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CICADAインタビュー バンド内の主導権争いがさらにヒートアップ

CICADAインタビュー バンド内の主導権争いがさらにヒートアップ

CICADA『Loud Colors』
インタビュー・テキスト
三宅正一
撮影:田中一人
2016/04/12

CICADAがニューEP『Loud Colors』をリリースする。ミニマルな美学を追求するバンドサウンドをさらに練り上げ、メロディーに付随するポピュラリティーも高めた全5曲が収録されている。そのなかでも突出しているのが、及川創介が作詞作曲を務めた1曲目の“No Border”と、若林ともが作詞作曲を務めたラストの“YES”である。

紅一点のボーカリスト・城戸あき子のラップをフィーチャーし、メロウなサウンドが1990年代から00年代初頭にあったフロアのムードを想起させる前者。際立ったグッドメロディーに乗せて夢を捨てない人の孤独と強さを描く後者。バンドのメインソングライターである及川と若林の楽曲が織り成すコントラストこそが、CICADA独自の興趣であることをあらためて思い知る双璧の二曲だ。そして、及川と若林は今回もやはりインタビュー中に言い争うのであった。

ただ自分の好きな音楽だけ作って、自分がいいと思うものがすべてだと思ってましたけど……それは通用しないなって。(若林)

―昨夜、CINRA presents『exPoP!!!!!』でライブを拝見して。音源と比較して、かなり熱量の高いライブだなと思いました。

城戸(Vo):そうですね。最近はどんどん熱量が高くなってると思います。

城戸あき子
城戸あき子

及川(Key):音源とライブは分けてる感じですね。前はわりと音源に忠実にライブをしていたんですけど、それだとフロアが静かになってしまう感じがあって。それで、ライブはフロアを熱くしようという傾向が強くなっていったんです。

―ライブ中に若林さんだけ表情が変わらなくて、そこが実に若林さんらしいなと思ったんですけど(笑)、フロアの熱量が上がっていくのをどう見てるんですか?

若林(Gt,Key):いや、楽しんでくれてるんだなと思ってるし、うれしいですよ。表情に出てないだけで、テンションも高くなってるし(笑)。前まではライブでもクールな感じを出せたらと思っていたんですけど、それは違うなと。お客さんには踊ってもらったほうがいいんだなとわかったんです。なので、最近はライブも楽しいですね。

若林とも
若林とも

―その変化は大きいでしょう。

若林:そうですね……ちょっと人のことを考えられるようになって。今までは自分のことしか考えてなかったので。ただ自分の好きな音楽だけ作って、自分がいいと思うものがすべてだと思ってましたけど……それは通用しないなって。ここ1年くらいでそう思うようになりましたね。

木村(Ba):ライブの姿勢は確かに変わったよね。

櫃田(Dr):前までは、(若林が)超緊張して手が震えてたけど、それも解消されたしね(笑)。

若林:前はお客さんに対して「おい、ちゃんと聴けよ!」って思いながら手がブルブル震えてたんですけど(笑)。

一同:(笑)。

―偉そうなのにビビってるという。

若林:そう(笑)。今は「どうぞ楽しんでください」という気持ちですね。そうやって謙虚になったら手が震えなくなりました。

櫃田:マジでチキンだよね(笑)。

及川:でも、若林は今でもライブでカスみたいなミスをするんですよね。ミキサーが壊れてるのに気づかずに焦ってサンプラーを叩き続けたりとか(笑)。こいつがミスすると心のなかで「やったー!」って思うんですけど、そこはちゃんとしてほしいですね。

及川創介
及川創介

若林:まあまあ、わかってるけど。

―前回のインタビュー同様、二人のバチバチが始まりました。

若林:確かに音源制作に関しては絶対的な自信があるんですけど、ライブに関してはダメすぎですね(苦笑)。

城戸:素直だね(笑)。

若林:壊れかけのミキサーをそのまま使っていたのを反省して、そのライブの直後に買い直しました……。

―ライブを見ると、あらためてリズム隊にかかる負担がとても大きなバンドだなと思います。

櫃田:やってて楽しいですけど、ホントに大変です(笑)。曲ができるまでの流れは、若林さんと(及川)創ちゃんが曲を作って、アレンジを創ちゃんがやって、それをメンバー各自が消化してスタジオで合わせるんですけど、創ちゃんから送られてくるデモトラックがめっちゃカッコいいんですよ。そのデモを体現するにはまだまだ力量が足りてないと思います。

櫃田良輔
櫃田良輔

及川:こいつはアツいやつなんですよ。

櫃田:こないだのCINRAのインタビューでも、俺のことめっちゃディスってたじゃないですか!(笑)

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リリース情報

CICADA『Loud Colors』
CICADA
『Loud Colors』(CD)

2016年4月13日(水)発売
価格:1,620円(税込)
PDCR-007

1. No border
2. FLAVOR
3. 閃光
4. up to you
5. YES

イベント情報

『CICADA One man show“Absolute”』

2016年5月26日(木)OPEN 18:30 / START 19:30
会場:東京都 渋谷CLUB QUATTRO
料金:前売3,000円 当日3,500円(共にドリンク別)

プロフィール

CICADA
CICADA(しけいだ)

HIPHOP/R&B 等のブラックミュージックから trip hop/エレクトロニカ等のミニマルミュージックをルーツとした死角無しのアンサンブル、Vo.城戸あき子の艶やかで時にキュートな歌声は正にニューポップスのドアを叩く極上の完成度。自主制作盤音源を3枚発表した後、2015年2月に初全国流通盤 1st.Full Album"BED ROOM"をリリース。瞬く間に各媒体、早耳リスナーにその名を轟かせCD ショップでも売り切れが続出。同年 11月には自身初となる7inch アナログ盤"stan alone"をリリース、リリースパ ーティには tofubeatsを招いたツーマンを渋谷WWWで行い大盛況に終える。そして今年5 月には自身初のワンマンライブが渋谷CLUB QUATTRO にて開催決定。4月にはワンマンへ向けて新作EP"Loud Colors"のリリースも決定。

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