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チャラくはない、「オシャレ」という豊かさ DJ KAYA×JIN対談

チャラくはない、「オシャレ」という豊かさ DJ KAYA×JIN対談

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:豊島望
2014/08/01

最新のダンスミュージックとJ-POPの融合による楽曲と独特な歌詞世界観、個性的なビジュアルワークが話題を呼び、2月に発表したメジャーデビューアルバムも好調の覆面ユニットCTS。最近ではAFROJACKやテイラー・スウィフトといった海外の大物の来日公演でオープニングアクトを務めるなど、さらに知名度を高めつつあるが、その状況をより加速させるであろう強力な1作『全世界 NEVER GAME OVER』が完成した。本作にはGReeeeNなどのプロデュースを手掛け、自身もHIGH SPEED BOYZとしてアーティスト活動を行うJINが参加。インタビュー中でも語られている通り、CTSのプロデュースを務めるDJ KAYAとJINとは以前から交流があったが、偶然とも必然とも呼べるような巡り合わせを経て、今回のコラボレーションが実現している。

前回のCTSの取材では、DJ KAYAとクリエイティブディレクターの宮下俊之にユニットの成り立ちについて訊いたが、今回はDJ KAYAとJINとの対談を実施。まず何より印象的だったのが、JINのCTSに対する熱い想いだ。GReeeeNが今国民的な人気を誇っているのも、メンバー含め、この「熱」を根底に持っているからであろうことがはっきりと伝わってきたし、トランスブームの時代から日本のクラブシーンを見つめ続けてきたDJ KAYAもまた、この熱を内に秘めているからこそ、二人は共鳴したのだと思う。そして、あくまで音楽に軸足を置きながら、物事の捉え方や価値観の変容に関心を持ち、この国の未来の姿を模索する二人の話には、人生を豊かに生きる上での様々な提案が含まれていた。ぜひ、CTSの音楽に触れて、あなたがどう感じたかを伝えてほしい。

「このイベント(自国の音楽で踊るコンセプト)ってすごいいいイベントだし、あと2年後くらいがちょうどいいんじゃないですか?」って言われて、CTSはそのちょうど2年後ぐらいに始まってるんです。JINくんが予言してたんですよ(笑)。(KAYA)

―KAYAさんには今年の1月に取材をさせていただいて、その後アルバムが出て、今年の上半期はライブの本数も多かったですよね。その中で感じた手応えと、その一方で感じた課題と、それぞれ話していただけますか?

KAYA:まず手応えで言うと、単純にライブのオファーが増えたので、みなさんに見てもらえる回数も増えてきて非常に嬉しいです。とはいえ、楽曲や歌詞、ビジュアルも含めたCTSの世界観をきっちり伝えられてるかっていうと、まだまだこれからだと思うので、CTSを知らない人にこれからそこをどうやってよりCTSらしく伝えていくのかっていうのが作業は常に考えてます。

―今回の作品はそのための新たな一歩であり、そのキーパーソンがJINさんだと言えそうですね。実際、どういった経緯でJINさんが参加されることになったのでしょうか?

JIN:僕がよく飲んでるお店でCTSの曲がかかったんですよ。すぐに「これ誰だ?」と思ってShazam(流れている曲を検索できるアプリ)で調べたらCTSで、YouTubeも全部見て、すごい好きになって。そもそも僕、GReeeeNとかもやってますけど、昔はメタルバンドをやってて、どっちかっていうとアングラな音の方が好きなんですね。そういう意味でも、CTSはすごいかっこいいなって思って、「最近ヤバいのがいるんだよ」って周りに話してたら、「それKAYAさんがやってるんだよ」って言われて、「えー!」ってなって(笑)。

左から:DJ KAYA、JIN
左から:DJ KAYA、JIN

―(笑)。KAYAさんとはそれ以前から知り合いだったわけですよね?

JIN:カラテカの入江くんを通じて知り合って、GReeeeNのリミックスを作っていただいたり、ライブにも出演していただいたりしてたんで、これはもうご縁だなと。

KAYA:ご縁ってすごいですよね(笑)。入江くんとDJ ANDOが『J-POP NIGHT』ってイベントをやってて、そこに僕が出てて、JINくんが遊びに来たときに紹介してもらったんですよ。そこで「DJとして日本の音楽を盛り上げたいんですよ」って話をしたら、「このイベント(自国の音楽で踊るコンセプト)ってすごいいいイベントだし、あと2年後くらいがちょうどいいんじゃないですか?」って言われて、CTSはそのちょうど2年後ぐらいに始まってるんです。JINくんが予言してたんですよ(笑)。

―JINさん、なぜそう思ったんですか?

JIN:いや、なんとなくです。俺結構なんとなくが多いんで(笑)。

KAYA:JINくんは感覚がすごいんですよ。フロアで日本人の曲がかかるって、言ってしまえばやってることは超ミーハーなんですけど、「ミーハーなのに早過ぎる」イベントだったんですよね(笑)。そういう雰囲気を、JINくんは感じてたんだと思うんです。

JIN:日本の一般の人って、クラブっていうとナンパとかチャラいっていうイメージがあって、それと音楽のイメージがドッキングしちゃってるんですよね。でもね、意外とZedd(ドイツのDJ / アーティストで、EDMシーンの中心人物の1人。Lady GaGaなどのプロデュースも手がけている)とかって泣けるんですよ。デヴィッド・ゲッタとかにしても、海外のアングラな方面から見たらチャラい方ですけど、でも感動するし、泣けるんですよね。そう考えてみると、「このジャンルってこういうイメージだよね」って、型にはめて考えるのはつまらないし、そういう時代はもう終わりを迎えるんじゃないかと思うんですよ。

―そうですよね。海外ではEDMがポップスとかヒップホップとかジャンルを超えて融合していっているわけで、それがチャートを席巻していますもんね。

JIN:僕はずっとメタルをやりながらJ-POPもやってきて、GReeeeNが売れたときは、一瞬友達減ったんです。「あいつ何やってんだ?」って。でもね、今は関係も普通に戻ってきて、J-POPの現場でアングラ仲間も一緒に仕事してるんです。そうやって時代は変わってきてると思うし、そういう意味でCTSは、「遂にこの時代が来た」って思ったんですよ。

―CTSが目指してる「最新のダンスミュージックとJ-POPの融合」が、JINさんに響いたんですね。

JIN:そうなんですよ。何気なくかかってた音楽がメッチャ良くて、「これヤバい!」って調べてすぐに買っちゃったわけですからね。

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リリース情報

CTS<br>
『全世界 NEVER GAME OVER』(CD)
CTS
『全世界 NEVER GAME OVER』(CD)

2014年7月30日(水)iTunes Storeで限定発売
価格:700円(税込)
Virgin Music

1. One
2. 全世界 NEVER GAME OVER
3. 宝箱 NEVER ENDING SUMMER
4. Beautiful Love World (DJ'TEKINA//SOMETHING Remix)
5. 全世界 NEVER GAME OVER (Bapjap Remix)
6. 全世界 NEVER GAME OVER (Instrumental)
7. 全世界 NEVER GAME OVER (Extended Mix)
8. One (Extended Mix)

プロフィール

CTS(しーてぃーえす)

Circle(vo)、Triangle(syn)、Square(DJ)からなる、謎のLED覆面ユニット。世界中で爆発的な盛り上がりをみせるダンスミュージックサウンドを、独自の解釈でPOPSに落とし込み再構築した新機軸のサウンドと、日本語と英語を融合した独特のアプローチの歌詞世界観が「最新型国産ダンス・ポップサウンド」と話題を呼ぶ。本作にてデビューより7作連続iTunesダンスチャート1位を獲得、国内大型フェス、イベントに多数出演するなど、新人アーティストとしては異例の活躍を見せている。

DJ KAYA(でぃーじぇー かや)

CTSのプロデューサーであり、あらゆるジャンルを操る数少ないオールラウンドDJ・プロデューサー。自らのプレイスタイルを“K-STYLE”とし渋谷FURAや六本木VANILLAで開催していたイベントは今や伝説となり、トランス市場を確立した第一人者。その幅広い選曲眼を活かし、数多くのCDプロデュース、監修/ノンス トップ・ミックスを手掛け、中でもTRANCE RAVEシリーズにおいては、TRANCE CDとして初のオリコントップ10にランクイン、洋楽部門では1位を獲得するなど大ヒットを記録。2010年には「自国の曲で踊る」をテーマに掲げ、「JAPANATION(ジャパネイション)」を始動。海外の大型イベントでも活躍。近年では「ZEN-LA-ROCK」とのコラボレーション、「CTS」のプロデュース等々、ジャンルレスで幅広い活動を行っている。

JIN(じん)

{様々なバンドのプレイヤーとしての活動を経て、2005年頃よりプロデュース業務を開始。実弟のユニット「GReeeeN」等、様々なアーティストのプロデュース、エンジニアを行う。2009年には、バンド「High Speed Boyz」のボーカリストとしてメジャーデビュー。

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