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根っからの音楽人 伊藤ゴローインタビュー

根っからの音楽人 伊藤ゴローインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:柏井万作
2010/11/16

作曲家、編曲家、ギタリスト、プロデューサーであり、ソロ・ユニットMOOSE HILLやボサノヴァ・デュオnaomi & goroとしてアーティスト活動も展開する伊藤ゴロー。一般的にはボサノバのイメージがやや強いかもしれないが、それも彼にとっては一側面でしかないようだ。ビートルズ、ジョン・レノン、オーティス・レディングといった自身のルーツにオマージュを捧げた、伊藤ゴロー名義による初のボーカル・アルバム『Cloud Happiness』、YMOのお三方をはじめ、commmonsのアーティストを中心とした豪華な面子がクリスマスの名曲をカバーし、伊藤がプロデュースを担当した『Christmas Songs』(アートブック付きの限定盤『Christmas Songs and Pictures』も同時発売)というこの秋冬にリリースされる2枚の作品で、彼は自らの音楽領域を益々広げている。そう、肩書きにもジャンルにも縛られることなく、好奇心の赴くがままに様々な音楽を吸収し、作品として世に送り出し続ける伊藤ゴローは、根っからの音楽人なのである。

(インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:柏井万作)

(今回収録したのは)若い頃作ったんで、曲作りもままなってない感じとか、そういうのが愛しいなと思って。剥き出しの、原形のまま録ったつもりなんですけど。

―プロフィールには「作曲家、編曲家、ギタリスト、プロデューサー」とありますが、ご自身としてはどの肩書きが一番しっくり来ますか?

根っからの音楽人 伊藤ゴローインタビュー
伊藤ゴロー

伊藤:あまり気にしたことがないんですけど…こだわりはないっていうか、「音楽をやってる人」みたいなところですかね。居心地のいいところはどこかっていうのは自分でも定かではなくて(笑)。今回ソロをやってますけど、果たしてこのソロが自分の一番居心地のいいところかというとそれもまた…。作ってるときはこれだと思って作ってたんですけど、いざできてみると、自分の中のひとつの要素なのかなって。


―「伊藤ゴロー」名義だからこれが本質というわけではない?

伊藤:自分が辿ってきた音楽的なルーツをやったという意味では本質的なところかもしれないですけど、このために今までずっと積み重ねてきたわけでもないので…。曖昧で申し訳ないんですけど(笑)。

―いえいえ(笑)。そもそも自らのルーツを見つめ直すような作品を作ろうという考えはどのようにして生まれたのですか?

伊藤:ずっとやりたかったんですけど、なかなかタイミングがなくて。その鬱積したものを吐き出したっていうのが正直なところなのです。

―ルーツを表面的になぞるだけのような作品にはなっていませんよね。もっと本質的な部分でのルーツへの共感、同じ作り手としての意識のようなものを感じます。

伊藤:そうですね。表面的にジョン・レノンっぽい、ビートルズっぽいっていうのを探し出すのは大変で、パッと聴きはそんなに(ルーツを)感じないかもしれないけど、仰られたとおり、そういうことだと思います。

―“Down In The Valley”は18歳のときに作ったそうですが、若い頃から歌ものの曲を作っていたのですか?

伊藤:そんなにたくさんは作ってなかったですけど、誰に聴かせるともなく、ホントに自分のためみたいな感じで作っていたんです。(今回収録したのは)若い頃作ったので、曲作りもままなってない感じとか、そういうのが愛しいなと思って。剥き出しの、原形のまま録ったつもりなんですけど。

―若い頃の、ある意味では未完成な曲をそのままの形で出すのは勇気の要ることだったのではないですか?

伊藤:色んなアーティストの作品を聴いても、そういう(ある意味で未完成な)ところに惹かれるんです。ちょっといびつなものっていうか、それがその人の個性なんだろうし、きっとそういういびつなところが聴く人にとっても魅力になるのかなと思っていて。新しい曲だと、そのまま録っちゃうみたいなことはできないかもしれないけど、昔の曲ならいいんじゃないかと思って。

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リリース情報

伊藤ゴロー<br>
『Cloud Happiness』
伊藤ゴロー
『Cloud Happiness』

2010年9月29日発売
価格:2,500円(税込)
RZCM-46607

1. Happiness
2. Captain Coo With A Butterfly
3. The Sun Is Shining
4. Cruel Park #C
5. Interlude
6. De Longueuil À Berlin
7. Down In The Valley
8. Snow
9. White Book
10. Postludium #3
11. By This River

V.A.<br>
『Christmas Songs』通常盤
V.A.
『Christmas Songs』通常盤

2010年11月17日発売
価格:3,500円
RZCM-46627

1. Frosty the Snowman / 原田知世
2. Rudolph the Red-Nosed Reindeer[赤鼻のトナカイ]/ 細野晴臣
3. White Christmas / 高橋幸宏
4. Christmas Eve ∼ We Wish You a Merry Christmas / トクマルシューゴ
5. Kabon's Christmas / Sean O'Hagan(The High Llamas)
6. Sleigh Ride [そりすべり]/ コトリンゴ
7. God Rest Ye Merry Gentlemen / naomi&goro
8. Listen, The Snow Is Falling / 嶺川貴子
9. Snow / 伊藤ゴロー
10. Finland / Arthur Jeffes(The Penguin Cafe)
11. Merry Christmas Mr.Lawrence re-modeled by Goro Ito / 坂本龍一

初回限定盤『Christmas Songs & Christmas Pictures』(税込価格:3,500円)には菊地敦己(Bluemark)監修による豪華アートブック集付き。
アートブック参加アーティスト:
小金沢健人
長崎訓子
Matthieu Manche
塩川いづみ
横山裕一
菊地敦己

都築潤

編師203gowのクリスマスグッズ
Christmas Songs リリース記念緊急企画!
Christmas pictures and movies contest

伊藤ゴロープロデュースの珠玉のクリスマスコンピレーションALBUM「Christmas Songs」。このアルバムのリリースを記念して、「Christmas picture and movie contest」を開催いたします。

募集内容
■Christmas Pictures
あなたのお家の自慢のクリスマス・ツリーを写真に撮って送って下さい。

■Christmas Movies
今作品に収録されている楽曲(どれでも可)をイメージした映像をyoutubeに上げてURLを送って下さい。

送り先:christmas@commmons.comへ送って頂くか、twitterでハッシュタグ #xmassongs を付けて画像を貼り付けて呟いて下さい。こちらでピックアップさせて頂きます。

いずれもプロアマ、クオリティは問いません。誰でもお気軽に参加できます。 皆様のご応募お待ちしております。

最優秀賞には編師203gowによる世界で一つだけのクリスマスグッズをプレゼントいたします。

詳しくはコチラまで

プロフィール

伊藤ゴロー

作曲家、編曲家、ギタリスト、プロデューサー。インストゥルメンタル音楽をメインに、映画やドラマの音楽を手がけ、国内外でアルバムのリリース、ライブを行う。原田知世直近の2作「music & me」「eyja」をプロデュース。ソロ・プロジェクト MOOSE HILL (ムース・ヒル) として、また布施尚美とのボサノヴァデュオnaomi & goroとしても活動中。

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