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『クリエイターのヒミツ基地』Volume36 かわベーコン(イラストレーター・漫画家)

「にゃっちーず」のキャラクター制作をご紹介!
細かいこだわりが詰め込まれたユルいキャラのヒミツ

一見、かわいいキャラに見えますが、う○こモチーフを身につけていたりと、ちょっぴりオゲレツでヤンチャ、だけどなぜか癒されてしまう「にゃっちーず」の姿。かわベーコンさんの個性的なキャラクターはどのように出来上がっていくのでしょうか? その制作工程をご紹介します。

下絵

作業工程1:下絵

まずはイラストのもとになる下絵をデジタルで描いていきます。かわベーコンさんが使用するPCはWindows8搭載の液晶一体型デスクトップ。デジタル制作を始めたのは高校生の頃。「将来を考えて、デジタルもアナログも両方できれば便利だなと思ってPCを使い出した」そうです。ソフトウェアは、SYSTEMAX社のペイントツール「SAI」を使用しています。

かわベーコン:迷っているときは、紙に筆ペンでスケッチを描いて構図を決め込んでからになりますが、下絵はペンタブレットを使ってデジタルで描いていきます。最初からデジタルで描けば修正も簡単。ペン入れの線と紛らわしくならないように青や赤のハッキリした色で、鉛筆ツールでザクザク描いていきます。下絵といっても、私の場合は構図も決まっているので、完成版に近い感覚です。

ペン入れ

作業工程2:ペン入れ

先ほど描いたカラー線画の下絵の上にレイヤーを重ね、本番の線画をペン入れしていきます。ここでもペンタブレットが大活躍。下絵のナチュラルな線の勢いを殺さないよう、キャラクターのパーツのバランスにも気を使いながら、サラサラとなぞっていきます。

かわベーコン:本番の線はインクと同じ黒で。イラストによって多少変えますが、若干太めのブラシツールで描くことが多いです。「にゃっちーず」のペン入れで一番気を使うのは、顔の輪郭とお腹の丸さ。昔よりも今のほうが少し丸っこくかわいらしい輪郭になっています。お腹の丸みも、あまり膨らませてしまうとただのデブキャラになってしまうので、ほど良い丸さを心掛けています。丸みが上手くいくまでは、何度も線を描き直しますね。

着色

作業工程3:着色

線画ができあがったら、次は着色です。かわベーコンさんの特徴でもある、明るくて淡い色合いは、どのように作られていくのでしょうか。

かわベーコン:ほぼ全ての場合、バケツツールで色を指定して一気に塗っていきます。パステル調だったりスモーキーな明るめの色を多く使うのは、見ていて元気になれる色だから。「にゃっちーず」は色の白いキャラクターなので、キャラクター本体に色を添えるのは表情作りとなるあご下などのうすい影と、ほっぺたのピンクくらいですね。背景にはグラデーションも多用しますが、デジタルだとグラデーションの色パターンもすぐに変更できるので、アナログよりも断然ラクですね。

カラーモードの変換

作業工程4:カラーモードの変換

Twitterやブログなどウェブ上で公開するイラストは、着色が終わった段階で完成となりますが、グッズや紙媒体などに使われるイラストでは、PCモニターなどで使われるRGBカラーモードから印刷用のCMYKカラーモードに色データを変換して納品します。とくにかわベーコンさんは、グッズ用のオリジナルイラストを描く機会も多いため、カラーモードの変換はよく行なうそうです。

かわベーコン:絵を描くのに使っている「SAI」では、RGBカラーからCMYKカラーへの変換ができないので、「Adobe Photoshop」を使ってファイルを変換しています。他のイラストレーターさんは、おそらく「Photoshop」を使う機会はもっと多いんじゃないかと思いますが、私はほとんどこの作業にしか「Photoshop」を使用しないので、他の機能にあまり詳しくないのが欠点ですね(笑)。

勢いの良いタッチで描かれているように見える「にゃっちーず」ですが、その制作過程にはかわベーコンさんらしい、デザイン上の細かいこだわりが詰め込まれています。そして注目してもらいたいのがイラストの背景。「意外と背景は描き込んでいるんですよ」とかわベーコンさんが言うように、「にゃっちーず」たちが暮らす部屋の調度品などはリアルに描き込まれています。「にゃっちーず」たちが暮らしているのは、もしかしたらあなたの隣の部屋なのかも? そんな想像を膨らませながら「にゃっちーず」たちと付き合ってみると、さらに楽しみが広がりそうですね。

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