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謎のLED覆面ユニットCTSが提示する、新しくてかっこいいJ-POP

謎のLED覆面ユニットCTSが提示する、新しくてかっこいいJ-POP

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:豊島望
2014/02/14

先日の『グラミー賞』で覆面を被ったDAFT PUNKが、スティービー・ワンダー、ナイル・ロジャース、ファレルと共に感動的なパフォーマンスを披露したことも記憶に新しいが、ここ日本でも2012年から○△□のLEDマスクを被った三人組が活動を始めていた。彼らの名前はCTS(=CIRCLE、TRIANGLE、SQUARE)。詳しいプロフィールは公開されていないが、本格的なダンスミュージックでありつつ、歌は直球のJ-POPという、これまでに聴いたことのない音楽性が話題を呼び、iTunesのダンスチャートでは5作連続で1位を獲得している。すでに『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』や『electrox』といった大型フェスへも出演しているので、未来的でありながら、妙に愛嬌のあるビジュアルが気になっていた人も多いのではないだろうか?

そんなCTSのメジャーデビューアルバムにしてベスト盤となる『THE BEST OF CTS』の発売に合わせ、未だ謎の多い三人の正体に迫るべく、プロデューサーのDJ KAYAと、ビジュアルをはじめとしたクリエイティブ面でのディレクションを担当するINCSの宮下俊之に話を訊いた。あくまでメンバーの三人を中心としつつも、様々なクリエイターが集ったプロジェクトでもあるCTSの背景には、長年日本のダンスミュージックシーンを見つめ続けた男たちの想いがあった。

(“Sayonara Twilight”を聴いて)すごく今のダンスミュージック的な多幸感があって、でもちゃんとポップスとしても成立してて、その2つが見事にあいまって、不思議なグルーヴを出してるなって思ったんです。(宮下)

―CTSはメンバー三人のみならず、KAYAさんや宮下さんも含め、プロジェクトとして動いているんですよね。そもそもどういった狙いがあってスタートしたのでしょうか?

KAYA:僕は15年位前からトランスのDJやイベントをやってたんですけど、当時空前のトランスブームで、自分が作ったMIX CDが10万枚売れたりしていた時代で、国産の良い曲も結構多かったんです。それが今のEDMの盛り上がりに近いというか、当時から活躍してたのがTiesto(オランダのDJ。アテネオリンピックのオープニングセレモニーで、史上初めてDJとしてパフォーマンスを披露した)だったり、今もDJランキングのトップの方にいる人たちで、たぶんAVICII(1989年生まれの若きDJ / アーティストで、世界的ヒットソングを生み出している他、DJランキングでも上位に選ばれている)とかもそういう人たちに憧れてDJを始めて、今があるっていう感じだと思うんですよね。

DJ KAYA
DJ KAYA

―確かに、一時期のトランスの盛り上がりはすごかった記憶があります。

KAYA:もともと1つのジャンルに縛られたくないタイプだったので、トランス以外にも色んな活動はしてたんですが、色々な事をやったからこそ、日本の曲に強い関心も改めて抱いて、邦楽で現場を盛り上げたいと思ったんです。それで今、宮下くんもいるINCSっていう事務所と一緒に、邦楽メインのイベントを立ち上げたりして。

―『JAPANATION』という名前で活動されてますよね。

KAYA:そういったものもきっかけになって、海外の万博とか日本のコンテンツイベントみたいなところにDJで行かせてもらったり、いろんな国で日本の曲をプレイするような機会が増えたんです。そういう海外の現場では日本の曲が求められている環境なので、何の問題もなくかけられるんですけど、今の日本の僕が活動しているような現場って、まだまだDJが日本人の曲をかけると、ちょっと色物っぽくなっちゃう空気がどうしてもあるんです。昔は海外と日本の音の流行みたいな所にそこまで差がなかったと思うんですけど、あるときそこが完全に分かれていった気がして。いわゆるJ-POPがチャートを席巻していって、それは自分も好きで世界でもオンリーワンな音楽だとは思うんですけど、逆に言ったら世界からは良くも悪くも離れてしまったと感じました。

―独自の音楽シーンが形成されていきましたよね。

KAYA:例えば海外のラジオで、ビルボードチャートに入ってる曲に混じってK-POPがかかる可能性はまだあるけど、日本の曲がかかる可能性はほぼなかったりする。そういう状況も踏まえて、海外も視野に入れつつ、日本のクラブでもかけられて、チャートでも戦える、カラオケでも歌えるメイドインジャパンの曲を作りたいと思って、最初にできたのが“Sayonara Twilight”だったんです。

―そうしてCTSのプロジェクトが始まっていったと。宮下さんとはどのように出会われたんですか?

KAYA:プロジェクトが立ち上がったころはまだ、名前もアウトプットの仕方もゼロベースで何も決まってなかったんですけど、その頃ちょうど宮下くんとイタリアで出会ったんです。ルッカっていう場所でやった、アニメ系のフェスでなんですけど、3日間で20万人だっけ?

宮下:そうですね。世界最古のコミックフェスと言われているイタリアのイベントがあって、そこで初めてちゃんと会って、それから日本に帰ってきて、会社の会議でKAYAさんが後にCTSのデビュー曲になる“Sayonara Twilight”のデモを聴かせてくれたときに、何かピンと来て。


KAYA:宮下くんだけピンと来てくれたんですよ(笑)。トランスの哀愁的な要素と、邦楽のPOPさや、今まで自分が色々なところでやってきた経験を、自分なりに凝縮して、それをメンバーが形にしてくれたのが、“Sayonara Twilight”で、自信はあったんですけど、唯一わかってくれたのが宮下くんだけで。

宮下:会社の人の中にはそのトランシーな鳴りだったりが、「何かちょっと古いよね」的な意見もあったんですけど、僕には新しいサウンド、アプローチに聴こえたんです。すごく今のダンスミュージック的な多幸感があって、でもちゃんとポップスとしても成立してて、その2つが見事にあいまって、不思議なグルーヴを出してるなって思ったんです。

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リリース情報

CTS<br>
『THE BEST OF CTS』(CD)
CTS
『THE BEST OF CTS』(CD)

2014年2月19日(水)発売
価格:2,490円(税込)
UICV-1031

1. Yume Be The Light
2. Everything's All Right
3. No Reason
4. Blue Skywalker
5. Hello Universe
6. Never Ever Better
7. 364
8. Freak Out
9. Parallel World
10 Sayonara Twilight
11. Space Drive
12. Mirror
13. Beautiful Love World
14. Can't Help Falling In Love
15. 戦場のメリークリスマス
16. ○△□

プロフィール

CTS(しーてぃーえす)

Circle(vo)、Triangle(syn)、Square(DJ)からなる、謎のLED覆面ユニット。世界中で爆発的な盛り上がりをみせるダンスミュージックサウンドを、独自の解釈でPOPSに落とし込み再構築した新機軸のサウンドと、日本語と英語を融合した独特のアプローチの歌詞世界観が「最新型国産ダンス・ポップサウンド」と話題を呼ぶ。5作連続iTunesダンスチャート1位を獲得、国内大型フェス、イベントに多数出演するなど、新人アーティストとしては異例の活躍を見せている。

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