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1人だからこそ大切な人を思い出せる NIKIIEインタビュー

1人だからこそ大切な人を思い出せる NIKIIEインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
2013/01/25

2012年は、多くのアーティストが「光と影」と向き合った1年となった。その背景には震災と原発事故以降の社会状況があり、直接的に「光」を求める表現が多かった一方で、むしろ「影」を見つめることの方が重要だという声も少なからずあったことは、非常に印象的だった。デビューアルバム『*(NOTES)』の発表後、『hachimitsu e.p.』と『CHROMATOGRAPHY』という両極端な2枚のミニアルバムで「光」と「影」をそれぞれに表現したNIKIIEは、新作『Equal』で「光と影はイコールだ」というメッセージを発している。これは、幼い頃からひたすら「自分とは何者か?」を自らに問いかけ続けてきたNIKIIEが、デビュー以降、他者との関係性から改めて自分を見つめることで導き出された、自然体のメッセージであると言っていいだろう。人生の「第二期」であるという意味で、自らNIKIIEと名乗る彼女は、アーティストとしての「第二期」を、『Equal』に確かに刻み付けた。

光と影はどちらも引き合ってるものなんだなってわかったんです。

―『Equal』を聴いて、「光と影はイコールなんだ」というメッセージを感じました。2011年の震災以降、世の中には光を求める表現が増えたように思うんですけど、同時に影と向き合うことも重要で、そうすることで誰かの明日を照らすこともできる。もっと言えば、そういう過程を通して聴き手とも繋がることができて、イコールの関係になれるんじゃないかっていう。

NIKIIE:ばっちりです。もうインタビュー終了です(笑)。

―というわけにもいかないので(笑)、ファーストの『*(NOTES)』リリース以降、どのような思索を経て、本作にたどり着いたかを話していただきたいのですが。

NIKIIE:ファーストは、自己紹介のようなアルバムにしたかったんです。だから、自分自身のもがきや葛藤、そこからどうやって答えを出すかという、自分の根本でずっとループしているものを表現しました。でも、いざそれを携えてツアーに出たときに、「私はこう思う」っていう答えを出した曲と、答えが出せないままもがいてる曲を、共存させることができなかったんですね。音源では表現できたと思っていたんですけど、実際に生で人に届けるときに、2つの相反する要素をどうやって表現したらいいかわからなくて。

―ライブに関してはずっと葛藤してるって、『hachimitsu e.p.』のリリース前の取材でも話していましたよね。

NIKIIE:そうなんです。だからファーストのツアーが終わってから、とことん自分の光の部分と向き合ったのが『hachimitsu e.p.』で、その後に自分の影の部分と向き合ったのが『CHROMATOGRAPHY』なんです。それぞれ正反対の作品と向き合っていく中で、『hachimitsu e.p.』はポップでキャッチーな曲なんですけど、歌詞に込められた孤独な想いやネガティブなところがにじみ出てきたし、逆に『CHROMATOGRAPHY』は、影の中で光を見出そうともがいていて、光と影はどちらも引き合ってるものなんだなってわかったんです。

―なるほど。

NIKIIE:ファーストのときは光と影を分離して受け止めてたんですけど、『Equal』ではその2つを混在させて表現したいと思って。

―2枚のミニアルバムを作って、それぞれツアーもあって、一つ一つ段階を経て、今作にたどり着いたわけですね。

NIKIIE:何一つ欠けてはならない時間を2012年は過ごしてきたなって。例えば、『hachimitsu e.p.』を出して、自分のポップな部分がみんなから求められているからといって、続けて光のアルバムを出していたとしたら、影の部分の出口がなくて「自分って本当にこうなのかな?」って、今も迷ってたかもしれない。だからと言って、影のアルバムを2枚作っていたら、素で明るいときの自分を消しちゃってたかもしれないですよね。

―光と影、始まりと終わり、善と悪……。そういったものが表裏一体であるっていう表現は、すごく今の時代にマッチした表現だと思います。

NIKIIE:私だけじゃなく、他のアーティストさんもそうかもしれないし、社会全体がそういう方向に向いてる気がします。1つの物事を1つの視点で捉えるんじゃなくて、いろんな側面を受け入れるようになってきている感じはすごくしますね。

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リリース情報

NIKIIE『Equal』初回限定盤(CD+DVD)
NIKIIE
『Equal』初回限定盤(CD+DVD)

2013年1月30日発売
価格:3,360円(税込)
COZP-747/8

1. Introduction
2. Morning in the dark
3. Darlin'
4. Un Deux Trois!
5. カナリア
6. LIGHT
7. Mother's cry
8. Duty Friend
9. mannequin
10. Hero:
11. 涙星
12. Everytime
13. From me to you
[DVD収録内容]
・“カナリア”PV
・“涙星”PV
・“Duty Friend”PV
・“Everytime”PV
・“Morning in the dark”PV

NIKIIE『Equal』通常盤(CD)
NIKIIE
『Equal』通常盤(CD)

1. Introduction
2. Morning in the dark
3. Darlin'
4. Un Deux Trois!
5. カナリア
6. LIGHT
7. Mother's cry
8. Duty Friend
9. mannequin
10. Hero:
11. 涙星
12. Everytime
13. From me to you

イベント情報

NIKIIE ACOUSTIC TOUR 2013 「Equal」

2013年3月9日(土)OPEN 17:00 / START 17:30
会場:北海道 札幌 Revolver

2013年3月10日(日)OPEN 17:00 / START 17:30
会場:宮城県 仙台 SENDAI KOFFEE CO.

2013年3月19日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:福岡県 福岡 ROOMS

料金:全公演 3,000円(ドリンク別、座席あり全席自由)

NIKIIE ACOUSTIC TOUR 2013 「Equal」

2013年3月29日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪府 梅田CLUB QUATTRO

2013年3月30日(土)OPEN 16:00 / START 17:00
会場:愛知県 名古屋 E.L.L.

2013年4月7日(日)OPEN 16:30 / START 17:00
会場:東京都 代官山 UNIT

料金:全公演 3,000円(ドリンク別、オールスタンディング)

プロフィール

NIKIIE

3歳の時にピアノを習いたいと両親に懇願し、4歳でピアノ教室へ。周りと馴染めない混沌とした日々の中、ピアノと音楽に癒され育つ。自己表現として16歳の夏に作詞・作曲・バンド活動を始め、17歳からソロ活動を開始。オーストラリアホームステイ時の経験がその後の音楽活動に影響を与える。高校卒業後茨城から上京し、ライブを中心に都内で活動。2010年12月1日、シングル「春夏秋冬」でデビュー。同局は12月度FMパワープレイを42局獲得、歴代女性アーティストとしての史上最高獲得記録を更新した。

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