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DE DE MOUSEとINO hidefumiのディープな音楽談義

DE DE MOUSEとINO hidefumiのディープな音楽談義

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:菱沼勇夫

あなたはこれまでどんな風に素敵な音楽と出会ってきただろうか? 家族や友人、音楽の先生やなじみのレコード店の店員から教えてもらったという人もいれば、テレビやラジオ、雑誌など片っ端からチェックして、自分で好きな音楽を見つけてきたという人もいるかもしれない。もちろん、今だったらYouTubeやTwitterを通じての出会いを経験したことがある人も多いはず。そう、ふと横を見れば、人生を変えてしまうぐらいの大きな出会いが、今まさにあなたを待ち構えているかもしれない。

そんな音楽との「出会い」について、DE DE MOUSEとINO hidefumiのお二方を迎えた対談を実施。SNSを通して、お互いのお気に入りの音楽を聴きあうことの出来るiPhoneアプリ「ATTACCA」を用い、おもに人を通じて出会った思い出の10曲をプレイリスト化、それにまつわるエピソードを語ってもらった。さまざまな人を通じて音楽と出会ってきたINOと、自分で音楽を掘り下げてきたDE DEという両者は好対照だが、さまざまな出会いから自分の表現を築き上げ、今も大きな愛情を持って音楽と接し続けているという面では、やはりどちらも生粋のミュージシャン。共有する部分と、異なる部分。その差異が明確な、面白い対談となった。

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“I Am the Walrus”は、僕の中でトラウマ的な曲だったんですけど、今ではTHE BEATLESで一番好きな曲になりました。(INO)

―お二人にとっての原体験とも言うべき音楽との出会いはいつ頃でしたか?

INO:今音楽の先生をやってる5歳上の兄がいて、昔THE BEATLESのコピーバンドをやってたんですよ。だから、僕が小学生のときからそういうのは聴いていて、あとはリアルタイムのYMO世代なので、運動会で“ライディーン”がかかってたり、友達と『増殖』のレコードを一緒に聴いたりしていました。

―リストにTHE BEATLESの“I Am the Warlus”を挙げていただいていますが、THE BEATLESの中でも、かなりサイケデリックな曲ですよね。これはお兄さんからの影響ですか?

INO:僕の中でかなりトラウマ的な曲なんです(笑)。小学生のとき、兄が実家でバンドの練習をしていたんですね。そのときにこの曲をやっていて……。この曲自体も奇妙だし、兄の歌い方がかなり激しくてパッションを感じたのも相まって、この曲が苦手で聴けなくなっちゃったんですよ(笑)。で、30歳過ぎてからやっと聴き直してみたら、逆に素晴らしさに気がついて、今ではTHE BEATLESで一番好きな曲になりました。振り子理論じゃないけど、嫌いなものと好きなものって、実は表裏一体なのかなって。

―どれほど激しい歌い方だったのか気になりますね(笑)。DE DEさんはご両親やご兄弟からの影響ってありましたか?

DE DE:うちは父親がオーディオマニアでしたけど、音楽的に何か影響を受けたかっていうと特になくて、やっぱりテレビが大きかったですね。群馬のよくある地方都市の出身なんで、テレビの話題が翌日の学校の話題なんですよ。『ザ・ベストテン』とか『ミュージックステーション』をよく見ていて、当時はTM NETWORKがすごい流行ってたんで、まだ短冊形だった頃のCDシングルを貸し借りしてましたね。

―INOさんが最初に買った音源はやっぱりアナログ盤ですか?

INO:もちろん。小学生のときに『ライディーン』の7インチをジャケ買いしました。YMOって知らずに、母親におねだりして買ってもらったんですけど(笑)。自分のお金で買ったのは、中学になってからで、『太陽にほえろ!』のサントラですね。

左から:DE DE MOUSE、INO hidefumi
左から:DE DE MOUSE、INO hidefumi

小さい頃は、「音楽に興味を持った」と、家族に思われるのが恥ずかしかったから、父親が録音したテープもこっそり持ち出して聴いてたんです。(DE DE)

DE DE:INOさんはどちらの出身なんですか?

INO:宮崎県です。僕の方が田舎出身ですよ(笑)。宮崎は民放が2局しかなくて、今でもそうなんです。だからチャンネルを変えるときは、「テレビ裏にして」っていう言い方をしてたり。

DE DE:表と裏なんですね(笑)。

INO:テレビはそういう感じだったんで、ラジオをすごい聴いてました。『オールナイトニッポン』とか『クロスオーバー11』とか。

―番組の録音もされてました?

INO:テレビやラジオで流れてる曲を録音して、学校の階段で聴いてたんです。階段だと音が反響してよくなるんですよ(笑)。あとは雑誌も大きいですね。当時はロック小僧だったので、『MUSIC LIFE』を読んでて。だから、雑誌とラジオと、あと兄貴の持ってたレコード。まあでも、ルーツと言ったらやっぱり兄なのかな。

DE DE:僕は年上の兄弟がいなかったから、音楽に詳しい人が近くにいたっていうのは羨ましいですね。

INO:でも、お父さんはかなりのオーディオマニアだったんですよね?

DE DE:FMのエアチェックをして、しかも音がいいからって、わざわざビデオテープで録音して編集するのが趣味みたいな人だったんですけど、小さい頃は「音楽に興味を持った」と、家族に思われるのが恥ずかしかったから、父親が録音したテープもこっそり持ち出して聴いてたんです。今日の対談って「人を通じて……」というのがテーマだと思うんですけど、実は僕、そういうのがあんまりなくて(笑)。

DE DE MOUSE

―(笑)。

DE DE:大体自分で探してきてたんで(笑)。雑誌で言うと『rockin’on』とか、テレビに出てないロックとかダンスミュージックはそういうので知っていった感じですね。

―でも好きなライターさんの影響とかはあったんじゃないですか? 「この人が書いてるから間違いないだろう」みたいな。

DE DE:すごいありました。ライターの書いていた言葉を、さも自分の言葉のように友達に話したりしてましたからね(笑)。

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イベント情報

『DE DE MOUSE day all stars session -4th album "sky was dark" release party-』

2012年12月6日(木)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:東京都 赤坂BLITZ
出演:DE DE MOUSE day all stars session
料金:前売3,800円(ドリンク別)

リリース情報

DE DE MOUSE<br>
『sky was dark』(CD)
DE DE MOUSE
『sky was dark』(CD)

2012年10月17日発売
価格:2,100円(税込)
not records / NOT-0001

1. floats & falls
2. bubble marble girl
3. flicks tonight
4. fading tonight
5. sky as dark
6. sky was dark
7. laugh,sing,clap
8. star appears
9. my alone again
10. dusk of love
11. frosty window
※『sky was dark』の序章となる短編小説を封入

リリース情報

INO hidefumi<br>
『ありあまる自由のなかで』(アナログ7inch)
INO hidefumi
『ありあまる自由のなかで』(アナログ7inch)

2012年11月18日発売
価格:1,260円(税込)
IREP-0008

[SIDE-A]
・ありあまる自由のなかで / In Abundance Freedom
[SIDE-B]
・グリーンティ / Green Tea

イベント情報

TOWER RECORDS × UNIT presents『omnivorous III』

2012年12月9日(日)OPEN / START 17:00
会場:東京都 代官山 代官山UNIT
出演:
INO hidefumi
and more
料金:前売2,800円(ドリンク別)

プロフィール

DE DE MOUSE

アシッドハウスからアーメンブレイク、ヒップホップからフュージョンまで、様々なキーワードをリンク、融合させ、新たな可能性を体現するエレクトロニック・シーンの異端児。ファッション、ゲーム、グラフィック等、あらゆるジャンルとのコラボレーションも積極的に行っている。10月17日には新たに立ち上げたレーベル「not records」の第1弾リリース作品として、『A journey to freedom』以来約2年半ぶりのアルバム『sky was dark』を発表。

プロフィール

INO hidefumi

1970年宮崎県生まれ。5歳よりクラシックピアノを始める。福岡で音楽活動を開始し、バンドでは鍵盤楽器以外にボーカルも担当していた。25歳頃から本格的にソロで音楽制作を始め、2002年恵比寿にカフェTenementと「innocent record」を設立し、そこを拠点として自身の音楽を世界に発信している。楽曲は全て打ち込みでミックスダウンまでをひとりで制作するが、ライブは全て生音で再現。11月18日には、2013年春リリース予定のニューアルバムからのシングルカット『ありあまる自由のなかで』を7inch vinylで発表。

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