永田康祐、コース料理形式の新作『Feasting Wild』を9月に金沢karchで発表

永田康祐『Feasting Wild』が9月10日、11日、17日〜19日に金沢・karchで開催される。

金沢アートグミは『金沢ナイトミュージアム2022』の一環として同イベントを実施。永田はこれまで、デジタル写真やオーディオガイドを用いたインスタレーションといった形式の作品に加え、食文化や調理技術のリサーチをベースにした映像作品を発表してきたが、近年ではそうしたリサーチをもとにコース料理形式の作品を制作、発表している。

同イベントに向けて制作された『Feasting Wild』は、『イーティング・ボディ』に続くコース料理形式の新作。今回は10皿からなるコース料理と5種類ほどのノンアルコールのペアリングドリンクを「手つかずの自然」「家畜化」「野良になること」「荒れ地」などのテーマに沿って、キャプションとしての説明書きと共に提供する。食材となる動植物の生の管理に関心を持ち、採集や養殖などにおける自然と人為の関係について文献、フィールドの両面からリサーチしつつ、食材の調査や調理法の実験を行なったとのこと。

永田はコース料理形式の作品を「鑑賞者ではなく、作品のほうが動きまわるインスタレーション」と捉え、複合的で演劇的な作品として作り上げているという。