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不思議っぷり全開! henrytennisインタビュー

不思議っぷり全開! henrytennisインタビュー

インタビュー・テキスト
杉浦太一
2009/10/29

小学校6年の時、“ヘイ・ジュード“を聴いて、
びっくりして停止ボタン押しちゃって。

―そんな奥村さんが、音楽をそもそも始めたきっかけってなんだったんですか?

奥村:小学校6年生くらいの時に…

―はやっ(笑)

奥村:よく駅前で売っているような、ビートルズの海賊版ってあるじゃないですか。あれをおふくろが買ってきて、家で突然“ヘイ・ジュード”が流れたんです。それがあまりにも驚きで、その時手にしていた『ムーミン谷の冒険』を放っぽり出して、Aメロが終わったところですぐに停止ボタンを押したんです。「一体何が起こったんだろう」ってわけがわからなくなって。それで巻き戻してもう一回Aメロから聴いて、Bメロのところでまた巻き戻してBメロを聴き直してって繰り返して、一向に前に進めない…。

不思議っぷり全開! henrytennisインタビュー

―とんでもない小6ですね。

奥村:もうそれ以上は聴けなくなっちゃったんですよ。完全に自分のキャパをオーバーしてたんです。

―情報量が多過ぎちゃったんですね、ビートルズが。

奥村:後から聞いたら、当時僕は男闘呼組(おとこぐみ)に興味を示したりしていて、母親が「あぶない、あぶない、センスの悪い子に育っちゃう」って思って狙ってビートルズを聴かせたらしいんですけどね。

―そう考えるお母さんもすごいけど、それに反応する子供も子供ですね。早熟にもほどがある…。そんな小6からの音楽人生の中で、一番嬉しかったこととか、あるんですか?

奥村:2006年に木曽鼓動っていう野外フェスティバルに出演して、13分くらいの長い曲をやったんですね。最初はゆっくりした感じで、最後に開放的になる曲なんですけど、その開放的になる時に、Dのコードをジャーンって弾いたんです。その瞬間に、周りの木がその音に反応を示したような感じになったんですよ。

―え? 木ですか? ……でもまぁそれは、ものすごく気持ち良さそうですね。

奥村:あれはヤバかったです。

―植野さんはどうでしょう?

不思議っぷり全開! henrytennisインタビュー

植野:フェスはやっぱり楽しいですよね。あと、ライブをしている時に、ある曲のある部分でメンバー同士で目を合わせちゃうところがあるんですよ。たぶんお互いあんまり意識はしていなくて、ライブ終わった後も「目が合ったよね」みたいなことは言わないんですけど、そこがなんか寅さんっぽくて、好きなんですよね(笑)。

岸田:ぼくの場合は直接的ではないんだけど、音楽をやっているおかげで色んなところに行けたり、色んな人と出会えることですかね。海外なんてライブしに行ったことしかないし、色んなことを共有できる深い人間関係もたくさんできるし。

―なるほど、では最後に今回のアルバム、どんな人に聴いてもらいたいですか?

奥村:普段洋楽を聴いている人に聴いてもらいたいですね。洋楽を聴く人って、インディーズは聴かないじゃないですか。そういう人に、日本のインディーズも捨てたもんじゃないな、って思ってもらうことがスタートかと。

岸田:ぼくはあまりライブハイスに行かない人に聴いてもらいたいですね。やっぱりライブハウスに行く人って、全体で考えれば圧倒的に少ないじゃないですか。だから、少しでもその外にいる人たちに聴いてもらえたら嬉しいです。

植野:岸田君が言うように、このアルバムはポップさがとても出ていると思うので、どんな人でも聴ける音楽になっていると思います。インストミュージックを聴いたことがない人にも聴いてもらいたいですね。あとは、奥村さんみたいな小学6年生に聴いてもらえたら大成功なんじゃないでしょうか。

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リリース情報

R.U.R.
henrytennis
『R.U.R.』

2009年11月11日発売
価格:2,500円(税込)
CINRA RECORDS DQC-365

1. Valencia raincoats
2. Jesus
3. Dortmund in the sky
4. red cats
5. circle
6. Weekday heartbreak
7. Song to say hello
8. Holy Ghosts
9. oslo

プロフィール

henrytennis

NEW WAVE OF PROGRESSIVE ROCK。Gt、Ba、Dr、Key、Sax、Glocken、PCによって奏でられる音楽は、インストゥルメンタル主体の生楽器によるミニマリズムを重視した音楽性を基本に構築され、豊かなリズムと音の波が押し寄せ、グルーヴを創り上げる。そのミニマルなリズムに突如、ユニゾン、変拍子という展開を挿入し、既存のインストバンドとは違うダイナミズムを持ち合わせ、多くの人を圧倒させる。09年11月11日に、2ndアルバム『R.U.R.』をリリースする。

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