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アートになった「快感のオブジェ」TENGA展レポート

アートになった「快感のオブジェ」TENGA展レポート

宮崎智之(プレスラボ)
2011/08/16

「オナニーに革命を」をキャッチフレーズに、アダルトグッズ界に旋風を巻き起こし続けている「TENGA」。8月5日〜7日に、新製品「TENGA 3D」をテーマにしたアート展『TENGA展 〜TENGA 3D MUSEUM OF ART〜』が原宿で開催され、写真家の荒木経惟さんらが作品を出品して話題になった。「なぜ、TENGAがアート展を?」と思うかもしれないが、TENGA 3Dは保管する際の外観にもこだわった「快感のオブジェ」として、荒木さんも「アートそのものだろ!」と太鼓判を押すほどの造形美を誇る商品。TENGAをモチーフにしたアート展が開かれたのは、ある意味自然な成り行きだったのかもしれない。ということで、今回は開催に先立って行われたオープニングセレモニーに参加し、TENGA 3Dが持つアート性について探ってみた。

「内側は外観である」という発想の転換

まず、TENGAについての基礎知識から。詳しい使用方法は割愛するが、TENGAは男性がマスターベーションの際に用いる商品で、いわゆる「オナホール」の一種。世界40か国以上で、年間100万個以上の売り上げがあるそうだ。

アートになった「快感のオブジェ」TENGA展レポート
TENGA 3D ※クリックで拡大

今回発売された新作のTENGA 3Dは、使用後に洗い、裏返して乾かすという一連の流れを念頭に置いたうえで、「保管中も楽しめるように」と内側部分に美しい造形をほどこした商品。松本光一社長がオープニングセレモニーで、「『これまで内部形状だった内側はむしろ外観である』という発想の転換は、TENGA 3Dに美しい彫刻のような外観をもたらしました」と話したように、アダルトグッズをアート作品の域まで高めた意欲作だ。

ちなみにTENGA 3D には「スパイラル」、「モジュール」、「ゼン」、「ポリゴン」、「パイル」の5種類があり、形状によって「使用感」が違うそう。当然、使用感には個人差があるうえ、文章で表現することが難しいセンシティブな問題も含まれているので、こればかりは「実際に購入して試して下さい」としか言えそうにない。

オープニングセレモニーでは荒木さんのほか、出品アーティストである美術家の椿昇さん、映像ディレクターでOff-Nibroll主宰の高橋啓祐さん、フラワーデザイナーの角浩之さんがステージ上に登壇。松本社長からTENGA 3Dが贈呈され、ご満悦の表情でマスコミによる写真撮影に応えた。

アートになった「快感のオブジェ」TENGA展レポート
左から、高橋啓祐、角浩之、松本社長、椿昇、荒木経惟 ※クリックで拡大

「TENGAはアートそのもの」の真意

それでは、いよいよ具体的に出品作品を見ていこう。まずは、荒木さんによる写真作品から。

アートになった「快感のオブジェ」TENGA展レポート
※クリックで拡大

被写体になったのはコラムニストの辛酸なめ子さんやヨーガ講師の千葉麗子さん、漫画家の内田春菊さん、美術家のヴィヴィアン佐藤さん、ダンサーの伊藤キムさんの5人。

辛酸さんは撮影のためスタジオ入りした際に、置いてあったTENGAをおしぼりと間違えたエピソードを取材陣に披露。男性を虜にするアダルトグッズとしての機能だけではなく、造形美を兼ね備えたTENGA 3Dに対しては「女性にとっては手強いライバル」と警戒心をあらわにしていた。

また千葉さんは「息子が小学校6年生で、性に目覚めてくる時期なのでTENGAにとても興味があります。使わせないですけど」と笑顔。

アートになった「快感のオブジェ」TENGA展レポート
左から、辛酸なめ子、千葉麗子、荒木経惟 ※クリックで拡大

セレモニーの壇上でTENGA 3Dを「アートそのもの」と評価した荒木さんに、懇親会でその真意を尋ねると、以下のようなコメントが返ってきた。

「人間は『俗』から離れて生きたら駄目なんだよ。最近はコンセプトとか観念とか言い過ぎているけど、アートというものは本来、人間っぽさを引き出すものでなくてはいけないと思うんだ。そういう意味ではアートそのものだろう? テンガは」(荒木さん)

確かに、TENGAは「俗」っぽさと「美」が結びついた存在であり、そこに荒木さんはアートを見出したのだろう。アラーキーならではの視点に感銘を受けつつ、続いて美術家の椿昇さんにお話を伺った。

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