特集 PR

確実にどこか間違ってる 赤い公園インタビュー

確実にどこか間違ってる 赤い公園インタビュー

インタビュー・テキスト
柴那典
2012/05/11

マキシマム ザ ホルモンと空気公団を足して2で割ったようなバンドになりたい(笑)

―じゃあ今度は、佐藤さん、歌川さん、藤本さんの3人に、津野さんがどんな人かを語ってもらえますか?

佐藤:まいさ先輩は、これから先何をしても、たとえ刑務所に入るようなことをしても、「まいさ先輩はこういう人だから」って信じられるような土台がしっかりある。そういう人ですね。人間としての芯がちゃんとある人だと思います。それが何なのか私もよくわからないんですけど。

歌川:いろんな面を持ってますね。ちゃんと芯があるんですけど、グニャグニャかもしれないし、鉄のようになってるかもしれない。そこがわからないんですよ。個人的には、すごく好きです。バンドを始めた頃も、津野さんがこっそりやってるブログを見つけて、それをずっと見てたし。刑務所に入るようなことをしても、毎日会いに行っちゃうと思います。

津野:そっか! じゃあ一緒に入ろうか、刑務所(笑)。

―藤本さんから見た津野さんは?

藤本:津野さんも、憎めないタイプのクズですね(笑)。でも、去年の秋くらいからやっと津野さんのことをわかってきてるんですけど。いつも新しいものがどんどん出てくるから、頭の中がどうなってるんだろう? って不思議です。

―ちなみに、津野さんは映画とか本とか、音楽以外のものからも貪欲に好きなものを吸収していくようなタイプですか?

津野:映画は本当に好きなものしか観ないです。本は、休み時間の度に図書室に行って読んでたくらい好きですね。あと、音楽は貪欲です。知らないのが悔しいというのがあるので。

―座右の1冊ってあります?

津野:嶽本野ばらさんの『ミシン』という本に入っている『世界の終わりという名の雑貨店』という短編がすごく好きです。私、ラブストーリーは苦手なんですけど、すごく衝撃を受けました。あともう1冊あげるとするならば、江國香織さんの『すきまのおともだちたち』。ゆるふわのようでゆるふわじゃない。こういう音楽ができたらいいなって思いました。

―なるほど。赤い公園って、「こういう小説みたいな音楽をやりたい」というのは言えるかもしれないですけど、「こういうバンドみたいな音楽をやりたい」っていうのはないですよね。

津野:ないですね。

―ロールモデルになるようなバンドがない。

津野:うん。あ、でも、最近思ったのは、これを言ったらいろんな人に怒られるかもしれないけれど、マキシマム ザ ホルモンと空気公団を足して2で割ったようなバンドになりたい(笑)。素敵じゃないですか? こないだ夢に出てきたんですよ、そういうバンドが。で、すごく格好よかったんですよね。実際にそこを目指したら問題だと思うけど、自然とそうなれたらきっと面白いと思います。あとはミスチルみたいになりたいですね。もろアングラなことをやっても、桜井さんの声を聴くと無条件でJ-POPだと思えちゃうようなバンド。そういうのもいいなって思います。

Page 3
前へ

リリース情報

赤い公園『ランドリーで漂白を』
赤い公園
『ランドリーで漂白を』

2012年5月9日発売
価格:1,500円(税込)
TOCT-28054

2. ナンバーシックス
4. よなよな
6. 血の巡り
8. ランドリー
10. 何を言う

リリース情報

赤い公園<br>
『透明なのか黒なのか』
赤い公園
『透明なのか黒なのか』

2012年2月15日発売
価格:1,500円(税込)
TOCT-28036

1. 塊
3. 透明
5. 潤いの人
7. 副流煙
9. 世紀末

プロフィール

赤い公園

佐藤千明(Vox/Key 1993.1.14)、津野米咲(Gt/Cho 1991.10.2)、藤本ひかり(Ba 1992.10.31)、歌川菜穂(Drs/Cho 1992.8.28)、女子4人による“ポストポップバンド”。高校の軽音楽部の先輩後輩として出会い、佐藤、藤本、歌川の3名によるコピーバンドにサポートギターとして津野が加入。そのままズルズルと現在に至る。2012年2月デビューミニアルバム(上盤/黒盤)「透明なのか黒なのか」、5月にデビューミニアルバム(下盤/白盤)「ランドリーで漂白を」を発売した。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

あらかじめ決められた恋人たちへ“日々feat.アフロ”

何かを我慢することに慣れすぎて忘れてしまいそうになっている「感情」を、たった10分でこじ開けてしまう魔法のようなミュージックビデオ。現在地を確かめながらも、徐々に感情を回転させていくアフロの言葉とあら恋の音。人を傷つけるのではなく、慈しみ輝かせるためのエモーションが天井知らずの勢いで駆け上がっていった先に待ち構えている景色が、普段とは違ったものに見える。これが芸術の力だと言わんばかりに、潔く堂々と振り切っていて気持ちがいい。柴田剛監督のもと、タイコウクニヨシの写真と佐伯龍蔵の映像にも注目。(柏井)

  1. ドラマ『ここぼく』が描いた日本社会のいま。危機感と真実の追及 1

    ドラマ『ここぼく』が描いた日本社会のいま。危機感と真実の追及

  2. 佐藤健とシム・ウンギョンが共演 サントリーウイスキー「知多」新動画 2

    佐藤健とシム・ウンギョンが共演 サントリーウイスキー「知多」新動画

  3. 記録映画『東京オリンピック2017』に七尾旅人らがコメント ポスター到着 3

    記録映画『東京オリンピック2017』に七尾旅人らがコメント ポスター到着

  4. スチャとネバヤン、同じ電波をキャッチしちゃった似た者同士 4

    スチャとネバヤン、同じ電波をキャッチしちゃった似た者同士

  5. 羊文学を形づくる「音」 6つの日本語曲を選んで3人で語り合う 5

    羊文学を形づくる「音」 6つの日本語曲を選んで3人で語り合う

  6. 坂口恭平が語る「死なないという勝ち方」。画狂老人・北斎に学ぶ 6

    坂口恭平が語る「死なないという勝ち方」。画狂老人・北斎に学ぶ

  7. ジム・ジャームッシュ特集上映ポスター&チラシ12種、大島依提亜がデザイン 7

    ジム・ジャームッシュ特集上映ポスター&チラシ12種、大島依提亜がデザイン

  8. 青春音楽映画『ショック・ドゥ・フューチャー』予告編、石野卓球らコメント 8

    青春音楽映画『ショック・ドゥ・フューチャー』予告編、石野卓球らコメント

  9. 自己不信や周囲の目にどう向き合う? 女性アスリートの6篇の物語 9

    自己不信や周囲の目にどう向き合う? 女性アスリートの6篇の物語

  10. ちゃんみなが経験した、容姿に基づく中傷と賛美 自らラップで切る 10

    ちゃんみなが経験した、容姿に基づく中傷と賛美 自らラップで切る