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秘密ロッカーのヒミツ大捜索 第1話:秘密ロッカーって何者なの!?

3月某日、CINRAの事務所に呼び出されて渡されたのは1枚のCD。そこには「太陽」と書かれた看板が写った写真の上に、手書きされた「秘密ロッカー」の文字が乗っていた。CINRAから呼び出された理由は、近頃話題だという秘密ロッカーというバンドについて調べてほしいということだった。実はこの「太陽」の看板には見覚えがある。高円寺では老舗として知られる、ちょっぴり年期の入った店内が印象的ならーめん屋なのだ(ちなみに餃子がデカい)。高円寺に事務所を借りて仕事をする僕は、何か運命めいたものに惹かれるように、CINRAからの依頼を快諾した。

秘密捜索メモ#01:CINRA編集部からの、ナゾな依頼

3月某日、「ちょっと話があるから」と理由も告げられずに呼び出され、CINRA編集部から1枚のCDを手渡された。「太陽」と書かれた看板が写った写真の上に、手書きされた「秘密ロッカー」の文字。CINRAから呼び出された理由は、近頃話題だというこの秘密ロッカーというバンドについて調べてほしいということだった。これまでライターとして色々な仕事をCINRAとやってきたけれど、こんな依頼は初めてである。さすがに困惑した(別に僕、探偵じゃないし…)。正直言って、「自分たちで調べればいいんじゃない?」と思ったのも事実だ(言わなかったけど…)。それでも黙って話を聞いていると、確かにこのバンドには謎が多く、ネットで調べてもほとんど情報が出てこないようだ。だてに「秘密ロッカー」と名乗っているわけではなさそうである。

らーめん専門店太陽

しかし、ツメが甘い奴らである。実は僕、このCDに映り込んでいる「太陽」の看板には見覚えがあるのだ。高円寺では老舗として知られる、ちょっぴり年期の入った店内が印象的ならーめん屋なのだ(ちなみに餃子がデカい)。高円寺に事務所を借りて仕事をする僕にとって、これは結構ラクな仕事になるかもしれない。それに何か、秘密を暴いていくのも楽しそうではある。

今にして思えば、安易にそう考えてしまった自分が憎らしい。後悔先に立たずとはまさにこのことだが、こうして僕は、CINRAからの依頼を快諾したのだった…。

つぎは高円寺通り

HIROKI(Dragon Ash)

秘密捜索メモ#02:Dragon AshのHIROKIさんを訪ねる

HIROKI

そんなわけで、早速ネットで彼らについて調べ始めたものの、やはりインタビューひとつ見当たらない。いくつか見かけた記事を見る限りでは、高円寺や新宿を拠点に活動する初期パンクの流れを汲んだ女性ボーカルの4人組らしく、過激なパフォーマンスで出禁になってるライブハウスもあるんだとか。しかし、この情報だけで判断するに、実に怖そうなバンドだ(苦笑)。

それでも今、少なからず彼らの噂が囁かれ始めているのは、昨年行われたDragon Ashのツアーにオープニングアクトとして抜擢されたことがきっかけになっているようだ。これがきっかけで彼らの1stミニアルバムも、メンバーとの共同プロデュースという形でDragon Ashのギターリスト・HIROKI氏が関わっているらしい。まだ無名のバンドのプロデュースにDragon Ashのメンバーが関わるなんて、普通はあり得ない。この熱烈なプッシュはどういうことなんだろう…。悩んでいても仕方がないので、全ての発端となっているっぽいHIROKI氏にコンタクトを取って、「秘密ロッカーに取材をさせて欲しい」とお願いをしてみた。HIROKI氏なら間違いなく本人たちとコンタクトを取れるはずだし、(怖そうな)本人たちより話も分かるはずだ。

HIROKI:えっ、秘密ロッカーに会いたいの?

そうなんです。全然コンタクトが取れなくて、HIROKIさんにお願いするしかないと思ってやってきました。

HIROKI:あ〜、そうなんだ…

HIROKI: 

……えっと、その沈黙はなにゆえですか?

HIROKI:いや、あいつら秘密ロッカーだからさ。そんな簡単に会わせたらおもしろくないじゃん(笑)。

えー!?マジですか!?

予想外の回答に驚愕している僕を、何故かニヤニヤ笑みを浮かべながら見つめ、頷くHIROKIさん。まさかここまで徹底的に情報を封鎖されているとは思っていなかった。秘密ロッカー、一体何者なんだろう…。もしかして、知られてはいけない人がやってたりするのかな…。と、その場で途方にくれている僕の耳元で、「じゃあさ、あいつらがよくいる場所を教えてやるよ」とHIROKIさんが囁いた。「その優しい目つきの裏で、何か悪いことを企んでるんじゃないですか?」と訴えかけた(あくまで視線で)僕の手に、そっと1枚の紙を忍び込ませたHIROKIさんは、そのまま僕を残し、スタジオから出ていった。

…
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