけにより、より評価が高まるかもしれないですよね。

bomi:いやホントに、wtfにバンバン仕事が来るようになるといいなって(笑)。あ、でもこの間読んだ服部みれいさんの本に、「売れたい」とか思うんじゃなくて、売れてるように振る舞ってたら、宇宙が勘違いして売れるって書いてあったから、そういうことにしようかと思ってて。「10万枚売れました、ありがとうございます!」みたいな気持ちで生きてると、そういう風になるって書いてあったんで(笑)。ひねくれすぎていいことってあんまりないですよね。素直になれるところはなった方がいいなって最近すごく思ってるんで……金子さんは素直ですか?

―いや、僕はあんまり素直じゃないと思う(笑)。

bomi:全部素直じゃなくていいけど、そんなにこだわってないところで「こだわってます」ってやんなくていいなと思ったの。ホントにわかんなかったら、「わかんない」って言っていいんじゃないかって。わかんないのに、舐められたくないからって一生懸命答えをひねり出すと、あとで後悔するんですよ。「そんなこと思ってなかったじゃん! 言わされた!」みたいな(笑)。

―いろんなインタビュアーがいますからね(笑)。でも、そこもこの1年半で変わってきた部分かもしれないですね。

bomi:うん、そうかもしれません。ホントに、普通に楽しくなってきました。

―「楽しくやる」っていうのは最初からbomiのテーマだったわけじゃないですか? ただ、今思えば最初の頃っていうのはガチガチに肩肘張って「楽しむ!」って感じだったのが、ホントに自然体で楽しくやれるようになってきたっていうことかもしれないですね。

bomi:そうそうそう、でもやっぱり最初の型って大事だと思うんです。もちろん、最初から自由に振る舞えるぐらい外人マインドだったらいいんですけど、私はそうじゃないので、まず型で「こういう感じ」っていうのをやってきた中から、「これは成功した」「これは楽しい」ってわかって、そういうのの先に自由があるのかなって。3歳から日本で育った私は日本人マインドだし、そして日本人は真面目だから(笑)。

―最初は型でいろいろ試したからこそ、今の自由があると。

bomi:最初はバンドメンバー間の距離もちょっとぎこちないところがあったんだけど、それもどんどんなくなっていって、どうやったらもっと楽しくなるかをみんなでフラットに話し合える感じになってきましたね。

―この1年半は、そういう共同で作り上げることの喜びを覚えた1年だったのかなとも思うんですよね。wtfさんやバンドメンバーはもちろん、最初に話したようなカメラマンさんとの作業もそうだし、この間はCINRAの連載記事で学生たちとMV作りもしてもらったし。

bomi×デジタルハリウッド コラボ企画MV特設サイト

bomi:そうですね。……私友達とかいらないと思ってたんですよ。でも、友達が沢山できました。「仲間」とか、フンッって鼻で笑う感じだったんですけど(笑)。

―素直じゃなかったんだね(笑)。

bomi:バンドメンバーがいると、私がテンション上がんないときに、それを崩そうと面白いことをしてくれて、フッと笑えたりとか、そういうのっていいなって……。恥ずかし(笑)。

―もちろん、そこには摩擦も生まれるでしょうけどね。

bomi:ある。wtfも私のコミュニティーには絶対いないタイプの人だし、普通に生きてたら絶対出会わなかった人だと思うんです。でも、一緒にやって、それがすごく上手くはまるときもあるし、たまにぶつかることも普通にありますよ。「なんでこの人はこんな子供っぽいんだろう?」って思うこともあります(笑)。

―でもそうやって差異を認め合って、お互いが豊かになっていくっていうのは音楽ないし芸術の本質であるコミュニケーションの大事な部分ですよね。

bomi:そうですね。そこの面白さっていうのはすごくあると思いますね。

なんかまた恥ずかしくなってきちゃった……暑い(笑)。

―アルバムリリースの1か月後には、代官山UNITでの初ワンマンもありますね。

bomi:今のbomiの世界っていうのをちゃんと表現できる場所にしたいなって思ってます。ライブ自体はもう変わらずというか、長かろうが短かろうが、自分たちが楽しんでるライブをやれたらいいなと思ってるんですけど、ワンマンはそれ以外にも詰めれる要素があるし、意外と視覚効果も空気を作ると思うんですよね。

bomi

―うん、ワンマンってライブをやるのはもちろん、その場というか、もっと言えばその1日をどうコーディネイトするかだったりしますからね。どんなbomiワールドが展開されるのか、楽しみにしてます。では最後に、途中で保留にしておいた質問、将来の夢について話してもらえますか?

bomi:ずっと歌っていくことかな。ずっとそこにいたいなっていうのはある、よい形で(笑)。

―歌っていられる環境にいるっていうこと?

bomi:もし究極の選択を迫られたら、誰も知らなくても歌ってたいとは思うんですけど、でも上手い感じに、みんなで楽しくやっていける方がいいじゃないですか? 少なくとも、私一人で成り立ってるプロジェクトではもうなくなってるわけだから、みんなが幸せになる形があったらいいなっていつも思いますし、そこには上手く努力していけたらいいなって……思うんだけど。

―まだ素直になりきれてないなあ(笑)。そこ「思います!」でいいんじゃない?

bomi:そうですね、頑張ります!

―まあ、そういうbomiさんだからこそ、周りにいろんな人が集まってきてるのかもしれないですけどね。

bomi:なんかまた恥ずかしくなってきちゃった……暑い(笑)。

イベント情報
『bomi first one-man live「bomb bomb bomi!」』

2012年11月23日(金・祝)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:東京都 代官山 UNIT
出演:bomi
料金:前売2,800円(ドリンク別)

リリース情報
bomi
『メニー・ア・マール』(CD)

2012年10月24日発売
価格:2,625円(税込)
COCP-37663

1. BIG BANG!!.
2. 薄目のプリンセス
3. Rock'n Roll TAKADA-KUN
4. Mr.&Ms.Boring
5. 麹町のスネーク
6. iYo-Yo
7. シャルロットの子守唄
8. パンゲロスの定理
9. 泣きっ面リリー
10. PANIC☆アルバイター
11. キューティクル・ガール
12. エクレア

プロフィール
bomi

2011年、始動。タワーレコード限定ミニアルバムを2枚リリース。キッチュでポップかつロックなトラックに乗る、ちょっぴりシュールで遊び心のあるリリックが、耳の早いユーザーの間で話題に。2012年6月、ミニアルバム「キーゼルバッファ」でメジャーデビュー。バンド形体で、何でもありのハッピー&生命力溢れる変幻自在のライブパフォーマンスに、現在中毒者急増中。また、そのキッチュなビジュアルや独特のたたずまいが、カルチャーシーンやファッション業界からも“次世代イットガール”として注目を集めている。10月24日には早くも1stフルアルバム「メニー・ア・マール」をリリース。11月23日(金・祝)には初のワンマンライブを代官山UNITで行う。

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