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血気盛んなカウンター LAGITAGIDAインタビュー

血気盛んなカウンター LAGITAGIDAインタビュー

インタビュー・テキスト
渡辺裕也
撮影:田中一人
2013/07/09

とにかく目指すのは世界中のコアなリスナーを巻き込むロック。2010年に結成されたインストゥルメンタルロックバンド・LAGITAGIDAは、そんな途方もなく巨大でド直球な野心を胸に秘めて、ついにファーストフルアルバム『TUTELA!!』を完成させた。ここまでにリリースしてきた2枚のミニアルバムをさらに凌駕する、このすさまじい音圧と劇的な展開を目の前にすると、なんだか理屈っぽいことを語るのがとてもばかばかしくなってくる。とにかくこの過剰なまでにエナジェティックなサウンドは、四の五の言わずに脳みそすっからかんにして体感するのが礼儀というものだろう。

一方で、彼らがそうした直情的でマキシマムなサウンドメイキングに臨んでいる背景には、どうやら現状へのいら立ちや怒りがたっぷりと備わっているようだ。本人たちいわく、自分たちがこれをやらなきゃ誰がやるんだ、と。この『TUTELA!!』を携えて、LAGITAGIDAは昨今の音楽シーンにカウンターとなる一撃を仕掛けようとしている。そこで今回はそんな彼らの血気盛んでとことんストレートな言葉をお届けしたい。

マヒルノの解散も急に決まったものだったので、その後にどうするかなんて、考える暇もなかったんです。(コーノ)

―LAGITAGIDAって、前身のマヒルノが解散してすぐに始まった記憶があるんですけど、準備期間ってどのくらいあったんですか?

オータケ(Gt):僕とコウちゃん(コーノ)がそのマヒルノっていうバンドをやってたんですけど、そのバンドが2010年4月1日に解散したんです。それからすぐ、周りの人からも「新しいバンドをやりなよ」とは言われてたんです。「コウちゃんと一緒になんかやったらいいじゃん」って。

―最初は周りから焚きつけられたんですね。

オータケ:うん、個人的にはこの先どうしようかと考えてたんですけど、じゃあ、せっかくだしやってみようかって。

―もともとオータケさんはマヒルノを終えた時点で、音楽活動に一区切り入れるつもりだったんですか?

オータケ:そうですね。ソロでやろうかなとは思ってたんですけど、こういうバンドをやろうと思っていたわけではなかったんです。

コーノ(Ba):マヒルノの解散も急に決まったものだったので、その後にどうするかなんて、考える暇もなかったんです。もちろん彼と一緒にまた何かできたら面白いなっていう気持ちはあったんですけど。

―マヒルノは4人組のバンドでしたが、周囲の人たちは、どうしてオータケさんとコーノさんが一緒にやることを勧めていたんですか? 音楽的な相性の良さがあったんでしょうか?

オータケ:これは自分で言うのもおかしいけど、演奏者としてのレベルを見た上でそう言ってもらえたんじゃないかな。で、マヒルノはその日をもって解散したんですけど、そのすぐ後の4月20日に、実はCINRAさんのイベントにマヒルノで出演することが決まってたんですよ(笑)。そこで急遽、その日を新しいバンドの1発目のライブにしようと。

A(Dr):僕はマヒルノが解散してすぐ、「一緒にやろう」と声をかけられたんですけど、準備期間が2週間くらいしかなかったんで、かなり焦りました(笑)。

オータケ:身近で腕の立つかっこいいドラマーっていうと、Aちゃんしか思い浮かばなかったんです。で、このメンバーでやると決めた時点で、何となく音楽の方向性も見えたんですよね。Aちゃんはとにかくロックなドラマーなので、とことんそこを追求したものを作ろうって。そう思えたら曲も作りやすくなって、なんだかんだ2週間で間に合っちゃって。

左から:A、オータケ、コーノ
左から:A、オータケ、コーノ

―その初ライブの手ごたえはどうだったんですか。

オータケ:かなり良かったんです(笑)。もちろん、いま思うと足りてないところはたくさんありましたけど、短期間であそこまで勢いのあるロックがやれたのって、結構すごいんじゃないかと思って。これをもっと突き詰めていったら絶対にいけるっていう確信は掴めました。

A:初期衝動感がすごかったよね。

―ちなみにその初ライブで披露した曲って、いまでもレパートリーに残っているんですか?

オータケ:残ってますよ。たとえば最初に出したミニアルバム(『CaterpiRhythm』)の1曲目の“Sensya”とか。今回のアルバムにもその曲は入ってます。

コーノ:あと、それこそ2枚目の『CartaMarina』に入ってる“Yellow Shark”なんて、三人で初めてセッションしたときの演奏が基になってますからね。いま思えばその段階である程度は方向性が見えてたんだと思う。ただ、その初ライブが終わった後は、もうわけわかんなくなってましたけど(笑)。とりあえずやらなきゃっていう気持ちでがむしゃらにやってたし、インストのバンドをやるのが僕は初めてだったので。というか、みんなそうかな?

A:完全にインストだけのバンドってなると、俺も初めてかな。

―インストバンドでの演奏スタイルを模索しながらだったんですね。

コーノ:そうですね。歌の後ろで弾くベースのスタイルしか僕にはなかったので、いきなりインストの海に投げられた感じはあったんです。

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イベント情報

『TUTELA!!』リリース記念ライブツアー

2013年9月5日(木)
会場:東京都 新代田 FEVER
出演:
LAGITAGIDA
skillkills
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KI-NO Sound × levitation presents
『あらかじめ決められた恋人たちへ & LAGITAGIDA W Release Live』
2013年9月22日(日)OPEN 18:00 / START 18:30
会場:京都府 METRO
出演:
あらかじめ決められた恋人たちへ
LAGITAGIDA
料金:前売2,500円 当日3,000円(共にドリンク別)

2013年9月28日(土)
会場:愛知県 新栄 Live & Lounge Vio
出演:
LAGITAGIDA
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2013年9月29日(日)
会場:大阪府 CONPASS
出演:
LAGITAGIDA
and more

リリース情報

LAGITAGIDA
『TUTELA!!』(CD)
LAGITAGIDA 『TUTELA!!』(CD)

2013年7月3日発売
価格:2,300円(税込)
levitation / LEVT-001

1. Incident On The Moon
2. TUTELA!!
3. Sufferers
4. Drastica
5. Surplus Population
6. Fooneral
7. Sensya
8. Terrible Boy
9. Copeten
10. Spiral Nebula

プロフィール

LAGITAGIDA(らぎたぎだ)

2010年4月頭に結成された、超攻撃型インストロック・バンド。2011年4月、待望の初音源となるミニ・アルバム『CaterpiRhythm』が完成。2012年1月、早くもセカンド・ミニ・アルバム『CartaMarina』をリリース。3月、アメリカ・テキサス州オースティンで行なわれている世界最大の音楽コンベンションSXSWに出演。10月、デジタル・シングル『Terrible Boy』の公開レコーディング&iPhone約100台による同時ミュージック・ヴィデオ撮影会を新代田FEVERで行う。後日、オータケコーハンが怒涛の編集を行いMVを完成させた。12月には2回目のワンマンLIVE「キャタピリズム #07 - Terrible boy / Uncrackable nuts Release One Man -」を新代田FEVERで敢行。2013年7月3日、待望の1stフル・アルバム『TUTELA!!』をリリースする。

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ヒトリエ“青”

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