特集 PR

視聴覚ユニットの誕生 みみめめMIMIインタビュー

視聴覚ユニットの誕生 みみめめMIMIインタビュー

インタビュー・テキスト
金子厚武
2013/08/15

やっぱりこれはリセットじゃなくて、進化だと思うんですよね。

―そういえば、みみめめMIMIっていうユニットの名前自体はどうやって決めたんですか?

ユカ:そもそも自分たちが何を伝えたいのかって二人で話をしてたときに、「視聴覚音楽」っていうのは、私の歌と彼女の絵を同時に感じてもらいたい、耳と目に届けたいっていう話になったんですね。そのときに、私が「へのへのもへじ」をひらがなの「みみ」と「め」で何となく書いていて、それを並び替えて「みみめめみみ」になりました。

―面白い名前ですよね。決して言いやすい名前ではない(笑)。

ユカ:違和感のある名前にしたいっていうことは話していて、これだけ情報社会で、いろんなものが溢れてる中で、「何これ?」って、ちょっとでも引っかかってほしいし、覚えてもらいたいと思って。「みみめめMIMIです!」って真剣に言っても、「え? なんて?」って言われるような名前がいいなって(笑)。

―うん、引っかかりのある名前っていうのは、今すごく大事ですよね。あと、ユニットの結成に関してこれはちゃんと聞いておきたいんですけど、ユカさんはこれまでソロで活動をしてきて、もちろんその活動があったからこその今だと思うんですね。ただ、ある意味ではこれまでの活動をリセットする必要があったとも言えるかもしれない。そこに葛藤はありませんでしたか?

ユカ:いろいろ考えはしたんですけど、これはリセットじゃなくて、プラスだと思うんです。私にとって何より大事なのは私の音楽を伝えたいっていうことで、彼女の絵と組み合わせることによって、音楽を真剣に聴いてもらえる。そう考えれば、やっぱりこれはリセットじゃなくて、進化だと思うんですよね。まだユニットを結成してから1年も経ってないですけど、彼女と組んでよかったなっていうのは、すでにすごく実感してるんです。

「ユカってどんな人だろう?」と思ってくれたみなさんには、しばらくはMIMIちゃんで楽しんでいただければと思います(笑)。

―デビューシングルの“センチメンタルラブ”はアニメ『君のいる町』のテーマ曲ですが、これはアニメの世界観に合わせて作った曲なんですか?


ユカ:この曲はもともと私が書いていた原曲があって、『君のいる町』のお話をいただいたときに、「あの曲がいいんじゃないか」って、ビビッと来たんですよね。ずっと作り続けてきたので、曲は200〜300曲ぐらいあって(笑)。

―ストックが200〜300あるってすごい(笑)。先程もちょっと話に出ましたが、声もすごく印象的でした。こうやってレコーディングをすることで、改めて自分の声を見つめ直すことになってると思うのですが、いかがですか?

ユカ:私昔は自分の声が好きじゃなかったんです。オーディションは受からないし、ライブをやったときも、ライブハウスの店長に「君の声ってホント個性ないし、音楽的じゃないよね」とか言われたのが本当にショックで。でも、続けていくうちに「声がいいよね」って言われるようにもなって、今になって自分の声が生かされてると思うと、人生何があるかわからないなって思いますね。

―「個性がない」って言われてから、どうやって立ち直ったんですか?

ユカ:一時期はとにかく上手く歌おうと思って、頑張って太めの声を出そうとしたりもしたんですけど、そういう変な意識を全部削って、素直な声になったのが今なんです。変に作り込まない方がいいんだなっていう気づきは、途中でありましたね……感謝ですね、ライブハウスの人にも(笑)。

―それがあって、今があると思えばね(笑)。曲作りに関しては基本的にユカさんが作ってるんだと思うんですけど、それに対してちゃもーいさんが意見を言ったりもするんですか?

ユカ:お互いがお互いを信頼しているので、相手の作るものにはお互い何も言わないんですよね。ただ、完成した後に、今回も“Mr.Darling”のミュージックビデオを見ながら、プラスとマイナスのグラフを書いて、「ちゃもーいの絵のここは好きだけど、ここはこうした方がいい」って言って、彼女も私の歌に対して意見を言う、そういうすり合わせはしてます。ただ、作る段階は、お互いが狭め合っちゃうとよくないから、最初は自由にっていう。


―お互い意見を出し合った上で、実際に作るときはそれぞれが集中して作ると。

ユカ:そうですね。作り込む期間は3週間会わなかったこともありました。特に、ちゃもーいは引き籠りがヤバい時期もあったみたいです(笑)。私は散歩とか好きだし、今日みたいに事務所に来たりもするんですけど、彼女は引き籠るととことん引き籠るんですよね。

―やっぱり、自分のクリエイティブに対してはすごくストイックなんですね。あと、今回のシングルで気になったのは、通常盤のカップリングに入ってる“Am I Ready?”で、この曲だけ『君のいる町』とは直接関係がないじゃないですか? その分、今のユカさんの想いが一番ダイレクトに表れた曲なんじゃないかと思ったんですよね。「これまで決して楽な道のりではなかったけど、準備はできたよ」っていう。

ユカ:これは、私が上京してちょっと経ったぐらいのときに、自分は本当に前に進んでるのかってすごく悩んで、苦しかったときがあって。そのときに「完璧な人なんて絶対いない」って、自分に向かって、前向きな歌を歌いたくて書いた曲なんです。

―ああ、小さい頃もそうだったように、自分で自分を励ます歌を書いたと。

ユカ:誰でも日常の中でふとさびしいと思ったり、自分に問いかけるような瞬間ってあると思うんですね。そういうときに、寄り添ってあげられるような曲であってほしいと思っていて、今回みなさんに届くといいなと思ってます。

―一番最初の作品に、そういう自分の根元にある想いがこもった曲が収録されてるっていうのはすごくいいことですよね。もちろん、ホントにこれは始まりの1枚で、これから「視聴覚ユニット」として、もっといろんなことをやっていくんだと思うんですけど、現時点で考えてるアイデアを何かひとつ教えてもらえますか?

ユカ:やっぱり、MIMIちゃんをみんなに覚えてほしいので、MIMIちゃんを主人公に、5分くらいのアニメーションを作ったりしたいですね。私LINEのアニメとかめっちゃ好きで、ああいう超シュールなのもいいなって思ったり(笑)。

―MIMIちゃんがシュールだったら面白いなあ(笑)。あとは、もちろんライブですよね。「視聴覚音楽」を掲げているからには、やっぱりライブでの音楽とビジュアルのコラボレーションに関しては、すごく期待をしています。

ユカ:そこに関してはちゃもーいとお互いアンテナを張って、YouTubeとかでも面白いアイデアを見つけたら共有して、何か仕掛けのある空間を作りたいと思っています。まだ少し先になるとは思うので、「ユカってどんな人だろう?」と思ってくれたみなさんには、しばらくはMIMIちゃんで楽しんでいただければと思います(笑)。

Page 3
前へ

リリース情報

みみめめMIMI<br>
『センチメンタルラブ』初回限定盤(CD+DVD)
みみめめMIMI
『センチメンタルラブ』初回限定盤(CD+DVD)

2013年8月14日発売
価格:1,680円(税込)
AZZS-17

1. センチメンタルラブ
2. 閃光ハナビ(枝葉柚希 CV中島愛、御島明日香 CV佐倉綾音、神咲七海 CVタカオユキ)
3. センチメンタルラブ(Instrumental)
4. 閃光ハナビ(Instrumental)

みみめめMIMI<br>
『センチメンタルラブ』通常盤(CD)
みみめめMIMI
『センチメンタルラブ』通常盤(CD)

2013年8月14日発売
価格:1,260円(税込)
AZCS-2028

1. センチメンタルラブ
2. Am I Ready?
3. センチメンタルラブ(Instrumental)

プロフィール

みみめめMIMI(みみめめみみ)

シンガーソングライターの<ユカ>と学友であるイラストレーターの<ちゃもーい>からなる目と耳から刺激する新世代視聴覚ユニット。ユカ(音楽&ヴォーカル)は中学より本格的な作曲活動を開始。数々のデモテープオーディションに申し込むも落選を繰り返しながら、創作活動、ライブ活動を続けてきた。ちゃもーい(グラフィック)はポップでキュートな世界観のイラストで、earth music&ecologyと初音ミクのコラボ第三弾のビジュアルや、渡辺麻友3rdシングル「ヒカルものたち」イラストブックなどを手掛ける新進気鋭のイラストレーター。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

PUNPEE“タイムマシーンにのって”

あのPUNPEEがまたやった!!! 昨年発売のアルバム『MODERN TIMES』から初のMVとなる“タイムマシーンにのって”が公開。1度見ただけでも存分に楽しめる作品だけれど、この情報量の多さ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思わせる時計台のロゴがSEIKOならぬSAYHOになっていたり、車体に『AKIRA』の成田山ステッカーが貼られていたり……ピザなど頼んで細部まで何時間も見ていたい。(井戸沼)

  1. FINAL SPANK HAPPYが示す「新男女関係」 結成半年を振り返る 1

    FINAL SPANK HAPPYが示す「新男女関係」 結成半年を振り返る

  2. 桂正和原作『I”s』磯崎泉役は萩原みのり、主人公にアプローチする後輩役 2

    桂正和原作『I”s』磯崎泉役は萩原みのり、主人公にアプローチする後輩役

  3. ジャニー喜多川製作総指揮、東西ジャニーズJr.が集結 『映画 少年たち』 3

    ジャニー喜多川製作総指揮、東西ジャニーズJr.が集結 『映画 少年たち』

  4. 小出祐介が問題提起、日本語ポップスにおける「歌詞の曖昧さ」 4

    小出祐介が問題提起、日本語ポップスにおける「歌詞の曖昧さ」

  5. 遠藤ミチロウが膵臓がんを公表、現在は自宅療養中 5

    遠藤ミチロウが膵臓がんを公表、現在は自宅療養中

  6. 映画『空母いぶき』追加キャストに佐藤浩市、村上淳、玉木宏、戸次重幸ら 6

    映画『空母いぶき』追加キャストに佐藤浩市、村上淳、玉木宏、戸次重幸ら

  7. 『紅白歌合戦』会見にあいみょん、DAOKO、YOSHIKI、キンプリ、刀剣男子ら 7

    『紅白歌合戦』会見にあいみょん、DAOKO、YOSHIKI、キンプリ、刀剣男子ら

  8. 太賀に森崎ウィンらが寄り添う『母さんがどんなに僕を嫌いでも』本編映像 8

    太賀に森崎ウィンらが寄り添う『母さんがどんなに僕を嫌いでも』本編映像

  9. 新宿爆音映画祭に『ボヘミアン・ラプソディ』『バッド・ジーニアス』など 9

    新宿爆音映画祭に『ボヘミアン・ラプソディ』『バッド・ジーニアス』など

  10. Hi-STANDARD元スタッフによる『SOUNDS LIKE SHIT』レビュー 10

    Hi-STANDARD元スタッフによる『SOUNDS LIKE SHIT』レビュー