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規制も監視もぶっ飛ばす! ギターウルフインタビュー

規制も監視もぶっ飛ばす! ギターウルフインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:三野新
2013/03/07
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ちょっと他と違うだけじゃなくて、飛び出してないと我慢ができないというか。(セイジ)

―『野獣バイブレーター』は、強烈なタイトルといい、楽曲のテンションといい、いつまでもフレッシュで、さきほど「毎回が集大成」という話もありましたけど、本当に毎回過去最高を更新していってる感じがします。

セイジ:アルバムタイトルになってる1曲目の“野獣バイブレーター”は、CDかけた瞬間に止められてもいいぐらいのつもりで激しくしようと思って。止められてもいいっていうか、「むしろ止めろ!」っていうぐらいの(笑)。

―(笑)。曲はまずタイトルから作るんですよね?

セイジ:そうだね。「もっと震えろ! 癒しなんてクソくらえ! ガキは獣のように震えてなきゃダメだ!」って思った瞬間にポンって浮かんだんだよなあ。「震えて何か爆発させろ!」って。

―あえて堅い言い方をすると、今って規制や監視の目がどんどん強まっていて、音楽に限らず、あらゆる表現が縮こまりがちなところってあると思うんですね。ギターウルフは、そういう風潮に対して、「そんなの全然面白くねえじゃん」っていう明快な回答を示してる。そこが信用できるし、痛快だなあって思うんです。

セイジ:なるほど。それでそういう言葉が出たのかな。

―でも、頭で考えてタイトルをつけてるわけではないですよね?

セイジ:もちろん。考えるより感じろと。

―“ゲロナイト”っていう強烈なタイトルもありますけど、これもパッと出てきたんですか?

セイジ:そうだね、自然と。飲み屋街を思い浮かべ、アホだなあと思いながら……。俺数々の失敗をしてるから(笑)。とにかく、人と同じことをするのが嫌だっていうのが昔からあって。人が右に行ったら俺は左に行くっていうような、何か自分にしかできないこと、古くなっても、いつまでも自分という輝きが失われないような、そういう曲を作りたいっていう欲望がいつもあるんです。それもちょっと他と違うだけじゃなくて、飛び出してないと我慢ができないというか。

―今ってむしろ「出る杭は打たれる」で、例えば、ライブの盛り上がり方が画一的になってるような部分もあると思うんですね。ここ数年でのオーディエンスの変化とかって感じますか?

セイジ:わかんないな……。客のノリが悪かったら、「俺の腰のキレが悪かったのかな?」とか思うけど(笑)。まあ、みんなノリはいいと思うけどね。俺たちはその中に、震えるバイブレーターのように高速でブワーっと音楽を発信してるだけだから。

左から:U.G、トオル

これをキャッチしたときは、「これは作っちゃいけないかもしれない」と思ったね。「おかしく思われるかな?」って。(セイジ)

―今回“サファイヤCITY”で初めてマイナーコードを使ってるそうですが、それすごいですよね。

セイジ:すごいのかな?(笑)

―すごいと思います。これだけ曲をたくさん作ってて、1回も使ってないっていうのは、逆にすごい。

U.G:最近(マイナーコードを使ってないことに)気付いたんですもんね。

セイジ:そう、初めてだね……すごいの? でもたぶん、ラモーンズも1回もマイナーコード使ってないんじゃないかな?

―なぜ今回マイナーを使おうと思ったんですか?

セイジ:Eマイナーを使ってるんだけど、Eは指1本で足りるけど、マイナーだとこうしなきゃいけなんだよね(1本だと押さえられない)。それがずっとめんどくさくて、使わなかったんだけど、まあ、何となく弾いてみたら面白かったんで……。あ、そうだ思い出した! JET BOYSのオノチンと二人でライブをやったことがあって、西城秀樹の“傷だらけのローラ”って曲があるんだけど……。

―知ってます(笑)。

セイジ:あれをやったときに、「そこマイナーだよ」って教えてもらって。あの曲マイナーのEとメジャーのEだけでできてて、それにびっくりしたんだよね。「同じEでもマイナーとメジャーでこんなに印象変わるんだ」と思って、それが頭にあったのかもしれない。

―それをアルバム11枚目にして初めてやったというのは、やっぱりすごいと思います(笑)。ちなみに、曲作りに関してなんですけど、以前ズボンズのドン・マツオさんが「曲は自分が作ってるんじゃなくて、どこかにある感じ」だとおっしゃっていて。要はそれをキャッチできるかどうかで、「曲自体はいくらでもある」というようなお話をされていて。

セイジ:すごいな! 羨ましい。

―でも、ギターウルフもそれに近い感覚があるんじゃないかと思ったんです。タイトルがお札みたいなものというか、それさえあれば曲がキャッチできる。だから、今もフレッシュな曲を作り続けられるのかなって。

セイジ:そうだね、まさしく。アンテナを張って、宇宙からのテレパシーを待ってるんだけど……なかなか飛んでこないんだよね。

―どういうときにキャッチしやすいとかってあるんですか?

セイジ:満月の日に、ビルの屋上に立って……(笑)。そうすると血液が膨張してきて、毛が逆立ち、月の引力に引っ張られて飛んでくるから。

―さすがはウルフ(笑)。“マグマ信長”とかも強烈ですけど、そうやってキャッチしたんですか?

セイジ:これをキャッチしたときは、「これは作っちゃいけないかもしれない」と思ったね。「おかしく思われるかな?」って。

トオル:今さら?

左から:トオル、セイジ、U.G

―僕も今その言葉を飲み込みました(笑)。

セイジ:一人で家でキャッチしたときは考えるよ、やっぱり。「信長をロックにしてもいいのかな?」とか、「これキャッチしたけど、間違ってキャッチしちゃったのかな?」とかね。でも、思い切って曲にして良かった。かっこいいよね。

―トオルさんやU.Gさんはもう何が出てきても驚かないんじゃないですか?

トオル:いやいや、そんなことないですよ(笑)。一番最初に“火星ツイスト”を持ってきたときもびっくりしましたけど、いまだにびっくりします。慣れることはないです。

―ロックな戦国武将と言ったら、やっぱり信長ですか?

セイジ:そうだね。家康、秀吉、信長というと、信長だろうね。

トオル:昔からある価値観をぶっ壊しちゃうとことか、そういうのはやっぱり好きですね。坂本龍馬とかも、ぶち壊して、新しいものを作るっていう。

―信長が鉄砲を使い始めたのは、ボブ・ディランがエレキを使い始めたようなものかもしれないですね(笑)。

トオル:なるほど……。でも、ボブ・ディランはまだギターですからね。信長はそれ以上でしょうね(笑)。

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リリース情報

ギターウルフ『野獣バイブレーター』初回限定盤(CD+DVD)
ギターウルフ
『野獣バイブレーター』初回限定盤(CD+DVD)

2013年3月6日発売
価格:3,000円(税込)
KSCL2203-4

1. 野獣バイブレーター
2. メソポタミアロンリー
3. ガソリン子守歌
4. 幽霊ユー
5. ロボットマリア
6. バッティングセンター
7. サファイヤCITY
8. マグマ信長
9. ゲロナイト
10. 地球VSエイリアン
11. 女マシンガン
[DVD収録内容]
・LIVE BOOTLEG ARCHIVE
・野獣バイブレーター
・オールナイトでぶっ飛ばせ!!!
・ケンカロック
・ガソリン子守歌
・ワイルドゼロ
・火星ツイスト
・ジェット サティスファクション(MUSIC CLIP)
・フーチークーチースペースマン(MUSIC CLIP)

ギターウルフ『野獣バイブレーター』通常盤(CD)
ギターウルフ
『野獣バイブレーター』通常盤(CD)

2013年3月6日発売
価格:2,700円(税込)
KSCL2205

1. 野獣バイブレーター
2. メソポタミアロンリー
3. ガソリン子守歌
4. 幽霊ユー
5. ロボットマリア
6. バッティングセンター
7. サファイヤCITY
8. マグマ信長
9. ゲロナイト
10. 地球VSエイリアン
11. 女マシンガン

イベント情報

『ギターウルフ ツアーマグマ2013』

2013年3月8日(金)
会場:島根県 松江AZTiC canova

2013年3月9日(土)
会場:岡山県 岡山DESPERADO

2013年3月10日(日)
会場:愛媛県 松山星空JETT

2013年3月12日(火)
会場:広島県 広島CLUB QUATTRO

2013年3月14日(木)
会場:鹿児島県 鹿児島SR HALL

2013年3月15日(金)
会場:熊本県 熊本 Django

2013年3月16日(土)
会場:福岡県 福岡 BEAT STATION

2013年3月19日(火)
会場:福島県 郡山 PEAK ACTION

2013年3月20日(水)
会場:新潟県 新潟 WOODY

2013年3月23日(土)
会場:大阪府 難波 ROCKETS

2013年3月29日(金)
会場:長野県 長野 LIVE HOUSE J

2013年3月30日(土)
会場:山梨県 甲府 KAZOO HALL

2013年4月6日(土)
会場:宮城県 仙台 PARK SQUARE

2013年4月11日(木)
会場:愛知県 名古屋 TOKUZO

2013年4月14日(日)
会場:北海道 札幌 BESSIE HALL

2013年4月18日(木)
会場:東京都 代官山UNIT

プロフィール

ギターウルフ

1987年に東京原宿にてギターウルフ結成。1991年ドラマーがトオルにチェンジし、現在のメンバーになる。革ジャン、革パン、サングラスを常に着用する日本が世界に誇るジェットロックンロールバンド。2005年3月にベースウルフことビリーが急逝。新メンバーにU.G(ユージ)を迎え入れ、更にロックへのアティチュードを尖らせて、ライブを中心に活動再開。全宇宙の民必見のカオスなライブは、更に加速度を増し向かうところ敵なし。ツアーは世界規模で北はスウェーデン、南はアルゼンチンまでまわる。昨年で結成25周年、デビュー15周年を迎えた。今年3月6日に2年4か月振りのニューアルバム『野獣バイブレーター』をリリース。3月8日からは全国ツアーも予定されている。

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