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音楽を生活に取り戻すために the telephonesインタビュー

音楽を生活に取り戻すために the telephonesインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:柏井万作
2011/11/21

海の向こう、イギリスのマンチェスターはTHE STONE ROSESの再結成によって大きく盛り上がっているが、the telephonesのフロントマン石毛輝いわく「日本のマンチェスター」である埼玉の浦和も、12月23日に行われるthe telephonesのさいたまスーパーアリーナ公演に向けて、徐々に熱を高めている。the telephonesというバンドは海外の音楽に対するピュアな愛情を表明し、高い志を持って活動を続けることで成功を収めてきたバンドであるが、その分誤解を受けることも多く、これまでの道のりは決して平坦ではなったはずだ。しかし、初の海外レコーディングをニューヨークで敢行し、自らのオリジナリティを再確認した現在の彼らは、強い決意を持って、「音楽を生活に取り戻したい」と言う。もしかしたら、「大げさだなあ」と思う人もいるかもしれない。しかし、「これからはオーディエンスの時代だ」と宣言したTHE STONE ROSESが実際に時代を動かしたことを、僕ははっきりと覚えている。

また音楽に対してピュアに戻れたというか、そんな気がします。

―新作『Rock Kingdom』は、非常にソリッドでタイト、ロックであり、パンクな作品になりましたね。

石毛:単純に、前のアルバムと違うものを作りたがる人間なんです。前の『We Love Telephones!!!』では曲のバリエーションを広げたので、その反対のものを作ろうとすると、シンプルかつ短いものになったということですね。あんまりごちゃごちゃした重ね録りもしないで、シンプルなロックというか、ガレージとかパンクっぽいのを作りたいと思って。

―今回の作品がニューヨーク録音だと聞いたときに、近年のいわゆる「ブルックリン・シーン」を意識した音になるのかなって一瞬思ったんですけど、そういう作品ではないですよね。時代との距離間はどう考えましたか?

石毛:もちろん意識はするんですけど、サウンド面に関してはプロデューサーのアレックス(・ニューポート)に任せました。それこそアレックスはブルックリンに住んでるので、彼が「このバンドが持ってる空気感はすごくいいから、それを出していこう」って言ってくれて、それは自信になりましたね。寄せる必要がなかったっていうか。

―やっぱりニューヨークでのレコーディングは大きな経験だったわけですよね。

石毛:レコーディングもそうですけど、アレックスに紹介してもらってお忍びでライブをやったんですよ。正直自分のやってる音楽は現地では受けないだろうなって思ってたんですけど、いざライブをやったらめちゃめちゃ盛り上がったんですね。機材もそんなに持って行っていなかったから、5~6曲しかやんなくて、アンコールももちろん用意してなかったんだけど、「ONE MORE SONG!」ってすごくて(笑)。

―おー、それは嬉しいですよね。

石毛:ニューヨークでこんなにライブが盛り上がるのは珍しいらしくて、「最近は腕組みしながら見るお客さんが多くて、それが嫌だったんだ」って現地の人に言われたり。「君たちみたいなエナジーのあるバンドが好きだから、ニューヨークに住んでくれ」とか(笑)。

石毛輝
石毛輝

―さっき言った「自分のやってる音楽は現地では受けないと思った」っていうのは、今のブルックリンの流行りの音とは違うからっていうことですか?

石毛:そう思ってました。洋楽に対する憧れが強い分、自分は模倣品っていう意識がどこかにあったんです。でも、アレックスには「アメリカの英語とイギリスの英語が混ざってるのが面白い」って言われたりして、自分が思ってるより現地の人って細かいこと気にしてないんだなって。逆に、日本人の方が海外のロックに憧れてる分、英語の正しさとかに過敏に反応してるみたいですね。

―やっぱり日本の中にずっといると見えないことってありますよね。一回外から見てみることの重要性ってやっぱり大きい。

石毛:そうですね、また音楽に対してピュアに戻れたというか、そんな気がします。

2/3ページ:誰だって最初から音楽に詳しいわけじゃないから、音楽に興味を持つきっかけになりたい。

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イベント情報

『SUPER DISCO Hits!!!~そして伝説へ~』

2011年12月23日(金・祝) OPEN 16:00 / START 17:00
会場:埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
出演:the telephones
料金:前売 3,731円 当日未定

全国各地よりさいたまへ集まるためのツアーも盛り沢山!

リリース情報

the telephones『Rock Kingdom』
the telephones
『Rock Kingdom』

2011年10月12日発売
価格:2,800円(税込)
EMI Music Japan / TOCT-27095

1. White Elephant
2. DISCO AGE MONSTERS
3. Yeah Yeah Yeah
4. Punk Is Not Heavy Metal
5. Just One Victory
6. A A U U O O O
7. I Am Me
8. Crash The TV
9. New York City
10. Can't Stop Loving You

プロフィール

the telephones

2005年に埼玉県浦和にて結成。ポストパンク、ニューウェイブにも通じるダンスロックサウンドで各地のフェスを席巻しながら、ライブハウスとクラブシーンをつなげるロックバンドとして注目を集める。2011年12月23日にはバンド史上最大規模となるさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ『SUPER DISCO Hits FINAL !!! ~そして伝説へ~』も実施。ハイテンションなライブパフォーマンスは、ロックファンの熱狂的な支持を集めている。

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