2022年4月から女性活躍推進法が改正されるなど、女性を取り巻く環境が少しずつ動き始めている昨今。その重要性が叫ばれつつも、心とからだが健やかでなければ女性活躍の実現は難しく、並行して女性が健やかでいられるための環境を整えることも重要になってきている。
それと同時に、私たち一人ひとりはどれだけ自分の心やからだのことを知っているだろうか? 今回、3月8日の「国際女性デー」と3月1日から3月8日までの「女性の健康週間」にあわせて、女性が健やかに輝き続ける社会を目指すWomen's Health Action実行委員会とCINRAが、オンラインイベント『わたしたちのヘルシー ~心とからだの話をはじめよう~』を開催。
第3回目となる今回は、アーティスト、漫画家、アスリートなどさまざまなバックグラウンドを持ったゲストと婦人科医をはじめとする医療ヘルスケア分野の専門家とともに、生理痛やPMS、デリケートゾーンのケア、妊活、フェムテックなどをトピックに、11本のトークセッションを実施。自分自身のからだや心を知ることが他者への理解にもつながり、助け合いにも広がっていく。そんなメッセージが詰まった、盛りだくさんのイベントのレポートをお届けする。
- INDEX
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- まずは自分を知ることが大事。「まわりもケアできる強い女性に」
- カップルでの来院もOK。婦人科で相談できる悩みとは?
- 「更年期は新しい自分との出会い」。誰にでも起こりうる更年期障害を学ぶ
- ピルってどんなもの? 自分らしく生きるための選択肢を知る
- 月経やデリケートゾーンの悩みを医師に聞く。「自分のからだに興味を持って」
- いまからできる女性のライフプランニング。妊活の手前にある「AMH」検査とは?
- 「なんとなく体調が悪い」を改善しよう。漢方やヨガ、東洋医学の考え方
- 菌のコミュニティー「腟内フローラ」とは? デリケートゾーンを整える「乳酸菌」
- 月経の不調は、まず医師に相談。貧血・PMSとの付き合い方
- アイドルやアスリートの生理のお悩み。最高のパフォーマンスを出すための改善策
- お互い相談し合える仲間に。3人の医師から女性たちに伝えたいこと
まずは自分を知ることが大事。「まわりもケアできる強い女性に」
メインのトークセッションが始まる前にInstagramのライブにて登場したのは、ミュージシャンのNakamuraEmi。『NIPPONNO ONNAWO UTAU』で「女性」をテーマにした作品も発表している彼女が、このイベント開催にあたってスペシャルライブを行なった。“雨のように泣いてやれ”を披露し、この曲のように、自身が20〜30代の頃に男性の多い職場で働いていた葛藤から生まれた曲がたくさんあると話すNakamuraEmi。40代に差し掛かり、からだの変化も感じているという。
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大人だからうまく自分でやらなきゃと思って、なんとか自分で工夫してみるんだけど、不安になっちゃったりもして。みなさんそれぞれの年齢で感じることがあると思うのですが、トークセッションや私の曲や歌詞の一部が、「不安だな」と思うときの話し相手になれたらと思っています。
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NakamuraEmi
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音楽プロデューサー、ギタリストのカワムラヒロシ
あたたかなメッセージのあとには、前日に春一番が吹いたことを振り返りながら、“ボブ・ディラン”、最後にこのイベントにぴったりの“女子達”を披露。『わたしたちのヘルシー』の幕開けを彩った。
オープニングトークに登場したのはWomen's Health Action(以下、WHA)の副代表を務める対馬ルリ子医師。イベント開催にあたりWHA立ち上げの思いをこう語る。
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私が若かった頃、自分のからだのことに悩んでも、なかなか相談できる相手がいなかったんです。それが残念だったから、医師など医療ヘルスケアの専門家が相談相手になって、みんながとお話をできる関係になればいいなとWHAを立ち上げました。みなさんで助け合って、このアクションを進ませていきたいなと思います。
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左から:対馬ルリ子、司会の光永智子
対馬医師は、今回で3回目となるこのイベントを振り返り、本プロジェクトが目指す理念が、若者にも広がっていることを感じているという。女性の心とからだに関する健康の話題は徐々に話しやすくなってきてはいるものの、まだまだ公には話しづらいのが実情だ。対馬医師は、昨年ガールスカウトとともに高校生304人へアンケートを実施。回答者の75%が月経痛(*1)やPMS(*2)によって悩み、その39%が勉強や部活動などに支障をきたしている。そして、月経異常(*3)や体調不良に関して75%の人が専門家に相談できていないというアンケート結果をもとに、対馬医師は「婦人科に相談してほしいなって思います」と繰り返す。
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月経にまつわる体調不良によって、できたかもしれないことができなかったりするのはもったいない。誰にも相談できていないという状況は、本人にとっても社会にとっても残念すぎます。一人ひとりが違う人間で、一人ひとりが大事な人間だから、自分のこともちゃんと知って大事に考えてケアをしていくと同時に、まわりの人もケアできる力強い女性になっていきたいですね。
対馬医師による、女性たちの背中を押す優しい言葉を皮切りに、11のトークセッションが幕を開けた。
カップルでの来院もOK。婦人科で相談できる悩みとは?
最初のトークセッション「心とからだのお悩みは気軽に婦人科に相談しよう! 婦人科の活用術、教えます」に登壇したのは、対馬医師と、カップルならではの日常を動画にしている『ともかほちゃんねる』のカップルクリエイター・かほさんとともやさん。『【本音】生理二日目の彼女と過ごして僕がいつも考えること。』と題した動画で、生理2日目の痛みを「内臓を針でグサグサ刺されてる」と表現していたかほさんは、現在こんなモヤモヤを抱えているという。
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左から:ともや、かほ、対馬ルリ子
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生理期間中、私はお腹や頭の痛みがきつかったり、暗い気持ちになったりしてしまうんです。でも、病気でもないし数日間我慢すればいいかなと思ってなんとなくやり過ごしてしまって。
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我慢している人がたくさんいるんですけど、病気じゃなくとも一回相談に行くことがすごく大事。大きな病気になったり、妊娠してからではなく、美容院みたいな気持ちで気軽に来ていただけるといいなと思います。
ちょっとした疑問を投げかけることで、適切な検査や悩みとの向き合い方を教えてくれる婦人科(*4)。対馬医師は、「おふたりのようにカップルでお話しできるのはすてきなこと」と、友達同士やカップルで婦人科に行くのも歓迎だと話す。
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婦人科って男性が行きづらい場所ってイメージがあったけど、先生がそう言ってくださってぼくも行っていいんだと思いました。
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血液検査とかは男性も婦人科で受けられますよ。カップルで来てもらって、疑問や困りごとに対する医師の言葉をふたりで聞ければ、お互い安心できますし、将来妊娠したい(*5)とかそういうことも前もって情報を得ておけるので安心だと思います。
まったく症状がなくても検査を受けることで早く病気が見つかることもありますから、気楽に検査を受けるのも大切です。若い方は、経済的なことも含めて将来のことも相談してくださればいいなと思います。検査も数千円でできますから、将来の投資と思っていただければ。
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ともやとふたりで初めて先生から直接ちゃんと話を聞けて嬉しかったです。まわりの人に相談しづらいことでも、何かあったら先生に相談しようというイメージが持てました。
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男性は、女性のからだにまつわる知識が足りない人もいるんだろうなと思いました。知識をつけることで男性から女性に声をかけてあげることができたらいいなと感じます。
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「パートナー同士の健康を守り合うことも大事」と微笑む対馬医師。お互いに健康でいてほしいという願いを込めて、最初のセッションが終了した。
「更年期は新しい自分との出会い」。誰にでも起こりうる更年期障害を学ぶ
続いてのセッション「更年期症状は誰にでも起こる可能性がある。職場で考えるべきケアとは?」には、「まるのうち保健室」で3,000名以上の働く女性らへ健康測定・カウンセリングを行ない、健やかな暮らしのサポートや啓発活動を行っているプロデューサーの井上友美さん、更年期ヘルスケアの重要性を広く伝え、女性の健康支援活動を行なっている望月善子医師、CINRAで更年期をテーマに漫画を描いた漫画家・松虫あられさんが登壇。
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左から:松虫あられ、井上友美、望月善子、司会の野村由芽(me and you)
日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳。閉経を挟んだ前後10年間が更年期と定義される。性成熟期から老年期への移行期のため、ホルモンの揺らぎによってさまざまな症状が起こる。望月医師曰く、更年期症状(*6)の種類は約300以上。45〜54歳までの9.0%の女性は更年期症状の厳しさゆえに仕事を辞めざるを得ないという。その我慢をせずに自分に合った働き方(*7)をするためにも、周囲の人や企業の理解が必要だ。
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更年期について学んでいくなかで、ホットフラッシュ(*8)のほかにも不定愁訴のような不安感や倦怠感も症状としてあると知りました。私たちは男性に対しても啓発活動をしているのですが、更年期症状って男性にも起こりうるのでしょうか?
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男性ホルモンであるテストステロンの分泌低下によって、男性更年期障害ももちろん起こります。女性更年期障害の場合は、ホルモン補充療法や漢方療法など薬物療法の選択枝があります。更年期障害を抱える人って、非常に真面目な人が多いんですよ。いっぱいいっぱいにならないよう、「仕事も家庭もだいたい60〜70%でいい」と考えてもらえればいいかなと思います。
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女性同士も男性も、手を取り合っていける社会が実現するためには、クリニックやまるのうち保健室のような場所で学びを深めて知識をつけることが大切。松虫さんは以前目にしたというツイートを例にこんな意見を話してくれた。
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以前、生理の不調で通りすがりの人に助けられたというツイートに対して、生理の不調に対するアドバイスを投げかける人がとても多くて。それはすごく必要ですが、「自分のことは自分で気をつけるべき」という強い圧も感じたんです。どれだけ気をつけても不調になるときはあるので、知識を持つ人が増えて、具合が悪い人を支えられるようになるのが重要だと感じました。
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女性の一生はどのライフステージにおいても女性ホルモンと強く関連しています。年齢を重ねることにネガティブなイメージを抱く方も多いですが、更年期は新しい自分との出会い。自分の心身を見直すいいチャンスだと捉え、ウェルエイジングをモットーにすてきに歳を重ねてほしいと思います。
ピルってどんなもの? 自分らしく生きるための選択肢を知る
女性のバイオリズムと向き合いながら生活や仕事のパフォーマンスをアップさせるために低用量ピル(*9)を使っている人もいるのではないだろうか。続いての「私のからだは私のもの。ピルを通して考える、自分らしい生き方」では、THIRD CLINIC GINZA院長・三輪綾子医師、モデル / アクセサリーブランド「ENELSIA」クリエイティブディレクター・山賀琴子さん、フリーアナウンサー・濱村春香さんが、ピルについて学びながら、女性のライフステージを通して「自分らしく生きるためには?」「心とからだも自分らしい状態って何だろう?」ということを話した。
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左から:濱村春香、山賀琴子、三輪綾子、司会の羽佐田瑶子
高校生の頃から生活に支障をきたすほどの月経痛に悩まされていたという山賀さん。軽度の子宮内膜症(*10)と診断されたことをきっかけに低用量ピルを服用するようになった。
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最初はピルに対するイメージがなかったし、からだがどう変化するかもわからなかったので不安でした。先生の言うことを信じてみようと思って服用を始めたら、からだの変化をとても感じました。ピルは自分のからだを少しでもベストに近づける選択肢のひとつ。私は低用量ピルを服用して自分らしい生活が続けられていると感じています。
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そもそも低用量ピルには大きく2つの種類がある。ひとつは避妊目的で自費負担で処方される経口避妊薬のOC、もうひとつは月経困難症や子宮内膜症の治療目的で保険適用にて処方されるLEP。「自分らしく生きる」という点で最近注目されているSRHR(性と生殖に関する健康と権利)という考え方(*11)から、三輪医師はピルについてこう語る。
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SRHRは、女性が性や妊娠・出産など性にかかわることを自分で決める権利のこと。働く女性が増え、生き方や働き方を自分で選んで自分で決めていく女性も増えてきたこともあり、人生を自分の思い通りにするためには、低用量ピルはいいツールになると思います。
たとえば、仕事をしながらも妊娠時期などを考え、自分が目指すライフプランを叶えていくために、避妊目的で低用量ピルを服用するという選択肢も、個々人の権利として大切なこと。また、生理に伴う不調によってやりたいことができない場合にも低用量ピルと上手に付き合うことで、より輝いた人生を実現していけるかもしれない。
「生理に関するお悩み、妊娠や出産に対する心配事など、何か不安に思うことがあったらいつでも相談していい」と話す三輪医師。どのような自分になりたいかをクリニックで伝えることで、それを実現するための具体的な提案をしてくれるという。また、このセッションでは事前に募集した視聴者からのお悩みにも答えていった。回答をとおして、いままでピルを服用したことがなくハードルの高さを感じていたという濱村の意識にも変化があった様子。
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私は無理しすぎず自分で休もうと決断できる余裕がある状態がベストなのですが、生理の悩みを病院の先生に相談してみるのも良かったんだなと思いました。これまでピルに対して知識がなさすぎて漠然とした不安を抱いていたけど、これから機会があったら前向きな気持ちで頼ってみるのもありだなと思いました。
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なんとなく低用量ピルに興味があるけど、質問する場所もないし、自分が該当するのかもわからないという人も多いですが、このイベントが自身の生理に関することだけでなく、どう生きたいかを考え、自分のからだを大事にするきっかけになってくれればいいなと思います。
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月経やデリケートゾーンの悩みを医師に聞く。「自分のからだに興味を持って」
続いては、プロフィギュアスケーター・鈴木明子さんと、タレント・IMALUさんが登壇。「自分のからだのことを知って慈しむ!フェムケアのお話」をテーマに、おふたりの体験談を踏まえ、生理やデリケートゾーン、女性のからだにまつわるトークを展開。産婦人科医・スポーツドクターの高尾美穂医師に教わりながら、女性の心とからだのケアについて考えた。まずは、ふたりの生理の体験談を聞いていく。
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選手時代は、生理が止まるということは試合に向けてからだが仕上がっている証拠だと思い込んでいました。18歳の時、拒食症(*12)で生理が完全に止まったのですが、その後、競技に復帰したいと思ったときに婦人科で「骨が弱くなっているかもしれない」と言われて。
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卵巣がエストロゲンをたくさんつくったあとに排卵が起こり、妊娠できるチャンスがくるんです。でも、そこで妊娠が成立しなかったら生理がくる。つまり、生理がくるためにはエストロゲンが必要。そして、エストロゲンって血管の弾力や骨の強さを保つ働きがあるホルモンなんです。
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私は毎月イラッとしてしまうのですが、その際、生理周期アプリを見るとだいたい生理前。身近な人には「生理前でいっぱいいっぱいです」となるべく言うようにしています。
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IMALUさんのように自分が生理前だと知ることはすごく大事。妊娠可能性のある期間には、妊娠を継続させるためにプロゲステロンというホルモンがからだにいろいろ溜め込もうとして、むくみや便秘が起こります。プロゲステロンは体温を上げる作用があるので、基礎体温を測ることで自分のコンディションの把握にもなります。
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左から:高尾美穂、鈴木明子、IMALU、司会の野村由芽(me and you)
からだや性の悩み、生理やセクシャルウェルネスについてなどを気軽に話し合う番組『ハダカベヤ』を配信しているIMALUさんだが、30代に差し掛かった頃に「性教育やデリケートゾーンのことを何も知らない!」と気づき、興味を持ったのだそう。デリケートゾーンのケアについてはまだまだ情報共有したり気軽に話したりしづらいトピックだが、鈴木さんも選手同士で話をする機会がなかったと振り返る。
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フィギュアはいろんな動きがあるなかでデリケートゾーン付近がナプキンでこすれてしまい、Vラインが傷になりやすくて。でも、まわりに言えず、調べるすべもなく、ただただ悩んで、自己流でどうにかしようとしていました。
デリケートゾーンの悩みで多いのは、におい、かゆみ、おりものの変化(*13)など。「何が正常かわからずに悩む人が多い」と高尾医師。IMALUさんは乾燥に悩み、去年から本格的にデリケートゾーンケアを始めたという。
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フォームのソープで優しく洗ったあとに、クリームやオイルをつけています。去年まではたまにしかちゃんとケアしていなかったけど、毎日やりはじめたら乾燥の悩みもにおいも変化しました。
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お肌の状態って人それぞれで、乾燥からニオイや痒みを引き起こす場合もあるので、乾燥対策をするだけで悩みのいくつかが一緒に解決できる可能性も。デリケートゾーンを清潔に保つためにも、自分の外陰部の状態を把握したり、自分のからだに興味を持って知るのが大事です。
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自分のからだを観察して知っていくと、自分のことを好きになるきっかけにもなると思います。このからだと一生手をつないで生きていくということを改めて感じました。
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「みなさんと治療だけでなく一人ひとりの工夫についても話していきたいです」と話す高尾医師。デリケートゾーンの不快感や悩みがあるときも、クリニックに相談してみてはいかがだろう。
いまからできる女性のライフプランニング。妊活の手前にある「AMH」検査とは?
続いての「妊娠したい人も、まだわからない人も。今から考える妊活とライフプランニング」には、株式会社arcaのCEO / クリエイティブディレクターで、女性の健康や生き方・働き方をエンパワーメントしていくプロジェクト「Ladyknows」を手がける辻愛沙子さんが登壇。まるた不妊治療専門のARTクリニック院長・丸田英医師から、妊娠のメカニズムや「AMH(アンチミューラリアンホルモン)」について教わり、いまからできる女性のライフプランニングについて考えた。
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左から:辻愛沙子、丸田英、司会の野村由芽(me and you)
女性のライフプランについて、「仕事かプライベートかと二者択一になっているイメージがある」と話す辻さん。実際に妊娠を考えている8割程度の女性が仕事をしているという。
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仕事もしながら妊活もできる社会になっていったらいいと考えています。妊活する前から、からだのことや妊娠のメカニズムを知っておくこと(*14)は、将来妊娠するために有益です。
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まず自然妊娠の仕組みを解説してくれた丸田医師。精子が少ないことや、不安定な排卵、月経不順や無排卵、感染症や内膜症によって卵管が癒着してしまうことが、不妊(*15)の原因になるという。
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男性も治療に向き合うケースもあるのが学びになります。パートナーと一緒に話すのも大事。なんとなく「不妊こわい」って思いがちだけど、妊活というスタートラインの手前にいる時にどこに課題があるかを知れるかどうかが大事ですね。
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「まずは自分自身を知ることが大事」と前置きしながら、丸田医師が認識してほしいと話すのが「AMH」。女性があとどれくらい妊娠できる期間があるかを知ることのできるホルモンだ。
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いますぐ妊娠したいわけではないけれど、どこかで不安があるし、事前準備したほうがいいのかもしれないけど、何ができるかわからない。妊活の手前にいる人はそういう思いを持ってる人が多いと思います。いろんな選択肢の手前にAMH検査でわかることがあると思うと、安心感がすごくあります。
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結婚していなくても、妊娠を考えていなくても、AMHを知って今後のライフプランニングに役立ててほしいです。
「なんとなく体調が悪い」を改善しよう。漢方やヨガ、東洋医学の考え方
続いてはフェムケアについてお話ししてくれた高尾医師が再び登壇。アーティストのコムアイさんを迎え、「『なんとなく体調が悪い』を我慢していませんか?〜漢方とヨガで心とからだを整えよう〜」をテーマに、「不定愁訴」にアプローチできる漢方の取り入れ方(*16)や生活習慣の見直しについて聞いた。病院に行ってもなんの異常もないが、自分としてはなんとなく調子が悪い。そんな絶好調と病気の間にあるグレーゾーンが「不定愁訴」。健康のための三大要素は「食べること、動くこと、休むこと」と話す高尾医師だが、さまざまなライフスタイルがあるなかでどのように生活を整えていけばいいのだろうか。
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左から:コムアイ、高尾美穂
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不調を感じてもなんとかやっていけちゃうけど、年代が上がるとどうにもならなくなることも。だから、鍼やマッサージなど誰かにしてもらうケアと、自分でできるセルフケアがあるといいと思います。前者はリラクゼーションにもなるし、後者は自分にいいことをしているという思いが生まれ、自信にもつながります。
「漢方薬も日本では取り入れやすい治療法」と高尾医師。漢方の考え方には、気・血・水という3つの要素があり、たとえば、気(=生命・エネルギー)が巡りすぎると怒りっぽく、滞るとうつっぽくなるイメージ。水(=体液)の巡りが悪いとむくみや便秘、むくみによって起こる頭痛などが引き起こることも。この気・血・水の全体のバランス、つまりからだ全体の巡りを良くして整える漢方薬を選ぶことが大切だ。
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西洋医学ではひとつの症状に対して薬を処方しますが、漢方医学は病態を見ながらからだ全体を良くすることで、いま困っていることを改善させるという考え方です。コムアイさんは漢方を服用したことはありますか?
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中高生の頃、生理痛のときに処方してもらって当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を飲んでいました。いまも鉄分が少なくなりがちだと言われ、セルフケアを行っています。
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さまざまな症状のある不定愁訴。漢方を使ってみたいと訪れる患者さんも非常に多く、そのなかでよく相談があるのがメンタルの不調だという。
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とくに怒りっぽくなってしまう人は抑肝散(よくかんさん)。これは子どもの夜泣きにもいいです。もうひとつは、加味逍遙散(かみしょうようさん)。イライラしたり、頭に血が上ることをうまく抑えてくれます。
漢方と同じく、すぐに実践できる生活の見直しとして、ヨガ指導者でもある高尾医師によるヨガの体験レッスンを実施。コムアイさんとともに呼吸にフォーカスしながら、からだをじんわりと動かしていった。
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ヨガ体験を経て「全身に血が巡っている感じがします」とコムアイさん。高尾医師の「休むことも、動くことも、漢方も、自分のためにできることを知って実践していただけたらと思います」というメッセージでセッションが締めくくられた。
菌のコミュニティー「腟内フローラ」とは? デリケートゾーンを整える「乳酸菌」
「いろいろと悩みがあるのでデリケートゾーンのことに興味津々」と話すのはタレントのバービーさん。「新習慣!『乳酸菌』で整えるデリケートゾーンケア講座」をテーマにまだまだ知られていない女性のデリケートゾーンと健康の関係について、東京大学医学部産婦人科学教室准教授・原田美由紀医師とともに学んでいく。
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左から:バービー、原田美由紀
多忙のために腟炎になったことで婦人科に行き、デリケートゾーンケアをするようになったというバービーさん。国内外のさまざまなデリケートゾーン用ソープやオイルを使うことで、「日々爽快に過ごせるようになりました」と話す。原田医師によると、9割近くの女性がデリケートゾーンに悩みを感じたことがあるという。かゆみ、におい、ムレなどのトラブルが起きてしまうのは、腟内フローラの乱れが原因になっている。
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腸内フローラは聞いたことがあるかもしれませんが、腟内にもフローラ(細菌叢)、つまり細菌のコミュニティーがあるんです。善玉菌が優勢だと腟内がきれいで状態が良い、悪玉菌が増えるとおりものが変化したりにおいが気になるようになってしまう。そのバランスは微妙なところで保たれているので、ストレスなどちょっとしたことで乱れやすいんです。
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細菌のコミュニティーにはどの菌が欠けてもダメなんですか?
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そうですね。菌同士が影響を与えあって、集団をつくっているという考え方です。デリケートゾーンの悩みが気になって洗いすぎてしまうと、良い菌ほど弱いので殺されてしまい調子が悪くなる可能性もあります。
腟内はとてもデリケートなので、健康のためにも腟内フローラを整えていきたい。そのための一つとして乳酸菌の摂取が最近注目されている。乳酸菌の摂取と女性の健康はどのようにつながっているのだろうか。
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乳酸菌やビフィズス菌など、適正量を摂取した人に有用な作用をする生きた菌のことをプロバイオティクスというのですが、重要なのは生きた菌を適正量とることです。最近では腟内に定着しやすい乳酸菌も研究で発見されています。
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月経周期やストレスで日々変わる腟内。その調子を保つためには腟内フローラを整えることを意識してみると良いかもしれない。
「あらためてまだまだ知らないことがたくさんあって奥が深いなと思いました」とバービーさん。「何事も試さないとですね」とその探究心をくすぐったようだ。
月経の不調は、まず医師に相談。貧血・PMSとの付き合い方
続いてのトークセッションは、「貧血・PMSとの上手な付き合い方」。元バレーボール女子日本代表・スポーツコメンテーターの栗原恵さんと一緒に、子宮内膜症やホルモン治療を専門とする太田郁子医師から、PMS(*17)と貧血(*18)、その対処法について学んだ。
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左から:栗原恵、太田郁子
現役時代は月経前から月経3日目に症状が辛く、練習を休んでしまうことがあったという栗原さん。アスリートから生理の悩みを聞くことも多いという。太田医師曰く、毎月あって慣れているからこそ、月経の不調を異常だと気づけない人が多数。しかし、「病気が隠れていることが多いので、ネットの情報などで自己診断せず、病院で原因を調べて」と訴える。
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たしかに生理は毎月来るし、みんなも同じように来てると思うと、休むことも甘えかもしれないという変な葛藤が自分のなかにありました。男性の監督やコーチに理解してもらうのが難しいかもと思って勝手にハードルを上げて、相談できなかったこともありましたね。
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あるあるだと思ってしまいがちな月経前の不調は、実は改善することが可能なPMSや貧血である可能性も。自分の状態を自覚するために、からだや心のどこに着目すればいいのだろうか。
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まず生理不順がないか確認してください。異常な生理の時は症状が出るのは当然。むくみや体調の異常だけでなく、気分の不調も出るのであれば、婦人科に相談していただけたらと思います。生理前にしんどいというだけで病院に任せていただいて大丈夫です。健康診断で貧血と言われたときも、女性は婦人科に行くのがいいと思います。
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「量が多い回があったり、少なくて長引いていたりしたら、排卵の異常の可能性があるので、ぜひ病院で検査をしてみてください」と太田医師。日本人女性の5人に1人が排卵障害を抱えているといわれている。PMSと一言で言っても、毎月症状やその強さ、出血の様子が変化している場合は、検査を受けてみてほしい。
貧血かなという症状の影響で立ちくらみなどもあったという栗原さん。太田医師は「貧血は重症な病気のひとつだと思っています」という。そのうえで貧血に対しては、まず医師に相談してほしいが、普段の食生活では食事から鉄分を摂ることを奨める。
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貧血が起こるのはからだのどこかから出血していると考えるべきです。女性の場合、貧血の原因の多くは過多月経。出血を減らすことが重要なので、まずは医師にご相談ください。
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PMSや貧血が改善できるって希望があります。食材から気をつけてバランス良い食事を意識してからだの環境を整えること、そして専門家から知識を得ることの大切さを再確認できました。
(*17)PMS:PMS(月経前症候群)とは、生理の3〜10日位前から起こるキモチやカラダの不調で、生理が来ると症状が弱まり、やがて消えていくものです。PMSの不快な症状は、200種類以上とも言われるほどで、中でも多いのは、イライラする・怒りっぽくなる、肌があれる、にきびができる、のぼせる、下腹部がはる感じがする、下腹部に痛みを感じる、腰が痛い、頭が痛い・重くだるい、乳房が痛い、落ち着かない、憂鬱な気分になる……など、人によっても、その月によっても大きく違いがあります。
(*18)貧血:貧血とは赤血球に含まれるヘモグロビン濃度が基準値以下に低下した状態のことです。貧血の原因は様々ですが、ヘモグロビンを合成する際に必須の鉄が不足することにより起こる貧血が鉄欠乏性貧血です。
貧血 | 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ|厚生労働省研究班監修
アイドルやアスリートの生理のお悩み。最高のパフォーマンスを出すための改善策
あっと言う間に最終セッション「アイドルやアスリートの生理事情。華やかな舞台の裏側を知る」の時間。再び登壇のプロフィギュアスケーターの鈴木明子さんをはじめ、振付師で昨年書籍『アイドル保健体育』(CDジャーナルムック)を出版した竹中夏海さん、フェムテックプロダクトを取り扱うインテグロ株式会社のスタッフとして働きつつ、18年間の水泳選手として活躍した経験から、アスリートや指導者向けの生理ケアに関するレクチャーや、水泳の指導をしている木下綾乃さんの3人で、表舞台でパフォーマンスをする女性たちの生理事情について理解を深めた。
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左から:木下綾乃、竹中夏海、鈴木明子、司会の羽佐田瑶子
フェムケアのセッションでもお話ししてくれたように、フィギュアの世界で仲間に月経について相談することがあまりなかったという鈴木さん。
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アスリートって何がなんでもハードな練習をしなきゃいけない空気感があるし、私自身、特に10代後半までは根性論がすごくあって。生理が来ていても足を頭の上まで上げるスピンやポーズしなければならないし、それがメディアで発信されるとなると、漏れが気になって演技に集中できず、パフォーマンスに影響していました。
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「すごく共感します」と竹中さん。生理中にパフォーマンスをしなければならないときやライブで早着替えをしなければならないときに対処法を考えているそうだ。
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スポーツトレーナーの方にうかがうと、アイドルの運動量はプロアスリートと同じくらいになってきているんです。アイドルって常に健康でキラキラしていることが当たり前の仕事なので、本人たちもまわりにも問題意識がほぼない状態。ローティーンの子も多いのですが、ホルモンによって顔がむくんだり(*19)しても、知識がないゆえに自分のプロ意識が低いと思ってしまう子もいるのでケアしていきたいです。
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そんななかで、竹中さんが教え子たちに提案できないかと、まずは自身で使用しはじめたのが、月経カップと吸水ショーツ。
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普段は(月経対策として)ショーツにスパッツを重ね、さらにスカートのなかが見えても大丈夫なパンツを履くんです。自分も踊ってみて、ナプキンの動きにくさはかなり解消できると思いました。試着できるものではないので、使用者が教えてあげられるといいかなと思いいろいろ試しています。
3歳から水泳を始めて「青春時代はほぼ水の中でした」と話す木下さん。タンポンが水を吸うのが不快だったり、水着から垂れてくるのが水なのか経血なのかわからずそわそわしたりと、彼女もまたパフォーマンスの低下(*20)を感じていたといいます。そんななかで月経カップは、アスリートのお助けアイテムとして、他競技の選手にまで広まっていっているのだとか。
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選手のときは大変でした。大事な試合の前にはフィジカル面であらゆる調整や準備をするのに、生理だけはいつも神頼み。月経カップを使ってみて、生理期間の過ごし方がとても快適になり、生理に対する考え方がガラリと変わりました。「もっと早く知っていたら、もっといい成績が残せたのに」という悔しさもあったので、いままさに生理で悩んでいる子たちに生理用品を変えるだけでも、やりたいことに集中できるようになるんだよ、ということを伝えています。
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お互い相談し合える仲間に。3人の医師から女性たちに伝えたいこと
クロージングトークでは、WHA代表の吉村泰典医師、副代表の大須賀穣医師、対馬ルリ子医師が、「3人の医師から女性たちに伝えたいこと」と題しメッセージを発信。
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左から:大須賀穣、対馬ルリ子
吉村医師は、まだまだ接種率の低い子宮頸がん(*21)ワクチンの重要性、大須賀医師は、4月から不妊治療の保険適用拡大が始まることを受け、「不妊かなと思ったら(*22)、躊躇せずに早く治療を受けてほしい」とオンラインでメッセージを呼びかけた。
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今回リモート参加した吉村医師は、子宮頸がんとその予防について解説した(写真は昨年10月に実施した同イベントの様子)
そして、対馬医師は支援を必要としている女性たちに向け、各地で女性の健康について取り組みを行なうフェムシップドクターについて語り、「このイベントをきっかけにお互いに相談し合える仲間になれたらと思います」とイベントを締めくくった。
このイベントのアーカイブは4月末までYouTubeで視聴可能。自分の心とからだについて知るために、そしてまわりの人のことも知るために、気になったトークセッションがあればぜひご覧いただきたい。
- イベント情報
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『わたしたちのヘルシー 心とからだの話をはじめようin Mar. 2022』
2022年3月6日(日)
時間:13:30〜20:00
- 協賛社情報
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インテグロ株式会社
月経カップや吸収型サニタリーショーツという新しい生理ケアを提案し、女性が生理によって自由な活動を制限されることなく、だれもが自分らしく生きやすい社会を目指します。ディーバカップ
2002年の月経カップ「ディーバカップ」発売以来、快適でエコな生理体験を提供するだけでなく、生理のタブーをなくし、教育と生理ケアへの平等なアクセスを訴え、世界中の女性をエンパワーメントしています。
- 協賛社情報
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ゼリア新薬工業株式会社
ゼリア新薬は、「健康づくりは幸せづくり」をモットーに、独創的で価値ある製品の開発・製造・販売を通じて、健康と美しさを願うすべての人々の豊かな生活の実現に貢献することを目指しております。
- 協賛社情報
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帝人株式会社
帝人は「クォリティ・オブ・ライフの向上」という理念のもと、科学的に確かな機能を有する食品素材事業も推進しています。膣内フローラを正常に整える乳酸菌UREXの詳細はこちら。
- 協賛社情報
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トッパン・フォームズ株式会社
『女性のリズム』を把握するための新しいセルフケアIoTサービス『わたしの温度🄬』。寝ている間に女性特有のリズムを自動計測する新習慣デバイスと専用ブラのセットで、あなたの毎日に寄り添いながら、ココロとカラダのキレイを応援します。
- 協賛社情報
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株式会社ファイブテイルズ
サロン開発のデリケートゾーン専用ケア製品「Ibiza Beauty」を通じて、繊細な心と体に寄り添い、女性が活き活きと輝くライフスタイルをエンパワーメントするフェムケア・カンパニーです。
- 協賛社情報
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ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
ちょっとした悩みでも相談できる、かかりつけの婦人科はありますか?
産婦人科はどんなところで、どんな病気が診てもらえるかなどご紹介します。
- 協賛社情報
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株式会社ツムラ
ツムラは、「自然と健康を科学する」という経営理念のもと、漢方薬を通じて人々の健康に寄与し、豊かな生活環境づくりの実現とともに、女性のライフステージのサポートを目指しております。
- 協賛社情報
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久光製薬株式会社
更年期は誰にでも訪れる、からだと心の転換期です。更年期について知ることは女性のライフステージにおいてとても重要なことです。明るくあなたらしく過ごすために、できることをしてみませんか。
- 協賛社情報
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フェリング・ファーマ株式会社
フェリング・ファーマ株式会社は、生殖医療領域に注力し、患者さん・医療従事者に貢献できるイノベイティブな治療薬を提供する、価値のある製薬会社を目指しています。
不妊に悩む方々へ向けて、妊娠のしくみや生殖に関する正しい情報を発信しています。
- 協賛社情報
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富士製薬工業株式会社
弊社は約半世紀以上、女性医療分野に注力してきた製薬企業です。「世界の女性のwell-beingの向上」にむけてこれからも女性の心とからだのヘルスケアに、医薬品を通じて貢献いたします。
- ウェブサイト情報
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【心とからだの話をはじめるメディア】わたしたちのヘルシ―
Women's Health Action×CINRAがお届けする、女性の心とからだの健康を考えるウェルネス&カルチャープラットフォームです。月経・妊活など女性特有のお悩みやヘルスケアに役立つ記事、専門家からのメッセージ、イベント情報などをお知らせします
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