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いつまでも危うい2人 uhnellysインタビュー

いつまでも危うい2人 uhnellysインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:柏井万作
2011/03/03

音楽のことよりも、「ちょっと奇抜なことをやりました」、みたいな取り上げられ方が多くて、でも実はそういうバンドの曲の方がすごい普通だったりするんですよ。

―あと今回は言葉もこれまで以上にダイレクトですよね。やっぱり“central”がその象徴だと思うんですけど。

kim:作品通して全部の曲にメッセージがあった方がいいとは思わないですけど、1個ちゃんと自分の意見を明確に示す曲があった方がいいなと思って。かつ、それは音楽的なことの方がよくて、お客さんだけじゃなくて、これを聴くプレイヤーの人にも考えてもらえたら1番いいと思うんですよ。

―「素敵な音楽が向こうに離れてしまったんだかなり」ですもんね。

kim:そう思いませんか?

―そう思うことは僕もよくあります。kimさんは特に最近強く感じるようになってきたんですか?

kim:バンドの取り上げられ方が、「それホントに音楽のことなのかな?」っていうことが多くて。音楽のことよりも、「ちょっと奇抜なことをやりました」、みたいな取り上げられ方が多くて、でも実はそういうバンドの曲の方がすごい普通だったりするんですよ。個性を音楽で出そうとするんじゃなくて、個性的なことをやって、曲は普通みたいな。また、それを持ち上げてる人たちがいて、別にどメジャーでもなんでもなくて、普通にインディーズとかを扱う媒体とかまでそういう感じじゃないですか?って、30歳を超えると思うんですよ(笑)。

―kimさんってバンドの初期は別の仕事をしながら活動していて、少し前に仕事を辞められてるんですよね?それっていつ頃ですか?

kim:2009年中だったとは思うんですけど…1年半とか2年前ぐらいですね。

―それにはかなりの覚悟も必要だったと思いますが?

kim:飲食業だったんですけど、それをずっとやっててもしょうがなくて、どっかでガラッと変えななくちゃとは思ってましたね。28ぐらいまでバイトやって、「もうすぐ30だけどこのままでいいのか?」って葛藤して、バンドが解散したりするじゃないですか?僕の場合は映像に音楽をつけたりとか、そういう仕事の話も少しは来るようになって、それで集中しなきゃって思ったんですよね。

いつまでも危うい2人 uhnellysインタビュー

―そうやってよりリアルに音楽と向き合うようになったからこそ、今作のような言葉が出てきたっていうのもあるかもしれないですね。

kim:うん、それはそうかもしれないですね。

―“subliminal orchestra”にはどんな意味が込められてるんですか?

kim:色んな文化が混ざったものがすごい好きなんです。音楽もミクスチャーが好きで、何かのジャンルと何かのジャンルが混ざって…。

―ジャンルとしての「ミクスチャー」ではなくて、本来の意味どおりの「ミクスチャー」ってことですよね。

kim:そういうのが好きなんですよ。文化って昔から混ざり合ってできていくじゃないですか?それが1個になっちゃうと廃れていって、また新しい何かとつながる。新しいものを生み出すのは、混ざり合うってことなんじゃないかって。

―それこそuhnellysは海外でのライブも多いので、海外の文化と混ざり合うことも多いですよね。最近の海外のライブで感じた日本との違いはどんなことですか?

kim:ライブハウスの出音の問題で、海外はボーカルをすごい大事にして出音を決めてるんですよ。声がちっちゃくなっちゃうようだったら、周りの音をそんなに上げないんですけど、日本のライブを見てると、声が埋もれるぐらいギターがでかかったりとか、異常にドラムをでかくしたりとかそういうのが多くて、その違いは最近よく感じますね。

―それって言葉が重要なuhnellysの音楽にとってはいいことですよね。

kim:そう、だから日本に帰ってきて、音を下げてもらうようにしたんですよね。今まで全然考えてなかったなと思って。

―ライブにおいては、言葉もサウンドの一部っていう感じなんでしょうか?それとも、やっぱり意味を届けたい?

kim:ライブだけ聴いて、俺が何を言ってるのか全部わかるってことはほとんどないんで、キーワードだけでも気になってもらえればいいとは思ってて。今回のアルバムは小節に入る言葉の数を減らして、聴こえてくるのがパッと入るようにしたんです。

―やっぱり日本語に対するこだわりっていうのは大きいですか?

kim:うん、大きいですよ。やっぱり微妙な表現っていうのは母国語じゃないとできないことで、僕の周りの外人も、日本人が英語で歌ってる歌詞がよくわかんないし、意味もわかんなければ文法もおかしいとか、そういうことが多いみたいで、それをやっても仕方ないですよね。

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イベント情報

uhnellys 『to too two』 Japan Tour 2011

2011年3月6日(日)
会場:東京都 吉祥寺 WARP

2011年3月19日(土)
会場:福岡県 福岡 UTERO

2011年3月20日(日)
会場:熊本県 熊本 NAVARO

2011年4月16日(土)
会場:大阪府 大阪 Art Yard

2011年4月17日(日)
会場:京都府 京都 CLUB METRO

2011年4月23日(土)
会場:山形 山形 Sandinista

2011年4月24日(日)
会場:東京都 新代田 FEVER

『ARABAKI ROCK FEST'11』
2011年4月29日(金)
会場:宮城県 みちのく公園北地区 エコキャンプみちのく

2011年5月21日(土)
会場:神奈川県 横浜 BAR MOVE

2011年5月28日(土)
会場:愛知県 栄 Lounge Vio

and more

リリース情報

uhnellys
『to too two』

2011年3月2日発売
価格:2,100円(税込)
Penguinmarket Records / PEMY-016

1. central
2. subliminal orchestra
3. ATSUIMANAKO
4. you kill time
5. BO-FU-U
6. birthday
7. black panther
8. cassy
9. back door man
10. curve

プロフィール

uhnellys

国内はもちろん海外からも高く評価されている孤高の男女ユニットuhnellys(uhnellys)。kimのバリトンギターによるリアルタイムサンプリングと、それにジャストのタイミングで合わせたmidi*のグルーヴを基盤に、ロック、ヒップホップ、ジャズの垣根を飛び越えた独自のサウンドを構築し、原点に帰る2人だけでの生演奏を実現。昨年のオーストラリアの大型フェスへの出演やカナダツアーなど海外活動を経てリリースされる今作は限りなくライブに近い空気感が詰まった最高傑作!これは最高にウネってる。

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