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ぶれない強さ DAISHI DANCEインタビュー

ぶれない強さ DAISHI DANCEインタビュー

インタビュー・テキスト
渡辺裕也
2012/11/21

恐らくどこを見渡しても、現時点でDAISHI DANCEほどポップミュージック全体に深くコミットできているダンスミュージッククリエイターはまず見当たらないだろう。2006年のデビュー以来、彼の動向はクラブ界隈だけでなくメインストリームでも注目されるようになり、ジブリ作品のカバー作『the ジブリ set』のヒットはそこに拍車をかけた。さらにはAFTERSCHOOLやRAINBOWといった韓国の音楽シーンを代表するアーティストに楽曲提供を手掛けるなど、彼の存在感は日韓のポップシーンを横断できる数少ないクリエイターとしても日増しに強まってきている。

そんなDAISHI DANCEのオリジナルとしては3年ぶりとなるアルバム『WONDER Tourism』は、ジャンルレスなゲスト陣も手伝って、彼のしなやかなフットワークが存分に発揮された作品だ。そして今回直接話を聞いてみて感じたのは、このクリエイターの振れ幅はまだここから先も大きくなりそうだということ。こちらの予想よりはるかに柔らかな物腰と口調で、DAISHI DANCEは語り始めた。

どうやらDAISHI DANCEの常連さんたちは、いま遠征ブームらしいんです(笑)。

―ブログを拝見したのですが、風景を撮影したお写真をたくさん載せていますよね。中でも電車が多くて。

DAISHI:小学生の頃から鉄道マニアなんです(笑)。そこから乗り物全般が好きになって。 昔から鉄道の写真を撮りに行ってたし、戦闘機、航空機、空母とかも好きで、いまだに航空ショーにはよく一人で行きます(笑)。ホントいろんなところに行っていて、関東だったら横田基地はほぼ毎年行ってたり。あとは地元の新千歳空港でやる航空自衛隊のショーとか。

撮影:DAISHI DANCE
撮影:DAISHI DANCE

―毎年ですか(笑)。見に行くたびに変化があるんですか?

DAISHI:いやぁ、毎年同じなんですけどね(笑)。地元の神社でやるお祭りに毎年行っちゃうような感じで。

―そういえば、アルバムの冒頭も踏切の音でしたね(笑)。

DAISHI:あの音も自分でフィールドレコーディングしています。札幌に、よく行く車両基地があるんですよ。電車が走る音はどこでも簡単に録れますが、それだと音が速すぎて、イントロのスピード感じゃないんです。でも、車両基地の引き込み線の踏切だとゆっくりした音が拾える。それで3日間くらい通って、いいものが録れたんです。また鉄道マニアっぽい話ですけど(笑)。

撮影:DAISHI DANCE
撮影:DAISHI DANCE

―アルバムの冒頭ですから、そこはこだわりますよね。

DAISHI:アルバムのタイトルは日本語にすると「摩訶不思議な旅」みたいな感じなんですけど、たとえば通勤中の山手線でイントロのメロディーを聴いてもらったとしても、きっと違う空間に誘ってくれるようなものになってるんじゃないかなって。

―写真の撮影は音楽制作になにか影響しているのでしょうか。

DAISHI:僕は札幌に住みながら毎週全国各地に行っているので、年間で150、ピークで200回くらいは飛行機に乗っていて。それで訪れた各地のパワースポットや移動中の風景なんかをブログにアップすると、どうやらリスナーの中でその写真と僕の音楽のイメージがリンクすることがあるみたいなんです。中にはその写真を携帯の待ち受けに使っている人もいて。だから、自分のアルバムを聴いてその場所に行ってみたいと思ってくれたら嬉しいなと思って撮ってます。それがまず1点ですね。

―では、2点目は?

DAISHI:僕は移動中に企画のアイデアや曲の構成を考えることが本当に多くて。毎週いろいろな海外の新しい音源を買ってはそれをクラブでプレイして、お客さんのリアクションからいつもインスピレーションを受けているんですけど、同時に移動先で日本の原風景を見てはその写真を撮っていて、それも自分の制作にリンクするんです。いつも同じような制作環境にこもるんじゃなくて、旅先で受けた様々なインスピレーションを札幌のスタジオで形にして、また次の旅に出る。そういうサイクルで僕はずっとやっているので。

撮影:DAISHI DANCE
撮影:DAISHI DANCE

―なるほど。だからずっと札幌を拠点とされているんですね。

DAISHI:生まれてからずっと同じ地区に住んでいるんですよ。そのおかげで一歩引いてシーンを見れるというか。お盆とか正月に地元に帰ると、1回自分をリセットできる感じがしますよね? あれを僕は毎週やっているんです。そのリフレッシュ感がよくて。それに、環境を変えないから軸がぶれないっていうところもあると思う。

―あの写真はDAISHI DANCEさんが受けたインスピレーションの断片みたいなものだったんですね。あるいはDAISHI DANCEさんの視点をリスナーが共有するためのものというか。

DAISHI:どうやらDAISHI DANCEの常連さんたちは、いま遠征ブームらしいんです(笑)。各地区にいる常連さんたちのコミュニティー同士で交流があるんですよ。みんなでクラブを一緒にツアーして、観光がてらに各地のファン同士で交流して楽しんでいるみたいで。ブログに僕が写真をアップしていることで、たとえば東京の人が「大阪すごく盛り上がってるんだな」と思って実際に駆け付けてくれたりする状況が起きていて。そういう意味でも写真は活動のプラスになっています。

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リリース情報

DAISHI DANCE<br>
『WONDER Tourism』(CD)
DAISHI DANCE
『WONDER Tourism』(CD)

2012年11月14日発売
価格:2,800円(税込)
UPCH-1895

1. Have a nice trip!
2. FANTASTIC JOURNEY feat. Crystal Kay
3. Free feat. blanc.
4. Take me hand feat. Cecile Corbel
5. Last Quarter
6. Traditional Island feat. 吉田兄弟×Tetsushi Hiroyama(ORIONBEATS、RYUKYUDISKO)
7. Reflector feat. 姫神
8. Life feat. Pixie Lott
9. see you next morning
10. HOME LINER
11. A.T.W ! feat. GILLE×SHINJI TAKEDA
12. NEW GATE feat. NOISEMAKER
13. PARTYRUNWAY
14. Many Many Many stars away feat. COLDFEET(MITOMI TOKOTO Limited Express mix.)
15. Predestinate feat. 麻衣

リリース情報

DAISHI DANCE<br>
『WONDER Tourism』
DAISHI DANCE
『WONDER Tourism』

2012年11月14日発売
価格:2,800円(税込)
UPCH-1895

1. Have a nice trip!
2. FANTASTIC JOURNEY feat. Crystal Kay
3. Free feat. blanc.
4. Take me hand feat. Cecile Corbel
5. Last Quarter
6. Traditional Island feat. 吉田兄弟×Tetsushi Hiroyama(ORIONBEATS、RYUKYUDISKO)
7. Reflector feat. 姫神
8. Life feat. Pixie Lott
9. see you next morning
10. HOME LINER
11. A.T.W ! feat. GILLE×SHINJI TAKEDA
12. NEW GATE feat. NOISEMAKER
13. PARTYRUNWAY
14. Many Many Many stars away feat. COLDFEET(MITOMI TOKOTO Limited Express mix.)
15. Predestinate feat. 麻衣

プロフィール

DAISHI DANCE

札幌を中心に活動するハウスDJ。メロディアスなHOUSEからマッシブなHOUSEまでハイブリッドでカッティングエッジなDJスタイルでダンスフロアに強烈なピークタイムと一体感を創り出す。ピアノやストリングスを軸としたメロディアスな楽曲プロデュースが特徴的。

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