特集 PR

不思議っぷり全開! henrytennisインタビュー

不思議っぷり全開! henrytennisインタビュー

インタビュー・テキスト
杉浦太一(CINRA, Inc. 代表取締役)
2009/10/29

1年が経つのはものすごく早いが、3年半というと結構長い。2年半続いているカップルというのはよく聞くが、3年半というと一気にハードルが上がる(ような気がする)。それくらいの歳月だ。さて、henrytennisがファーストアルバムをリリースしたのが2006年の5月。それから3年半後の2009年11月11日、いよいよセカンドアルバム『R.U.R.』がリリースされる。オシャレさ、泥臭さ、激しさ、浮遊感といった相反する言葉を全部ひっくるめながらも美しくパッケージされたこの音楽には、音楽好きを熱狂させる力と、誰にでも伝わるポップさとが見事に同居している。日本音楽シーンの新たな境地を切り開くhenrytennisのリーダー・奥村さんの卓越した才能というか不思議っぷりに、インタビューは終始笑いと驚きの連続だった。

(インタビュー・テキスト:杉浦太一)

HMV online

60人からの愛情溢れるメッセージ

―ライブおつかれさまでした! 数ヶ月ぶりに見たんですが、だいぶパワーアップしてますね。

岸田(ドラム):ありがとうございます。今日は実はメンバー揃って体調崩し気味だったんですよ(笑)。でも、ライブの良し悪しって、ほんとにやってみないとわからないんですよね。「今日は完璧だ!」って思っても、やってみるとそうでない時もあるし。今日はいいかんじにできました。

植野(鍵盤):本番前に、奥村さんが小さい紙コップ持ちながらフラフラ歩いて来て、「・・・バーガーキングで水汲んでもらった。」って聞いて、「あぁ、この人だめだ。今日は完全にだめだ」って思って(笑)。でもまぁ、奥村さんの場合は普段からそういうところあるからね。

奥村(ギター):始まるまではわからなかったね。うまくいって良かったよ。

不思議っぷり全開! henrytennisインタビュー

―今日はセカンドアルバム『R.U.R.』について色々と聞いていきたいんですが、ファーストから実に3年半ぶりということで、henrytennisはこの期間、色んなことがあったんじゃないですか?

奥村: そうですね。なんと言ってもファーストアルバムをリリースした頃のメンバーで残っているのはぼくだけですからね(笑)。みんなそれぞれの理由があって離れていったんだけど、今のメンバーで新しいアルバムがつくれて、本当に嬉しいです。すごいセンスを持ったメンバーですから。

―バンドを続けていくっていうのは、大前提としてタフなことだと思うんですけど、そんな苦境にありながらもメンバーを集めて、これだけの作品をつくりあげる。その原動力は何ですか?

奥村:カッコいいことを言うつもりはないんだけど、ぼくの中で音楽はライフスタイルそのものなんです。だから、「やめる」っていう選択肢は最初からないんです。やっていきたい音楽っていうのは明確にあったから、それを一緒にできる人たちを集めてやろう、って。でもやっぱり、メンバーには本当に助けられていますね。

―助けた側としては、いかがですか?

植野:助けているようで、助けられているんですよ。助け合いですよ。

奥村:ありがたやありがたや。

岸田:いい話しだ!(笑) 早くもインタビューの締めっぽいですね。

―締まりましたね(笑)。ありがたやと言えば、このフライヤーですよ。60組の人のコメントがギッシリ。

不思議っぷり全開! henrytennisインタビュー
※クリックで拡大します

奥村:いやぁ、これはね。コメントもらう度に、みんなの愛を感じましたね。

―なぜ、こんなにもたくさんの人たちがhenrytennisや奥村さんのことを想ってくれるんですかね。

奥村:うーん、何もないですよ。「いつもニコニコしているのは疲れてるからなんでしょ?」ってこの前突っ込まれたし・・・。

植野:あっくん(バンドで最年少のサックス担当)にも、「表情を変えるのがめんどくさいからでしょ?」って言われてたね(笑)。

奥村:一番年下にこんなこと言われるんですから。

全員:笑

岸田:でもまぁ、主催イベントをたくさんやってきたから、っていうのはあるんじゃないかな。奥村さんはバンド活動だけじゃなくて、同じシーンにいるバンド同士でイベントをやったりしていて、そういう音楽シーンに対する積極的な活動が、支持を集めるきっかけになったとは思います。

奥村:バンドはライフワークとしてやっているわけなんですけど、イベントをやる時のモチベーションは、世界の音楽のレベルをフラットにしたいっていうことなんです。各国がバラバラなんじゃなくて、肩を並べて競いたい。そのためには、日本の音楽のレベルを上げないといけないんです。日本にいる良いバンドは、ほんとに良い。全く世界の音楽にも引けを取らないんですよ。でも、そういうアンダーグラウンドなところに光があたらないから、世界には届かない。そういう悔しい現状があるから、少しでも多くの人に日本の素晴らしい音楽を知ってもらって、日本の音楽のレベルを世界と並ばせられれば、っていう想いがあるんです。

2/3ページ:突然、「ちょっと待って! でっかいUFOが〜」って(笑)。

Page 1
次へ

リリース情報

R.U.R.
henrytennis
『R.U.R.』

2009年11月11日発売
価格:2,500円(税込)
CINRA RECORDS DQC-365

1. Valencia raincoats
2. Jesus
3. Dortmund in the sky
4. red cats
5. circle
6. Weekday heartbreak
7. Song to say hello
8. Holy Ghosts
9. oslo

プロフィール

henrytennis

NEW WAVE OF PROGRESSIVE ROCK。Gt、Ba、Dr、Key、Sax、Glocken、PCによって奏でられる音楽は、インストゥルメンタル主体の生楽器によるミニマリズムを重視した音楽性を基本に構築され、豊かなリズムと音の波が押し寄せ、グルーヴを創り上げる。そのミニマルなリズムに突如、ユニゾン、変拍子という展開を挿入し、既存のインストバンドとは違うダイナミズムを持ち合わせ、多くの人を圧倒させる。09年11月11日に、2ndアルバム『R.U.R.』をリリースする。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

岩井勇気(ハライチ)『ひねくれとか言われても俺はただ自分が進みたい道を選んでるだけ』

ドリームマッチでの『醤油の魔人 塩の魔人』、ラジオで突如披露した推しキャラケロッピをテーマにしたEDM調楽曲『ダメダメケロッピ』など、音楽的な才能に注目が集まる岩井勇気。今回はミツカン「こなべっち」とタッグを組み、自らがマイクを取ってラップに挑戦。しかもこの動画、岩井がこれまでラジオや書籍の中で言及してきた、珪藻土のバスマットや、海苔、メゾネットタイプの部屋、クラウス・ノミなどのネタが詰まっていて、まさか岩井さんの自宅なのでは……? と隅々まで見てしまう。つぎはぜひ、自作のトラックとリリックによる曲が披露されることを待っています。(川浦)

  1. 荘子itが執筆 『スパイの妻』の「軽さ」が持つ倫理的な意味とは 1

    荘子itが執筆 『スパイの妻』の「軽さ」が持つ倫理的な意味とは

  2. あがた森魚が引退を発表、渋谷CLUB QUATTROで100人限定ワンマンライブ開催 2

    あがた森魚が引退を発表、渋谷CLUB QUATTROで100人限定ワンマンライブ開催

  3. 曽我部恵一と語る、個に還れない時代のリアル 人はなぜ踊るのか? 3

    曽我部恵一と語る、個に還れない時代のリアル 人はなぜ踊るのか?

  4. 山崎賢人&土屋太鳳W主演 Netflix『今際の国のアリス』場面写真公開 4

    山崎賢人&土屋太鳳W主演 Netflix『今際の国のアリス』場面写真公開

  5. 『ハリー・ポッターと賢者の石』初の3D上映が全国の4D劇場82館で実施 5

    『ハリー・ポッターと賢者の石』初の3D上映が全国の4D劇場82館で実施

  6. 星野源、長谷川博己、新田真剣佑、橋本環奈、浜辺美波が先生役 ドコモ新CM 6

    星野源、長谷川博己、新田真剣佑、橋本環奈、浜辺美波が先生役 ドコモ新CM

  7. のん×橋本愛が7年ぶり共演『私をくいとめて』予告編&ビジュアル公開 7

    のん×橋本愛が7年ぶり共演『私をくいとめて』予告編&ビジュアル公開

  8. 表層的なのは嫌。市川渚が重んじる本質と、こだわり抜かれた生活 8

    表層的なのは嫌。市川渚が重んじる本質と、こだわり抜かれた生活

  9. シム・ウンギョンが日本映画に挑戦したわけ。韓国人気女優の素顔 9

    シム・ウンギョンが日本映画に挑戦したわけ。韓国人気女優の素顔

  10. 『アングスト/不安』の怖さ。殺人が論理的答えとして導き出される 10

    『アングスト/不安』の怖さ。殺人が論理的答えとして導き出される