特集 PR

さかいゆうの歌はなぜ3世代に届く? 伝わる言葉の綴り方を分析

さかいゆうの歌はなぜ3世代に届く? 伝わる言葉の綴り方を分析

さかいゆう『4YU』
インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:豊島望
2016/02/03
  • 84
  • 29

まるでアスリートにインタビューするようだった。短距離ランナーは少しでも速く走るために、フォームを見直したり、トレーニングを重ねたりするものだが、さかいゆうも自分にとって最高の音楽を作るために、歌い方を変化させたり、言葉を紡いだりする。このたびリリースされる2年ぶり、通算4枚目のアルバム『4YU』について質問していくと、彼は冷静に自己分析をしながら、自らの理想とする音楽論を語ってくれた。どこまでも真摯に、どこまでも正直に音楽と向き合う男のストイックな姿勢を感じてほしい。

自分がベストだと思う曲を作る以外に、やることなんてないですから。「時代を先取って」とか、考えてもわからないですよね。

―アルバムは2年ぶりですけど、その間にご自身のなかで変化はありましたか?

さかい:変化はけっこうあると思いますよ。今回は、日本語で歌うポップスという意味で「Jポップス」を作りながらも、「踊れるJポップス」になっていると思います。

―ここ数年は世界的にも新しいジャズの流れがあって、日本でもブラックミュージックを取り入れて日本語で歌うミュージシャンが増えたと言われているなかで、ずっとブラックミュージックを本格的にやってきたさかいさんが「踊れるJポップス」を出すというのは重要だと思うんです。

さかい:全然そんなこと考えてないですよ。自分が踊れるJポップス、自分が聴いていて充実する音楽を作っているだけですね。だから、ジャズもあるし、ファンキーな曲もあるし、AORチックな曲もあるし、ラテンっぽい曲もあるし、ドープな曲もあるし。アルバムコンセプトがあったわけではなくて、1曲1曲を大事にしているだけなんです。コンセプトにフォーカスしすぎると、曲そのものの強さがなくなるから。

さかいゆう
さかいゆう

―「踊れるJポップス」というのは、時代的な流れを汲んだわけではなく?

さかい:あー、全然。時代の流れには、まったく興味ないです。

―ライブで披露することを意識していたわけでもなく?

さかい:まったくないです。ジャズもファンクもラテンも、Jポップスのなかではアレンジとして使われるけど、もともとはダンスミュージックなわけで。僕は、ジャズだったら1930~50年代くらいのベーシックなものをけっこう聴くんですけど、あの当時のジャズは商業音楽なんですよ。そもそも「ポップス」という言葉は、サッチモ(ルイ・アームストロング。1901年生まれ、アメリカ出身のジャズミュージシャン)のアダ名ですしね。音楽は時代によって求められる需要があるし、いろんな情報に振り回されて自分が何をやりたいのかわからない人もいると思うんですけど、僕はやりたいことがまだまだいっぱいあるんだなと思いました。だから1枚のアルバムのなかで、いろんな音楽、いろんなアレンジが飛び交ってますね。

―確かに、Avec Avecが参加した“愛は急がず -Oh Girl-”なんかは、さかいさんが一切ピアノを弾かず、打ち込みトラックを使っていて驚きました。

さかい:アレンジと歌い方が曲によってまったく違うから、「同じ人かな?」と思っちゃうようなアルバムですよね。改めて自分は曲単位の人間なんだなと思いました。その曲が欲している声に合わせて歌い方を変える。自己分析するとそんな感じです。

―先ほど「需要」という言葉が出ましたけど、今求められている音楽はなんだと思いますか?

さかい:今の需要は何でしょうね。細分化されてますからね……フォーカスしたもの勝ちなのかな。でも僕は、リスナーの方から寄って来てもらうのが一番いいなと思います。真摯に音楽を作り続けて、「こういうヤツもいたのか」って、何年もあとに気付かれるのもいいし、気付かれないのもいい。レコード会社はそんなこと言っていられないと思いますけど。

―紅白に出るとか、大ヒット曲を出すとかを目指してやっている人もいるけど、さかいさんはそういうタイプじゃない?

さかい:大ヒット曲は毎回作ってるつもりですよ。「これはもうひっくり返るで~、チャート総なめや~」って思いながらリリースすると、そんなことなかったりするんですよね(笑)。

さかいゆう

―それでは満足できない?

さかい:一番だと思って出してますからね。まぁ、結果は先にあるものではないから、一生懸命やっているうちに、神様が決めたタイミングで売れるものかなと思ってます。そのための努力は常にしているつもりですけどね。自分がベストだと思う曲を作る以外に、やることなんてないですから。「時代を先取って」とか、考えてみてもわからないですよね。

Page 1
次へ

リリース情報

さかいゆう『4YU』初回限定盤
さかいゆう
『4YU』初回限定盤(2CD)

2016年2月3日(水)発売
価格:3,900円(税込)
AUCL-198/9

[DISC1]
1. SO RUN
2. Doki Doki
3. WALK ON AIR
4. 下剋情緒
5. あるギタリストの恋
6. 愛は急がず -Oh Girl-
7. サマーアゲイン
8. SELFISH JUSTICE
9. トウキョーSOUL
10. 愛は微熱
11. ジャスミン
[DISC2]
1. つつみ込むように… / MISIA
2. 今夜はブギーバック(NICE VOCAL) / 小沢健二 featuring スチャダラパー
3. ACROSS THE UNIVERSE / THE BEATLES
4. One more time,One more chance / 山崎まさよし
5. 遠く遠く / 槇原敬之
6. The Stranger / Billy Joel
7. 接吻 / ORIGINAL LOVE
8. よさこい鳴子踊り / 高知県民謡
9. What's Going On / Donny Hathaway
10. PAPER DOLL / 山下達郎

さかいゆう『4YU』通常盤
さかいゆう
『4YU』通常盤(CD)

2016年2月3日(水)発売
価格:3,240円(税込)
AUCL-200

1. SO RUN
2. Doki Doki
3. WALK ON AIR
4. 下剋情緒
5. あるギタリストの恋
6. 愛は急がず -Oh Girl-
7. サマーアゲイン
8. SELFISH JUSTICE
9. トウキョーSOUL
10. 愛は微熱
11. ジャスミン

イベント情報

『ニューアルバム「4YU」発売記念イベント』

2016年2月3日(水)18:30~
会場:東京都 お台場 ヴィーナスフォート 2F 教会広場

2016年2月6日(土)17:00~
会場:大阪府 タワーレコード難波店 5F イベントスペース

『ニューアルバム「4YU」発売記念モールツアー2016』

2016年2月7日(日)
[1]START 13:00
[2]START 15:30
会場:愛知県 イオンモールナゴヤドーム前 1F セントラルコート

2016年2月11日(木・祝)
[1]START 13:00
[2]START 15:30
会場:静岡県 イオンモール浜松市野 1F シンフォニーコート

2016年2月13日(土)
[1]START 13:00
[2]START 15:30
会場:茨城県 イオンモールつくば 1F ウエストコート

2016年2月14日(日)
[1]START 13:00
[2]START 15:30
会場:埼玉県 越谷 イオンレイクタウンmori 1F 木の広場

2016年2月21日(日)
[1]START 14:00
[2]START 16:00
会場:広島県 イオンモール広島祇園 1F エキチカコート

2016年2月27日(土)
[1]START 13:00
[2]START 15:30
会場:福岡県 イオンモール香椎浜 1F セントラルコート

2016年2月28日(日)
[1]START 13:00
[2]START 15:30
会場:三重県 イオンモール桑名 1番街1階 噴水の広場

2016年3月6日(日)
[1]START 14:00
[2]START 16:00
会場:群馬県 イオンモール高崎 専門店街1F センターコート

2016年3月19日(土)
[1]START 17:00
[2]START 19:00
会場:高知県 イオンモール高知 専門店街1F 南コート

さかいゆう
『TOUR2016“4YU”』

2016年6月17日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:北海道 札幌 cube garden
料金:4,860円(ドリンク別)

2016年6月21日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
料金:4,860円(ドリンク別)

2016年6月28日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:高知県 X-Pt
料金:4,860円(ドリンク別)

2016年6月29日(水)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪府 Zepp Namba
料金:5,400円

2016年7月1日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:福岡県 DRUM Be-1
料金:4,860円(ドリンク別)

2016年7月3日(日)OPEN 17:30 / START 18:00
会場:東京都 三軒茶屋 昭和女子大学 人見記念講堂
料金:5,400円

プロフィール

さかいゆう
さかいゆう

2009年にシングル『ストーリー』でデビュー。2014年は話題の楽曲“薔薇とローズ”収録の3rdアルバム『Coming Up Roses』がオリコンデイリーチャート5位にランクインした他、映画『LOVE SESSION』で初主演も果たし話題を集める。唯一無二の歌声と、SOUL・R&B・JAZZ・ゴスペル・ROCKなど幅広い音楽的バックグラウンドをポップスへと昇華させるサウンドが魅力の男性シンガーソングライター。2016年2月3日に4枚目のアルバム『4YU』をリリース。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

サニーデイ・サービス “Tシャツ”

6月にストリーミング配信オンリーでリリースされたアルバム『Popcorn Ballads』から“Tシャツ”のPVが公開。約1分のロックチューンに合わせた、スピード感ある清々しい映像。劇中で強制着用させられる「サニーデイサービス」TシャツはROSE RECORDSのオンラインショップで予約販売中。曽我部恵一の愛犬・コハルちゃんが送る眼差し、においを嗅ぐ姿に悶絶。(川浦)