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女だからってなめんなよ!Dizzy Sunfistが推奨するポジティブ思考

女だからってなめんなよ!Dizzy Sunfistが推奨するポジティブ思考

Dizzy Sunfist『Dizzy Beats』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:矢島由佳子
2016/04/04

先日開催されたKen Yokoyama8年ぶりの日本武道館公演。それはもう、とんでもない空間だった。感動した瞬間を挙げていけばキリがないのだが、Ken Yokoyamaとオーディエンスが長い時間をかけて築き上げてきたであろう絶対的な信頼関係と、会場全体を包むポジティブなムードがとにかくすごかった。

そんなKen Yokoyamaの背中を追いかけ、新たな盛り上がりを見せるパンクシーンを今まさに駆け上がっているのが、女性ギターボーカルのあやぺたを中心とした大阪出身の3ピースバンド・Dizzy Sunfistだ。基本的には男が多いパンクシーンの中にあって、自身が女であることを「逆に美味しい」と捉える、そのポジティブシンキングは非常に頼もしい。ライブを意識し、リズムパターンを大幅に広げた初のフルアルバム『Dizzy Beats』を引っ提げて、今年は全国各地でハッピーなライブを繰り広げてくれることだろう。あやぺた、ベースのいやま、ドラムのもあいの三人に、そのキャラクターの背景にある過去の経験を訊いた。

高校生のときに偶然(横山)健さんに会って、「いいギターだね」って、うちのギターを弾いてくれて、「もうヤバい!」って思いました(笑)。(あやぺた)

―あやぺたさんといやまさんは中学からの同級生で、高校でコピーバンドを組んだのがDizzy Sunfistの始まりだそうですね。それぞれどうやって音楽にハマったのでしょうか?

あやぺた(Vo,Gt):私は中2のときにアヴリル・ラヴィーンに憧れて、バンドがやりたいと思いました。それまで英語のバンドってキムタクのドラマで使われていたQUEENくらいしか知らなかったんですけど、QUEENをカラオケで歌ったら、「英語ってこんなに歌うの難しいんや」と思って(笑)。それから英語の歌に興味を持って、アヴリルを好きになったんです。

―Dizzy Sunfistの歌詞が英語なのは、もともとそこがルーツなんですね(笑)。いやまさんはどうですか?

いやま(Ba,Cho):お姉ちゃんがGREEN DAYとかが好きでバンドもやっていたんですけど、一緒にバンドをやってた人がいろんな曲を入れたMDをくれて、その中にHi-STANDARD(以下、ハイスタ)の“My First Kiss”が入っていたんです。その辺からパンクにハマっていきましたね。最初はパンクって怖いもんだと思ってたんですけど、いざ聴いてみたら、全然ポップだし、聴きやすくて、「こういうジャンル好きかも」って思えたんです。

―資料によると、高校時代は主にハイスタとELLEGARDENをコピーしていたそうですが、『ANGRY FIST』(1997年リリース、Hi-STANDARDの3枚目のアルバム)からバンド名をつけるぐらい、ハイスタからの影響は大きいわけですよね? リアルタイムの世代ではないわけですけど、ハイスタは自分たちにとってどんな存在だと言えますか?

あやぺた:最初は「映像の中の人」って感じでした。でも、健さん(横山健。Hi-STANDARDのメンバー)のライブはよく観に行っていて、ずっと憧れの存在でした。

―高校生のときに偶然健さんに会ったことがあるって、ブログに書いてましたよね。

あやぺた:そうなんですよ。健さんの知り合いのタトゥー屋さんの前で遭遇して、震えましたね。「あれ? 健さんおる!」って(笑)。で、サインもらって、うちは「Go Lady Punx」、いやまは「Bloody Punx」って、ギターとベースに書いてもらったんです。しかも、「いいギターだね」って、うちのギターを弾いてくれて、「もうヤバい!」って思いました(笑)。

あやぺた
あやぺた

―いい話ですね(笑)。もあいくんはいつパンクにハマったんですか?

もあい(Dr):僕は遅くて、17歳とか18歳くらい。dustboxとかNorthern19とか、当時若手だった人たちをずっと観てて、その後にハイスタを聴き始めた感じです。最初は全然知らなくて、先輩がハイスタをコピーしているのを聴いて、「何てバンドの曲なんですか?」「知らないの?」みたいな感じでしたね(笑)。

「勇気をもらってる」って、全然違う道を選んでる友達から言ってもらえることもあって。そういうときはバンドやっててよかったなって思いますね。(あやぺた)

―あやぺたさんといやまさんは同じ大学に行ったけど、1年目に二人してやめたそうですね。その時点で「バンドに本腰を入れよう」と思ったわけですか?

あやぺた:それもあったし、うちの場合はそもそも行きたい学部じゃなかったから、「こんなん勉強してても意味ないわ」と思って。親にはホンマに申し訳ないんですけどね。でも、興味ないことって一切頭に入ってこないんですよ。昔から化学とかめっちゃ嫌いで、テスト始まった瞬間寝てたし(笑)。

―軽く話されてますけど、大学をやめるって、結構大きな決断ですよね。

あやぺた:当時の同級生とか、みんな今はいいところに就職して、もう結婚して子どももいたりするんですよ。でも、もともとライブキッズだったうちらがバンドを始めて、よく観に行ってたバンドと今は一緒にやってることに対して、「勇気をもらってる」って、全然違う道を選んでる友達から言ってもらえることもあって。そういうときはバンドやっててよかったなって思いますね。もあいも大学やめてるもんな?

もあい:俺は高校もやめたし、大学もやめた(笑)。

もあい
もあい

―やんちゃだったってこと?(笑)

もあい:いや、うちは親が厳しくて、高校生のときとかライブやってても、22時過ぎると迎えに来て、「俺だけ最後のバンドまで観れない」みたいなことがよくあったんです。しかも、学校では特進クラスに入れられて、毎日テストをやらされていて。「なんで俺はこんなところにおるんやろう?」とずっと思いながら毎日過ごしていたんです。で、ある日テストの答案を返すときに、先生が「この中で平均点を下げてる人が1人います」って。

あやぺた:ドラマやん!

もあい:「心当たりある人、取りに来てください」って言われて、取りに行ったら、みんなの前で答案用紙をクシャッとされて……そのときに、「俺このクラス無理や」と思って通信学科に転入したんです。で、大学に行ったんですけど、やっぱり勉強させられるクラスで、また「俺なんでここにおるんやろ? 全然おもんない!」と思って、親に言ってやめさせてもらいました。その後、大阪にある音楽の専門学校に行こうと思って、1年間アルバイトをいくつも掛け持ちしてお金を貯めて、広島から大阪に引っ越すと同時にディジーに加入したんです。

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リリース情報

Dizzy Sunfist『Dizzy Beats』
Dizzy Sunfist
『Dizzy Beats』(CD)

2016年3月16日(水)発売
価格:2,484円(税込)
CBR-72

1. We Can!!
2. The Magic Word
3. Dizzy Beat
4. Piece Of Cake
5. Joking
6. Fall Song
7. Drug Music
8. To True
9. Can You Tell Me?
10. Fly To The Moon
11. My 10h
12. Your Choice
13. Tonight,Tonight,Tonight

イベント情報

『“Dizzy Beats”TOUR 2016』

2016年4月7日(木)
会場:愛知県 名古屋 APOLLO BASE

2016年4月9日(土)
会場:栃木県 宇都宮 HEAVENS ROCK

2016年4月10日(日)
会場:埼玉県 熊谷 HEAVENS ROCK

2016年4月14日(木)
会場:東京都 下北沢 SHELTER

2016年4月16日(土)
会場:福井県 CHOP

2016年4月17日(日)
会場:石川県 金沢 VANVAN V4

2016年4月21日(木)
会場:青森県 盛岡 the five

2016年4月23日(土)
会場:北海道 札幌 BESSIE HALL

2016年4月24日(日)
会場:北海道 釧路 Veiled cafe

2016年4月26日(火)
会場:北海道 名寄 BLUE BEAT SOUND

2016年4月28日(木)
会場:青森県 八戸 ROXX

2016年5月1日(日)
会場:秋田県 SWINDLE

2016年5月3日(火・祝)
会場:山形県 SESSION

2016年5月4日(水・祝)
会場:宮城県 仙台 MACANA

2016年5月5日(木・祝)
会場:福島県 郡山 #9

2016年5月8日(金)
会場:奈良県 NEVERLAND

2016年5月12日(火)
会場:岡山県 IMAGE

2016年5月14日(木)
会場:広島県 CAVE-BE

2016年5月15日(金)
会場:島根県 松江 CANOVA

2016年5月17日(日)
会場:福岡県 小倉 FUSE

2016年5月20日(水)
会場:大阪府 堺 MASSIVE

2016年5月22日(金)
会場:愛媛県 松山 Double u Studio

2016年5月28日(土)
会場:茨城県 水戸 LIGHT HOUSE

2016年6月9日(木)
会場:静岡県 UMBER

2016年6月11日(土)
会場:群馬県 高崎 FLEEZ

2016年6月12日(日)
会場:神奈川県 横浜 FAD

2016年6月14日(火)
会場:埼玉県 北浦和 KYARA

2016年6月16日(木)
会場:岐阜県 ANTS

2016年6月18日(土)
会場:滋賀県 大津 B-FLAT

2016年6月19日(日)
会場:兵庫県 神戸 太陽と虎

2016年6月26日(日)
会場:三重県 松阪 M’AXA

2016年7月1日(金)
会場:和歌山県 GATE

2016年7月18日(月・祝)
会場:京都府 MUSE

2016年7月23日(土)
会場:静岡県 磐田 FM STAGE

2016年7月24日(日)
会場:新潟県 上越 EARTH

2016年8月25日(木)
会場:広島県 福山 CABLE

2016年8月27日(土)
会場:佐賀県 GEILS

2016年8月28日(日)
会場:山口県 印度洋

2016年9月3日(日)
会場:富山県 SOULPOWER

2016年9月4日(日)
会場:長野県 J

2016年9月15日(木)
会場:福岡県 Queblick

2016年9月17日(土)
会場:大分県 SPOT

2016年9月18日(日)
会場:宮崎県 SR BOX

2016年9月19日(月・祝)
会場:鹿児島 SR HALL

2016年9月21日(水)
会場:熊本県 Django

2016年9月22日(木・祝)
会場:長崎県 STUDIO DO!

2016年9月25日(日)
会場:新潟県 GOLDEN PIGS BLACK STAGE

2016年10月1日(土)
会場:鳥取県 米子 AZTiC Laughs

2016年10月2日(日)
会場:香川県 高松 DIME

2016年10月10日(月・祝)
会場:沖縄県 那覇 桜坂セントラル

2016年10月15日(土)
会場:徳島県 Grindhouse

2016年10月16日(日)
会場:高知県 X-pt.

プロフィール

Dizzy Sunfist
Dizzy Sunfist(でぃじー さんふぃすと)

1990年、あやぺたといやまは大阪に、もあいは広島にて誕生。2006年、あやぺた、いやまが高校2年時、Dizzy Sunfistを結成。オリジナル曲は一切なくHi-STANDARDやELLEGARDENのコピーをしていた。2009年、1st DEMO完成。2012年、前Drが脱退し、もあいが新メンバーとして加入。2013年、9月11日、初の全国流通となる1st mini ALBUM『FIST BUMP』をCAFFEINE BOMB RECORDSより発売。リリース後約60本弱ツアーを成功させる。2014年、7月2日、2nd mini ALBUM『SUPER DELICIOUS』を発売し、京都大作戦出演、オリコンインディーズチャート5位獲得。リリース後50本前後のツアーを敢行。TOUR FINALは大阪梅田クアトロを満員にする。2016年、3月16日、1st Full Album『Dizzy Beats』発売。47都道府県を回る大規模ツアー開催決定!

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教室でも放課後でも負け続けたこと、弱さ故に大事な友達も傷つけてきたことーー振り返るほど情けなさでズタズタになってきた自分達の青春を全部吐き出しながら、だからこそ今まで裏切らず側にいてくれた人を離さず抱き締めて生きていきたいのだと表明する1stアルバムが『サンキュー・マイ・フレンド・アンド・マイ・ファミリー』だ。ブッチャーズ、eastern youth、NUMBER GIRLを抱き締めて離さない号泣ファズは変わらぬまま、アルバムタイトルの通り「誰に何を歌いたいのか」に重心を置いた結果としてバンドサウンドが撚られ、歌がグッと前に出た。汗と唾を撒き散らす激情の成分はやや減ったが、あなたと友達になりたい、友達との絆を目一杯歌いたい、だからまずは自分達が素っ裸になってあなたと向き合いたいという意志がスウィートなメロディに乗って突き抜けている。「たったそれだけ」をたったひとりに伝えるためにもんどり打つ、バンドの核心がそのまま映し出されたMV。端からライブの中核を担ってきた名曲がさらに躍動している。(矢島大地)

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