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DAISHI DANCEに訊く、最先端のダンスミュージック

DAISHI DANCEに訊く、最先端のダンスミュージック

インタビュー・テキスト
渡辺裕也
2013/04/16

2012年11月にオリジナルアルバム『WONDER Tourism』をリリースしたばかりのDAISHI DANCEが、早くも新しいマテリアルを完成させた。国内各地から海外まで、ほとんど休みなくDJとして飛び回りながら、こうして制作を進めているのだから、この人のワーカホリックぶりにはまったく頭が上がらない。

クリエイターとしてはもちろん、プロデューサーとしても活躍するDAISHI DANCEの顔となる活動を1つ挙げるとすれば、それは当然ながらDJである。今回リリースされるミックスCDシリーズ『MYDJBOOTH』の第3弾は、週末のクラブで大勢のオーディエンスを躍らせているDAISHI DANCEが「今」を、まさにそのままパッケージングした作品と言えそうだ。

さて、ここで素朴な疑問。ミックスCDって、つまりはどういう意味合いを持つ作品なんだろう? 実際のところ、普段からクラブミュージックに親しんでいる方はともかく、そうではない方にとって、ミックスCDとはイマイチ捉えどころがないフォーマットなのかもしれない。そこで今回、筆者は恥も外聞もかなぐり捨てて、クラブシーンの先端を走り続けるDAISHI DANCEに、ミックスCDという文化についてのレクチャーをお願いしてみた。結果的には現在の世界のダンスミュージックシーンを俯瞰した興味深い話も聞くことができたので、これまでこうした音楽に縁遠かった方にこそ、ぜひ読んでいただきたい。

自分一人のときも、3,000人を相手にしているときも、まったく変わらないテンションでミックスしていける。

―まさかこんなに短いスパンでまたお会いできるとは思っていませんでした!

DAISHI:僕、リリースが多いんですよ(笑)。今回の『MYDJBOOTH』はDJとしてのリリースですけど、前回の『WONDER Tourism』はオリジナル作品ですし、プロデューサーとしての作品集もありますし。あるいは他のアーティストとのコラボや、ヨーロッパ圏の別名義で作品を出すことも……。結果的には、年に3回くらいはリリースがあるんです。

―そんなにたくさんのリリースがあると、なんだか整理がつかなくなりそうですが(笑)。

DAISHI:それぞれの作品でお客さんの層が微妙に違うんですよ。前回のようにオリジナルのときはオリジナルが好きな人、今回のような作品はやっぱりクラブミュージックが好きな方が手に取ってくれるものなので。

―今回はそのあたりを踏まえて、クラブカルチャーにまつわるいろいろな話をDAISHI DANCEさんにレクチャーしてもらえたらと思ってます。本当に初歩的なレベルから訊かせていただきたくて。

DAISHI:僕も普段から、相手がそこまで詳しくない方にも伝わりやすいようにお仕事をさせてもらっているので、大丈夫ですよ。なるべくわかりやすく話しますね。

―まず、今回リリースされるミックスCDとはそもそもどういうものなのでしょうか? DJにとって、ミックスCDとはどういう意味合いを持っている作品なんでしょう。

DAISHI:楽曲制作の活動だと、僕はDJの感覚を活かして、ポップスのフィールドで活躍するアーティストへのプロデュースなどもやっています。オリジナルアルバムも、まずはDJとしてのフィルターを通すところから始まっているんですね。それで、今回のミックスCDは、毎週末各地で行っているクラブでのDJセットをそのままパッケージしたものです。

―まさにクラブの現場で磨かれた感覚そのままってことですね。

DAISHI:クラブでDJが何をやっているかというと、様々な楽曲を自分なりにセレクトして一晩中ノンストップで繋ぎ合わせて盛り上がりを作る。その選曲の駆け引きで、それぞれのDJの個性が生まれ、クラブに集まるアンテナを張ったコアな音楽ファンを楽しませる。DJがクラブでやっていることをそのままCDに収録して、どこにいてもクラブの雰囲気を出せるのがミックスCDということです。

―この作品に収められたものは、クラブで聴けるものとほぼ同等ということでしょうか?

DAISHI:100パーセント、クラブでヘビープレイしているものです。ただ、CDは収録時間が78分マックスくらいのフォーマットなので、その制約の中での選曲にはなりますけど。

―とはいえ、こうした作品はお客さんが目の前にいない状況で作るわけですよね? 実際にはどういう環境でレコーディングされているんですか。

DAISHI:札幌の自宅ですね。僕はレギュラーでやっているageHaでやるときも、韓国の会場でやるときも、基本的にPioneerのセットを使っているのですが、それとまったく同じ機材が自宅にあるんです。おっしゃる通り、レコーディングはお客さんのいない状況でやっていますが、機材環境も同じなので、テンションとしてはクラブとあまり変わらないと思う。

―ミックスCDの選曲はどのようにして組んでいくのでしょうか? 例えばクラブだと、オーディエンスからの反応をキャッチしながら選曲していくことになると思うんですけど、自宅だとそれができないですよね。

DAISHI:まず、楽曲を収録するためにはレーベルから許可を取らなきゃいけないので、最近の自分のパーティーで定番となっている楽曲のライセンスをとって、満足できる選曲にしていくんです。僕は毎週DJをやっていて流れも頭の中に入っているので、自分一人のときも、3,000人を相手にしているときも、まったく変わらないテンションでミックスしていけるんです。

―レーベルから返事が来ないこともあるんですか?

DAISHI:ほとんど返事はきますよ。今回は締切に間に合わなかった曲がいくつかあったくらいで、入れたい曲はほぼすべて収録できました。ただ、その返事が1日後のところもあれば、中には1か月くらいかかるところもあるので、そのことを念頭において、少し多めに申請しておくんです。極端な話ですけど、20曲を揃えようとして、締切直前で2曲しか返事がこなかったら、発売できませんから……(笑)。さすがにそんなことはないですけどね。

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リリース情報

DAISHI DANCE<br>
『MYDJBOOTH.3』
DAISHI DANCE
『MYDJBOOTH.3』

2013年3月27日発売
価格:2,800円(税込)
UPCH-1921

1.NEW GATE (SAX@ROCK MIX)/DAISHI DANCE feat.NOISEMAKERXSHINJI TAKEDA
2.Calling (Lose My Mind)
3.Here We Go (Original MIX)
4.A.T.W (MYDJBOOTH.Unreleaesed edit)
5.Vai (Original Mix)
6.good time (Waideboys Club Remix)
7.Music
8.Free(DD TRIBAL ANTHEM!) feat.Blanc
9.Big Hoops (Bigger The Better)
10.City of Dream
11.In And Out Of Love feat.Sharonden Adel (Whelan AND DI SCALA REMIX)
12."Everything You Want (MITOMI TOKOTO Limited Express Remix)"
13.LEVELS
14.Make You Freak (Original Mix)
15.Spectrum feat.Matthew Koma (Extended mix)
16.Dear New York (Original Mix)
17.Balearic
18.Club Can't Handle Me (feat.David Guetta)
19.Starlight
20.Many Many Many stars away feat.COLDFEET (MITOMI TOKOTO LIMITED EXPRESS MIX “FINAL"VER.)

プロフィール

DAISHI DANCE

札幌を中心に活動するハウスDJ。メロディアスなHOUSEからマッシブなHOUSEまでハイブリッドでカッティングエッジなDJスタイルでダンスフロアに強烈なピークタイムと一体感を創り出す。ピアノやストリングスを軸としたメロディアスな楽曲プロデュースが特徴的。

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