特集 PR

三浦大知×Seiho 保守化する日本のダンスミュージックへの提言

三浦大知×Seiho 保守化する日本のダンスミュージックへの提言

三浦大知『Cry & Fight』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:矢島由佳子
2016/04/19
  • 365
  • 2051

昨年ソロデビュー10周年を迎え、いまや日本を代表する実力派シンガーの一人となった三浦大知。一方、関西のアンダーグラウンドシーンでの活動を経て、昨年Sugar's Campaignとしてメジャーデビューを果たし、5月にはソロでの海外リリースも控えるビートメイカーのSeiho。ここに三浦の長年のパートナーであり、国内有数のヒットメイカーであるUTAを加え、日本のアンダーグラウンドシーンからオーバーグラウンドシーンを一気につなぐ、異例のコラボレーションが実現した。三人による共作で生まれた『Cry & Fight』は、日本の音楽シーンに新たな風を吹き込み、リスナーとクリエイターの双方を刺激するであろう重要作。三浦とSeihoの対談からも、「純国産ダンスミュージック」の新たな季節のはじまりがたしかに感じられた。

「三浦大知くんとなら、シーンをガラッと変えられそうだ」と思っていて、いつかちゃんと伝えたいと考えていた。(Seiho)

―まずはお二人のコラボレーションが実現した経緯を教えてください。

三浦:「一緒にやってみませんか?」ってお話をいただいて、そこから動き出した感じです。はじめてお会いしたのは、昨年の『FEVER TOUR』の東京公演を観に来ていただいたときですね。

Seiho:ぼくは以前から「三浦大知くんとなら、シーンをガラッと変えられそうだ」と思っていて、いつかちゃんと伝えたいと考えていたんです。日本のR&Bシーンというか、J-POPのダンスミュージックシーンみたいなのが、1990年代から止まっている印象があって、そこに風穴を開けられるのは三浦大知くんしかいないって。それは、ぼくが音楽活動をはじめた頃から思っていたことで。

Seiho
Seiho

―Seihoさんからのオファーをどのように感じましたか?

三浦:ものすごく嬉しかったです。音を聴かせていただいたときに自分を恨んだというか、「なんでいままでちゃんと聴いてなかったんだ?」って悔やむくらい、めちゃくちゃカッコよくて。Seihoさんでしか出せない音世界が広がっていたので、自分のスタイルとコラボレーションしてもらえるなら、日本にないものというよりは、世界にないものが作れる気がしました。「ぜひ!」って感じでしたね。

―大知さんは、いまのJ-POPのダンスミュージックシーンをどのように見ているのでしょうか。

三浦:ぼくは日本って吸収する国だと思っているんです。いろんな文化を吸収して、ここまで成長してきたし、ダンスミュージックも同じだと思うんですけど、たしかに最近止まっている部分も感じていて、一音楽ファンとして、もっといろんな刺激があったらいいのにとは思っています。

三浦大知
三浦大知

―そういったシーンのなかで、ご自身の活動としては、どのようなことを大事にされていますか?

三浦:自分には「歌って踊る」スタイルがあって、それがあればどんな曲でも自分らしいダンスミュージックになると思っているので、ジャンルを問わず、積極的に影響を受けていきたいと考えています。一番の目標は、日本語の曲が世界で普通に聴かれるようになったらいいなって。

―お二人は同い年ですが、三浦さんは小さい頃からオーバーグラウンドのど真ん中で活動されてきて、Seihoさんは関西のアンダーグラウンドシーンで活動をされてきました。今回のコラボレーションにはそういった背景の違う二人ならではの面白さもありますよね。

三浦:「世代」というのは、やっぱりある気がするんです。ルーツミュージックといわれる名曲も大好きなんですけど、自分が生まれ育った時代のなかで聴いてきた音楽のほうが思い入れがあったりする。Seihoさんも世代で聴いてきた音楽の重要さというか、それによって自分たちの音楽ができているんじゃないか? とおっしゃっていて、音楽に対しての考え方が近いなと思いましたね。

Seiho:音楽って「世代を超えるからいい」部分と、「世代でしかない」部分と、両方あるじゃないですか? たとえば、大知くんがいま40歳だったとしても一緒に作っていただろうし、一方で、同い年だからこそ作っているいまの現実もある。その両方の可能性があるから面白いんですよね。この二人だったら世代を超えてでもできただろうし、だからこそ、同世代ってことも意味を成してくると思うんです。

Page 1
次へ

リリース情報

三浦大知『Cry & Fight』Music Video盤
三浦大知
『Cry & Fight』Music Video盤(CD+DVD)

2016年3月30日(水)発売
価格:1,944円(税込)
AVCD-16630/B

[CD]
1. Cry & Fight
2. Yes & No
3. Forever & Always
[DVD]
・Cry & Fight -Music Video-
・Cry & Fight -Live Session with Seiho-

三浦大知『Cry & Fight』Choreo Video盤
三浦大知
『Cry & Fight』Choreo Video盤(CD+DVD)

2016年3月30日(水)発売
価格:1,944円(税込)
AVCD-16631/B

[CD]
1. Cry & Fight
2. Yes & No
3. Forever & Always
[DVD]
・Yes & No, Forever & Always -Choreo Video-
・Cry & Fight -Dance Edit Video-

リリース情報

{作品名など}
三浦大知
『Cry & Fight』CD Only盤(CD)

2016年3月30日(水)発売
価格:1,296円(税込)
AVCD-16632

1. Cry & Fight
2. Yes & No
3. Forever & Always

リリース情報

Seiho『Collapse』日本盤(CD)
Seiho
『Collapse』日本盤(CD)

2016年5月18日(水)発売
価格:2,376円(税込)
BEAT RECORDS / LEAVING RECORDS / BRC-509

1. COLLAPSE(Demoware)
2. Plastic
3. Edible Chrysanthemum
4. Deep House
5. Exhibition
6. The Dish
7. Rubber
8. Peach and Pomegranate
9. The Vase
10. DO NOT LEAVE WET
11. Ballet No.6(ボーナストラック)

プロフィール

三浦大知
三浦大知(みうら だいち)

1987年生まれ、沖縄県出身。Folderのメインボーカルとして1997年にデビュー。2005年3月にシングル『Keep It Goin' On』でソロデビュー。抜群の歌唱力と世界水準のダンスによるパフォーマンスが注目を集め、2012年には初の日本武道館が10分でSOLD OUT。ヨーロッパ最大の音楽授賞式『2014 MTV EMA』にて『ベスト・ジャパン・アクト』に選出されるなど、国内外で高く評価されている。2015年9月にリリースした最新アルバム『FEVER』はオリコン週間アルバムチャートで3位を記録。全国17か所、21公演、自身最多動員数となる45000人を動員した全国ツアーも話題を呼んだ。

Seiho
Seiho(せいほー)

アシッドジャズが鳴りまくっていた大阪の寿司屋の長男にして、2013年、中田ヤスタカらと並び、MTV注目のプロデューサー7人に選出され、『Sonar Sound Tokyo』に国内アーティストとしては初の2年連続出演(2012 / 2013年)、2 Many DJ’s、Capital Cities、Flying Lotusらの日本ツアーオープニング、または共演、そしてSugar’s Campaignでも注目度アップのビートメイカー兼DJ兼プロデューサー。他アーティストへのプロデュースや、リミックスワークとして、YUKI、矢野顕子、パスピエ、さらうんど、三浦大知などを手掛けている。2016年5月20日、最新アルバム『Collapse』を米・Leaving Records / Stones Throwよりリリース。国内盤はボーナストラックを追加収録し、Beat Recordsより5月18日、日本先行発売。

関連チケット情報

2017年11月18日(土)〜12月17日(日)
三浦大知
会場:愛知県芸術劇場 大ホール(愛知県)
2017年11月26日(日)〜12月13日(水)
三浦大知
会場:ホクト文化ホール 大ホール(長野県)
2017年12月15日(金)
三浦大知
会場:滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 大ホール(滋賀県)
2017年12月25日(月)〜12月26日(火)
三浦大知
会場:中野サンプラザ(東京都)
2018年1月24日(水)
超英雄祭 KAMEN RIDER × SUPER SENTAI LIVE & SHOW 2018
会場:日本武道館(東京都)
2018年2月14日(水)〜2月15日(木)
三浦大知
会場:日本武道館(東京都)

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

キセル“富士と夕闇”

キセルを聴くと、特別なものは本当に言葉にするのが難しいなと思う。3年ぶりのアルバムより、“富士と夕闇”のMV。日常を切り取っているはずなのにサイケデリックで、二人と一匹を映しているようで景色ばかりが目に入る映像の不思議が、妙にキセルにはまっている。監督はVIDEOTAPEMUSIC。浮遊感ある音も相まって、忙しない現実も融解するよう。(山元)

  1. 宇多田ヒカルの新曲“あなた”PV公開 来年に新アルバム&ライブツアー予定 1

    宇多田ヒカルの新曲“あなた”PV公開 来年に新アルバム&ライブツアー予定

  2. Charisma.comが無期限活動休止へ DJゴンチは脱退&アーティスト活動引退 2

    Charisma.comが無期限活動休止へ DJゴンチは脱退&アーティスト活動引退

  3. 小沢健二&満島ひかりが屋形船で“ラブリー” Apple Musicの新コンテンツ 3

    小沢健二&満島ひかりが屋形船で“ラブリー” Apple Musicの新コンテンツ

  4. 『デザインあ展』が5年ぶり開催 中村勇吾、小山田圭吾も参加 4

    『デザインあ展』が5年ぶり開催 中村勇吾、小山田圭吾も参加

  5. 香取慎吾&草彅剛&稲垣吾郎の映画『クソ野郎と美しき世界』ビジュアル公開 5

    香取慎吾&草彅剛&稲垣吾郎の映画『クソ野郎と美しき世界』ビジュアル公開

  6. Perfume支えるテクノロジーに迫るNHK特番 案内人に真鍋大度&ムロツヨシ 6

    Perfume支えるテクノロジーに迫るNHK特番 案内人に真鍋大度&ムロツヨシ

  7. 磯部涼『ルポ 川崎』 ラップからヤクザ、差別問題まで取材、BAD HOPも証言 7

    磯部涼『ルポ 川崎』 ラップからヤクザ、差別問題まで取材、BAD HOPも証言

  8. 『全員死刑』小林勇貴監督がケータイで撮影 映画『ヘドローバ』公開 8

    『全員死刑』小林勇貴監督がケータイで撮影 映画『ヘドローバ』公開

  9. アニソン、舐めたらアカン。ミト×OxTによる「アニソン座談会」 9

    アニソン、舐めたらアカン。ミト×OxTによる「アニソン座談会」

  10. 『SWITCH』の「良い音」特集に世界のオーディオ機器集結 高橋幸宏らも登場 10

    『SWITCH』の「良い音」特集に世界のオーディオ機器集結 高橋幸宏らも登場