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カオティックな街・歌舞伎町にて発展する音楽文化の過去と現在

カオティックな街・歌舞伎町にて発展する音楽文化の過去と現在

インタビュー・テキスト
阿部美香
撮影:田中一人

東京・新宿歌舞伎町。若者からサラリーマンまであらゆる世代が集うこの街は、わずか数百メートル四方の区域に数千店の飲食店や風俗店がひしめきあう、東京を語る上で欠かせない街、日本を代表する大繁華街だ。そんな特異なエリアだからこそ、発展しうる娯楽文化が常にあった。もちろん音楽だってそのひとつ。ロック、フォークゲリラ、演歌、ディスコ……過去を遡ると、実に様々なジャンルの音楽文化が、24時間眠らないこの街の賑わいの一部を担ってきた。

その歌舞伎町が9月29日からの6日間、今まで例のない都市型音楽フェスのステージに変身する。石野卓球、キノコホテル、キュウソネコカミ、ZAZEN BOYSなどの人気アーティストが集う旧コマ劇場前のシネシティ広場に建てられる野外ステージと、新宿を代表するライブハウス5店舗で開催される特別プログラムを、自由に行き来しながらジャンルレスに音楽を楽しめる『CONNECT 歌舞伎町 Music Festival 2014』が開催される。音楽フェスがそこら中で開催されているこのタイミングで、歌舞伎町という決して規制が緩くないエリアにて、このように大胆な都市型フェスを開催する必要性とは一体何だったのか。『CONNECT 歌舞伎町 Music Festival 2014』実行委員会委員長・柴本新悟と、会場となる5ライブハウスの代表として、新宿LOFT店長・大塚智昭、新宿Motion店長・鶉野拓人、新宿MARZ店長・星原喜一郎、新宿RUIDO K4店長・島袋孝造、新宿BLAZEマネージャー・松嶌正樹に、歌舞伎町のヒストリーと現状、そして企画立案の経緯とコンセプトを聞いた。

実行委員長の柴本さんからいただいた企画書は、壮大な夢と願い、希望だけが詰まったものでした。(鶉野)

―郊外の大会場でもリゾート地でもなく、大都会のど真ん中、しかも新宿・歌舞伎町という繁華街でライブハウス同士が協力しあって音楽フェスを開催する。『CONNECT 歌舞伎町 Music Festival 2014』の第一報を聞いた時から、「これまでにない斬新な試みになる!」と確信しましたが、どこから企画は生まれたのでしょうか?

柴本(実行委員長):遡ると約5年前、歌舞伎町の真ん中にあるシネシティ広場を新宿区が一般に貸し出していた際に、アニメミュージックとテクノ、トランスなどのダンスミュージックを融合した『Re:animation』という都市型野外DJイベントが開かれました。ひとりの音楽好きとしてそのイベントを面白いと感じ、もっとこういうイベントを歌舞伎町でやるべきだと思ったことがきっかけですね。

柴本新悟(『CONNECT 歌舞伎町 Music Festival 2014』実行委員会委員長)
柴本新悟(『CONNECT 歌舞伎町 Music Festival 2014』実行委員会委員長)

―なぜ、あえて「歌舞伎町」でやるべきだと思われたのでしょう?

柴本:同じ東京都内でも「音楽の街」と呼ばれる場所はいろいろありますが、新宿、特に歌舞伎町には音楽の発信源となるライブハウスがたくさんあります。それに、日本初のロックフェスは、新宿で開催(1969年、厚生年金ホールにて)された、という歴史もある。それなのに、今は、歌舞伎町が音楽文化の街であるというイメージが薄れてきていると思うんです。それと同時に、僕は今、歌舞伎町で飲食店を経営しています。その立場からも、イベントを開催すれば、近隣の飲食店にもっと人を呼び込むことができます。歌舞伎町をいろんな側面から盛り上げるために、「音楽ができることは何か?」というところから、『CONNECT 歌舞伎町』がスタートしました。

―とはいえ、これだけ街全体を巻き込んだ大がかりなイベントですと、柴本さん個人の発案から開催にこぎつけるまでのプロセスにもご苦労があったのではないでしょうか?

柴本:そうですね。商店街の協力も必要なので、まずは歌舞伎町の商店街振興組合に出入りするところから始めました。そこから数珠つなぎに、今回ご協力いただいている各ライブハウスの店長さんにお話をしていきました。

―今実行委員会として参加されている皆様は、委員長である柴本さんの話を聞いて、最初はどのように思われたのですか?

大塚(LOFT店長):柴本さんがおっしゃった『Re:animation』はもともとは新宿LOFTのアニメソングのクラブイベントから発展したものでしたし、「シネシティ広場で他にも音楽イベントができたら面白いだろうな」と僕もずっと感じてはいたんです。でも、なかなか具体的に動くことができなかった。そんな折ですね、柴本さんが音頭をとってくださると聞いて「これは!」と思って賛同させていただきました。

大塚智昭(新宿LOFT店長)
大塚智昭(新宿LOFT店長)

星原(MARZ店長):僕も、話を聞いて、すぐに「これは面白そうだ」と思いました。あまり詳しい話も聞かないうちに「やりましょう!」と(笑)。

柴本:そして、星原さんからMotionさんをご紹介いただいて……。

鶉野(Motion店長):はい。でも実は、いただいた企画書は、まだあまり具体的なことが書かれておらず、柴本さんの壮大な夢と願い、希望だけがものすごく詰まったもので(苦笑)。

一同:(笑)

鶉野:ただ、柴本さんという「人」には、とても惹かれるものがあったんです。なので、ここにいる他の方とは違って僕は実行委員会のメンバーに入ってはいないんですが、柴本さんのやりたいことに協力しようと、参加させてもらっています。

鶉野拓人(新宿Motion店長)
鶉野拓人(新宿Motion店長)

―皆さん、それぞれのスタンスで企画に賛同を寄せられていったんですね。

島袋(RUIDO K4店長):僕は地方出身なので、正直、「歌舞伎町=音楽の街」という印象は薄かったんです。だから尚更、自分たちの力で新宿を音楽の街にしようという心意気に、非常に賛同できました。

松嶌(BLAZEマネージャー):柴本さんがおっしゃったように、歌舞伎町という狭い地域にいくつもライブハウスがあるのに、今まで一緒に何かやるというチャンスがなかなかなかったんです。なので、ライブハウス同士が協力すること自体がまず、面白いと感じましたし、こういう企画は街に人を呼ぶためにもどんどんやっていくべきだと思いましたね。

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イベント情報

『CONNECT 歌舞伎町 Music Festival 2014』

2014年9月29日(月)~10月4日(土)
会場:東京都 新宿 LOFT、BLAZE、MARZ、Motion、RUIDO K4、シネシティ広場

10月4日出演:
[ユナイテッドステージ(シネシティ広場)]
石野卓球
大森靖子
キノコホテル
キュウソネコカミ
group_inou
THE MAN
ZAZEN BOYS
[新宿LOFT]
the god and death stars
THE TOKYO
ザ・チャレンジ
ZIGZO
SUPER BEAVER
Chapter line
Drop's
world's end girlfriend
[オモチレコーズステージ(新宿LOFT)]
GEZAN
ゲスバンド
1980円
NATURE DANGER GANG
Have a Nice Day!
Fat Fox Fan Club
[Motion]
about tess
オワリカラ
クウチュウ戦
the peggies
SuiseiNoboAz
THIS IS JAPAN
セプテンバーミー
トリプルフャイヤー
0.8秒と衝撃。
[RUIDO K4]
あおみどり(from SOUTH BLOW)
Avaivartika
iMagic.
THE BODIES
白波多カミン
曽我部恵一
BARBARS
三上ちさこ
[MARZ]
asobius
ATLANTIS AIRPORT
ENO↑Mclean
Orland
溺れたエビの検死報告書
仮谷セイラ
水曜日のカンパネラ
新生 軟式globe
SEBASTIAN X
遠藤孝行(New Action!)
星原喜一郎(New Action!)
佐藤栄太郎(Mix Tape)
SUGI-ZONE(Mix Tape)
Yogee New Waves
夜の本気ダンス
[新宿BLAZE]
アーバンギャルド
後藤王様
JACKKN × LIVE ON Ladder
水曜日のカンパネラ
Strada
spacetime
DJ シーザー
DJ JET BARON
野水いおり feat.manzo
パブリック娘。
Pandora
PCF
PAGE
MASAKARI
Megsis

料金:10月4日券 一般6,000円 当日7,000円
※『CONNECT WEEK』期間中は共通チケットなし

プロフィール

柴本新悟(しばもと しんご)
CONNECT 歌舞伎町Music Festival 2014実行委員会委員長。歌舞伎町にあるお好み焼き店「大阪家」のオーナー。Dr.ShingoとしてDJ活動を行う。
大塚智昭(おおつか ともあき)
1976年にオープン、38年間新宿で音楽シーンの発展を支えてきたライブハウス・新宿LOFTの店長。
鶉野拓人(うずの たくと)

ライブハウス・新宿Motionの店長を務める傍ら、world's end girlfriendや、ツインギター+ツインベース+ツインドラムという特異な6人編成バンド・about tessのギタリストとしても活動。

星原喜一郎(ほしはら きいちろう)

ライブハウス・新宿MARZの店長。自身もDJとして、年間100本ペースで活動を展開。DJパーティー「New Action!」を主宰。

島袋孝造(しまぶくろ こうぞう)

鹿児島県出身。1972年にオープンし、かつては尾崎豊やチェッカーズが出演していた歴史あるライブハウス・新宿RUIDO K4の店長。

松嶌正樹(まつしま まさき)

ライブハウス・新宿BLAZEのマネージャー。

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