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LAMAが打ち出した「ポップ」の理由

LAMAが打ち出した「ポップ」の理由

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:前田伊織
2011/12/01

たまたまこの半年間ほど4人でキャッキャやって、楽しいLAMAの場を具現化したら、この14曲になったのかなって。(牛尾)

―じゃあ、アルバムの青写真があったわけではないんですね。

ナカコー:全員の個性が上手く配置されたものになればいいなとは思ってて、民主的なバンドになろうと思ってたというか、全員の色がバキッとあるものにはしたいと思ってた。でも、それはあんまり意識せずに、自然とそうなっていったのがすごい良かったなって。

牛尾:「こういう方向で、こういう音を鳴らすのがLAMAです」っていうのがあるわけではないと思うんですよ。LAMAはあくまで「場」だから、その「場」で何をやるかっていうのが重要で。だから、たまたまこの半年間ほど4人でキャッキャやって、楽しいLAMAの場を具現化したら、この14曲になったのかなって。

―そういう中で、この4人の共通点は見えてきました?

牛尾:具体的に「ここが共通点」っていうのはなくて、ミキちゃんがよく言ってるけど、冗談が通じる関係性っていうか、そっちの方が大事だったりすると思うんですよね。

―感性の部分?

牛尾:よく言えば(笑)。僕の「ゲッツ!」っていうので、ミキちゃんがすごい笑ってくれるとか、そういうのだから(笑)。

―何より場を楽しむっていうことにプライオリティがあったと。

牛尾:それしかなかったような(笑)。楽しかったんですよ、すごく。スタジオに入って最初の3時間はお茶してるだけなんですけど、僕はこれまでソロでやってきたから、そういうのが初めてだったんですよね。だから余計に「楽しい」っていうことが大事だったのかもしれないですけど。アルバムの制作が終わってスタジオに入んなくなっちゃったら、すごく寂しくて。

ナカコー:前提として、4人とも作品を作ったことがある人たちだから、一緒にやるのであれば現場は楽しくやりたいっていうのがあって。楽しくやるコツを知ってる人たちだから、実際すごくいい現場だったと思います。

―これまでにLAMAみたいな現場って他にありました?

ナカコー

ナカコー:これだけ自由な現場はあんまりないかも。音を出して、その都度判断していくっていうのは。必ず音の方向性とか制約があって、それを決めた上で作っていくっていうのが多かったけど、今回はそうじゃなくて、「みんなどんな音出すんだろう?」っていうところから作っていくから、それは多分初めてじゃないかな。


―これまでやってこなかったことをやる喜び、新鮮なことをやるっていうのもLAMAの重要な要素だと言えますか?

ナカコー:何を出してくるかわからない中で、リアルタイムで「じゃあ、こうしよう」って決めていくのは、作ってるって感じはしますよね。他の現場でも共同作業感のある現場はあるんだけど…それって普通表立って見えない部分で、LAMAはそれを表立って見せてるっていうのは面白いですけどね。

―そこはある程度意識的な部分だった?

ナカコー:うん、それはちょっと思ってたかな。全員Twitterやってるから、「今日はこういうことやろう」っていう内側の話をTwitter上でやり合って、それを俯瞰して見てる人もいたら面白いじゃん? っていう。そういう「場」だと思うし。

―そういう見せ方自体が、メディアアート的だと言えるかもしれませんね。

ナカコー:でも、「メディアアートだよね」って自分で言ってる人たちだったら、上手く行ってないと思う(笑)。そうじゃなくて、ただ楽しい、見てて面白いって思える4人だからいいんだと思います。

3/3ページ:奇跡の高速道路が通っちゃったんですよ(笑)。(ナカコー)

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リリース情報

LAMA『NEW!』初回限定盤(CD+DVD)
LAMA
『NEW!』初回限定盤(CD+DVD)

2011年11月30日発売
価格:3,360円(税込)
KSCL-1881/KSCL-1882

1. Warning
2. Night Telepathy
3. Rockin' Your Eyes
4. Spell(Alternative ver)
5. Tune On, Tune In, Surf Out
6. Cupid(So Far...ver)
7. Blind Mind
8. doudou
9. Soul Diving
10. Silver Spring
11. Fantasy(The Room ver)
12. Don't Go Back
13. Ane Mone
14. Dreamin'
[DVD収録内容]
・Spell(Music Clip)
・Fantasy(Music Clip)
・Cupid(Music Clip)

リリース情報

LAMA『NEW!』通常盤
LAMA
『NEW!』通常盤

2011年11月30日発売
価格:3,059円(税込)
KSCL-1883

1. Warning
2. Night Telepathy
3. Rockin' Your Eyes
4. Spell(Alternative ver)
5. Tune On, Tune In, Surf Out
6. Cupid(So Far...ver)
7. Blind Mind
8. doudou
9. Soul Diving
10. Silver Spring
11. Fantasy(The Room ver)
12. Don't Go Back
13. Ane Mone
14. Dreamin'

プロフィール

LAMA

ナカコー(iLL/ex.supercar)、フルカワミキ(ex.supercar)、田渕ひさ子(bloodthirsty butchers / toddle)、牛尾憲輔(agraph)による新バンド。メンバーそれぞれがソロ、他バンドで活躍する中で結成。4月27日にUstreamライブストリーミングチャンネル「DOMMUNE」で生配信された初ライブは約8万が視聴。8月3日にフジテレビ"ノイタミナ"アニメ「NO.6」オープニング・テーマに起用されたファーストシングル「Spell」をリリース。その後、フジテレビ"ノイタミナ"『UN-GO』のエンディング・テーマ『Fantasy』を、10月26日「Cupid/Fantasy」のDouble A-sideシングルとして発売。そして11月30日には待望のファーストアルバム『New!』(読み:ニュー!)をリリースし、今後の活動に注目が集まっている。

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