特集 PR

バカバカしくて最高な「ザ50回転ズ」のロックンロール

バカバカしくて最高な「ザ50回転ズ」のロックンロール

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
2010/11/24

一度見たら忘れたくても忘れられない強烈なルックスと仰天必至のパフォーマンスで、ライブ会場を熱狂させてきたザ50回転ズが、長い長いブランクを経てカムバック! 1年10ヶ月ぶりの新作『ロックンロール・マジック』は、彼らのロックンロール愛が様々な角度から溢れ出た楽曲を、ぶっ飛んだストーリー仕立てに並べた6曲入りのミニアルバムで、初回盤にはなんと、『片腕マシンガール』や『古代少女ドグちゃん』で知られる奇才・井口昇監督が、収録6曲を丸々1本の映画にしたDVD付き。最高にバカバカしくて、最高にロマンチックなザ50回転ズの3人を直撃!

(インタビュー・テキスト:タナカヒロシ)

アルバム全体をストーリー仕立てのPVにしたらおもろいんちゃう? みたいな話になって。

―いよいよ移籍第一弾『ロックンロール・マジック』が完成しました。1年10ヶ月もリリースが空いたけど、その間は何を?

ダニー:曲作りとツアーと。いわゆるバンドの仕事を。いい曲できてんなーと思ってるのに、レーベルがなかなか決まらずに作品を出せる目処が立たなくて。レコーディングができないこの寂しさ!

ドリー:待ってくれてる人もいるし、早く新作を出したい気持ちはあったんですけど、常にライブはしてたし、曲もできてたので、実はそれほど心配はしてなかったですけどね。

ボギー:僕も不安はなかったんですけど、まわりから「最近なんか出したん?」みたいなことをよく言われて。そこで「うーん、ちょっとねー、いまねー」って言うのがけっこう辛くて(笑)。

ダニー:「レコード最近出したん?」「おー、出したでー。去年の1月」「け、けっこう前やな…」みたいな(笑)。でも、今作がこれだけ濃密になったのは、そのブランクのおかげというか、練り上げる期間があったのがよかったんやなと思いますけどね。コンセプトをしっかり決める時間もあったし。

―そのコンセプトは、どんな感じで決まったの?

ダニー:まずはミニアルバムでいこうという話になって。その時点で作っていた曲を統一感が出るように選り分けていったら、何やらロマンチックでダサげなタイトルであったり、フレーズであったり、メロディーラインであったりの曲が集まったんですよ。こういう曲ができてるってことは、いま俺たちはこれがやりたいっていうことやから、これでいこうぜと。それで、さぁ制作にかかろうぜというときに、アルバム全体をストーリー仕立てのPVにしたらおもろいんちゃう? みたいな話になって。じゃあ、俺がストーリー考えますわって。

バカバカしくて最高な「ザ50回転ズ」のロックンロール
写真手前がダニー

―そのストーリーが原案になって、監督/脚本・井口昇、主演・ザ50回転ズのショートムービーになり、初回盤にDVDとして付属されると。

ダニー:そうなんですよ。そのストーリーをかいつまんで言うと、1曲目の"I can not be a good boy"でロックンロールにガツーンとやられた子が、タイムマシーンに乗ってロックンロールの黄金時代に旅をするというものやったんですね。間違えて80年代に不時着して、ハードロックバンドと対決したりとか、細かいことはいっぱいあるんですけど、そういうストーリーを組んで、入れる予定の曲を見直したときに、肝になるタイムマシーンに関する歌がないことに気付いて。それで、そのストーリーありきで、タイムマシーンとロックンロールの魔法をテーマに"夢見るタイムトラベラー"を書いたんです。

ドリー:タイムマシーンの曲がほしいなぁって言った次の日くらいに、歌詞も含めてできてたよね。

ダニー:テーマが決まってたから、まぁスラスラできる。80年代のちょっとダサめの歌謡曲みたいな歌詞をロックンロールに乗せて歌いたいなと思ったんですよね。今回そういう80sフレーバーが随所にふりかけられたタッチにもなってるし。だから統一感を出すためにも、タイムマシーンを歌うんやったら、ちょっとダサいアプローチでいこうぜって。それで今回の6曲が揃って。

Page 1
次へ

リリース情報

チェスト!チェスト!チェスト!
ザ50回転ズ
『ロックンロール・マジック』初回限定盤(CD+DVD)

2010年11月17日発売
価格:2,300円(税込)
Sony Music Associated Records / AICL-2185〜2186

1. I can not be a good boy
2. 夢見るタイムトラベラー
3. いけないビート
4. S.O.S!
5. サンダーボーイ
6. ロックンロール・マジック
[DVD収録内容]
・井口昇監督によるショートムービー、予告編に加えメイキング映像を収録

プロフィール

ザ50回転ズ

2004年富田林の「大阪ロックンロール少年院」に収容されていた(という設定)、「徳島の酔いどれ」ダニー(Gt,Vo)、「出雲の妖怪」ドリー(Ba,Vo)、「浪速のドラ息子」ボギー(Dr,Vo)の3人が少年院にて奇跡の出会いをし、結成。チャック・ベリー、ラモーンズ、マミーズなどロックンロール・パンク・サーフ・ガレージ等のバンドから多大なる影響を受ける。これまでに2枚のミニアルバム、3枚のアルバムを発表。デビュー以来、アメリカ/オーストラリア/ドイツと海外ツアーも精力的に行い、国内のみならず海外のロックファンも虜にしている。そのロックンロールを完全に顔現&体現した完璧なライブパフォーマンスには定評がある。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

あらかじめ決められた恋人たちへ“日々feat.アフロ”

何かを我慢することに慣れすぎて忘れてしまいそうになっている「感情」を、たった10分でこじ開けてしまう魔法のようなミュージックビデオ。現在地を確かめながらも、徐々に感情を回転させていくアフロの言葉とあら恋の音。人を傷つけるのではなく、慈しみ輝かせるためのエモーションが天井知らずの勢いで駆け上がっていった先に待ち構えている景色が、普段とは違ったものに見える。これが芸術の力だと言わんばかりに、潔く堂々と振り切っていて気持ちがいい。柴田剛監督のもと、タイコウクニヨシの写真と佐伯龍蔵の映像にも注目。(柏井)

  1. ゆずが気づいた「歌いたい」という感情。覚悟を決めて未来に進む 1

    ゆずが気づいた「歌いたい」という感情。覚悟を決めて未来に進む

  2. 中村佳穂が語る『竜とそばかすの姫』 シェアされ伝播する歌の姿 2

    中村佳穂が語る『竜とそばかすの姫』 シェアされ伝播する歌の姿

  3. KERAが見てきた東京のインディ・アングラ音楽シーンを振り返る 3

    KERAが見てきた東京のインディ・アングラ音楽シーンを振り返る

  4. A_oから青い心を持つ全ての人へ 自由に、自分の力で生きること 4

    A_oから青い心を持つ全ての人へ 自由に、自分の力で生きること

  5. 『プロミシング・ヤング・ウーマン』が映し出す、「女性の現実」 5

    『プロミシング・ヤング・ウーマン』が映し出す、「女性の現実」

  6. Daichi Yamamotoと高校生のラップ談義。音楽の自由を10代に学ぶ 6

    Daichi Yamamotoと高校生のラップ談義。音楽の自由を10代に学ぶ

  7. トム・ヨークによるRadiohead“Creep”のリミックスが公式リリース 7

    トム・ヨークによるRadiohead“Creep”のリミックスが公式リリース

  8. ケリー・ライカート特集パンフに蓮實重彦、夏目知幸ら ototoiのグッズも 8

    ケリー・ライカート特集パンフに蓮實重彦、夏目知幸ら ototoiのグッズも

  9. 狂気と恐怖、男2人の権力闘争。『ライトハウス』監督インタビュー 9

    狂気と恐怖、男2人の権力闘争。『ライトハウス』監督インタビュー

  10. アーティストをやめる、苦渋の決断が生んだ現代芸術チーム「目」 10

    アーティストをやめる、苦渋の決断が生んだ現代芸術チーム「目」